前戦モナコGPではメルセデスがまさかの大失速で、レッドブルホンダが優勝。
ただ、モナコGPは他とは異なる性格を持ったレイアウトなので、今後の展開はまだ予測が出来ない状況でした。
同じ市街地ではありますが、先週のアゼルバイジャンGPはストレートも長いコースなので、ここでどういった戦力図になるのかが大きな話題となっていました。
そうして迎えたアゼルバイジャンですが、ここでもフリー走行からメルセデスは苦戦気味。
予選ではQ1でハミルトンがトップに立ったものの、Q2以降は苦労を感じる展開で、Q3のラストアタックでレッドブルのフェルスタッペンやフェラーリのルクレールと勝負…といった展開で、赤旗終了。
誰がやらかしたのかと思ったら、角田がクラッシュしていました。
角田は今回もフリー走行からガスリーに少しずつ後れを取っていましたが、それでもそこまでは大きなミスなく走行を重ねていました。
Q2ではガスリーを上回る4番手タイムを出し、Q3進出を果たしていたのですが、最後にやらかしてしまいましたね。
こういったミスをなくすことが、今は何よりも大事なことなのかもしれません。
決勝ではフェルスタッペンがポールのルクレールを抜き去りリードしていきましたが、不運にも46周にタイヤバーストでリタイア。
この影響で赤旗中断となり、残り3周の超スプリントレースとなりました。
これでハミルトンに勝機が回ってきますが、スタート直後にまさかのコースアウトで15位に終わっています。
上位勢の離脱もあり、角田も5位でリスタートと絶好の位置にいました。
しかし、ここでも角田はスタートでの失敗を犯してしまい、結局7位フィニッシュ。
ここまで目立っていたスタートの課題が、大きく響いてしまいました。
F2でもスタートが苦手な印象はありましたが、F1でも毎レースのように苦戦しているのを見ると、さすがに改善策を考えなければいけないのではないでしょうか。
全体的に見ると角田も健闘しましたが、ガスリーが3位表彰台に終わったのと比べると、どうしても差を感じるところがありますね。
それでも今は我慢して粘り強く走って、いろんな経験を積むしかないのでしょうし、そういった意味では得られたものもあったと思います。
何より久々にレースらしいレースが出来た展開で、ポイントも稼げたわけですから、やるべきことをやれば結果もついてくる。
あのハミルトンですら流れが悪くなればミスをしてしまうし、フェルスタッペンのようにトラブルが起こることもある。
それがレースの怖さなわけで、今はまずミスなく走り切ることが必要なのだと思います。
チャンピオンシップ争いは、結果的に痛み分け。
フェルスタッペンの方がレースをリードしていた分失ったものは大きいのかもしれませんし、もたもたしているとメルセデスが復活しかねない。
ただ、ハミルトンも最後は自身のミスで終わったということでショックは小さくないと思いますし、それが今後にどう響くのか気になるところですね。
結果的に表彰台はペレス、ベッテル、ガスリーと、珍しい顔ぶれになりました。
それぞれ苦労もしてきたドライバーですし、祝賀ムードとなりましたね。
角田もいつかはここに加われるように、頑張ってほしいと思います。