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今季初出場の矢田が秋田戦でアシストをマーク

 先週末の秋田戦では、船山の出場停止もあって、矢田がスタメン出場を果たしました。
 今年はここまで試合から遠ざかっていただけに、意外なチョイスでもあったと思います。
 やはり天皇杯を挟んで序列が変わった印象がありますが、それによってチームが活性化していくのであればよいことですね。

 矢田の今季初出場は、6月26日に行われた北九州戦でした。
 それまでベンチ入りすらできていなかったため、コンディションでも悪いのかなとも思っていたのですが、北九州戦後に「ずっといいコンディションでやれていた」と話しています。

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 この言葉からすると、単純に福満、岩崎などが入ってきたこともあって、押し出されていたということでしょうか。
 ただ、秋田戦でのプレーを見ると、もっと前から見たかったという印象も受けました。

 一方、尹監督は秋田戦で矢田の起用に関して聞かれ、「このところいいコンディションでプレーしている」と話していますし、最近になって矢田の状態が上がってきたという判断をしているのかもしれませんね。

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 秋田戦での矢田は昨日も取り上げた12分のシーンのように、積極的にゴール前に飛び出して、ゴール前でのプレーに絡んでいきました。

 これはサウダーニャが下がり気味でプレーする傾向にあること、船山の代わりに出場することもあって、前線に飛び出すプレーが必要と考えていたのかもしれませんね。
 そこはベテランということもあって、チームに必要なプレーをしっかりと考えて、実行していったのではないでしょうか。
 12分の飛び出しも非常にタイミングが良く、矢田の動きの良さで決定機が生まれた部分もあったと思います。


 また、50分にアシストした場面では、サウダーニャが右サイド裏を抜けようとするものの、大雨の影響もあってボールを置き去りにしてしまいます。
 そのミスを素早く矢田がフォローしてクロスを上げ、見木がヘディングでゴールといった展開でした。
 ここでボールに対応できたのも、矢田の前への姿勢が生きたシーンと言えるのでしょう。

 アシストとなったクロスは、ワンタッチで上げています。
 さらに利き足ではない右足でピンポイントクロスを上げており、矢田の技術力の高さも感じるシーンだったのではないでしょうか。
 矢田らしい力を抜いた状況での見事なクロスだったと思います。


 これまでの起用法で考えると、船山が抜けた場合は福満か岩崎あたりが代役となる可能性が高かったのではないかと思います。
 ただ、シーズン当初はレギュラーだった岩崎はなかなか結果が残せず、ここ最近は出場機会から遠ざかっています。
 怪我の可能性も考えられますが、7月4日の明海大との練習試合には出場して、ゴールも決めています。

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 岩崎よりもスタメンに近いのは福満だと思いますが、求められるのは船山の代役。
 ゴール前に走り込むことが要求されるだけに、スピードや裏への飛び出しなどを考えると、矢田の方が適しているという判断だったのかもしれませんね。
 実際に矢田は期待に応えて良い飛び出しを見せていたわけで、尹監督の判断は正解だったと言えるのかもしれません。

 とはいえ、矢田も生粋のシャドーストライカータイプではない。
 昨年も27試合に出場しノーゴールで、シーズン最多も2017年と2018年の2ゴール。
 この日は求められたタスクをしっかりと理解して飛び出してはいましたが、本来は得点力を期待する選手ではないようにも思います。


 そのため12分の決定機を外したのも、仕方ないとも言えるのかもしれません。
 現状だと、FWもこなせる船山と若い見木に期待するしかないのか。
 それとも夏の補強も考えるべきなのか。

 ただ、2列目は現状でも人数は足りているどころか余ってすらいるだけに、補強もためらわれるところがありますね。
 こうなってしまったのも、補強の方向性がまずかったのか、あるいは予想外のシステム変更が起こった影響か。
 4‐4‐2ならシャドーに得点力はさほど要求されないかもしれないですが、3-6-1のシャドーとなるとゴール前での強さも求められますし、CBの人数不足も含めてシステム変更によって悩みが生まれている部分もあるのではないかと思います。