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天皇杯3回戦 J1王者川崎を相手に渡り合えるか

 J2中断期間はブログもお休みしようかとも思っていたのですが、嬉しいことに天皇杯の試合も入り、五輪代表のエントリーも書きたい気持ちもあるので、続けていきたいと思います。
 ただ、天皇杯、五輪代表と追っていくと過密になってバタバタするでしょうから、不定期となるかもしれません。

 さて、明日は天皇杯3回戦が、フクアリで開催されることになりました。
 対戦相手はJ1川崎。
 相手にとって不足はないですね。


 川崎は昨年もJ1を圧倒的な成績で制し、現在も首位に立っています。
 過去4年間のJ1で3度の優勝を果たし、ルヴァン杯も制している強豪チーム。
 ジェフがJ1にいた頃はまだそこまでのチームではなかったわけですから、ジェフの現状も含めて月日の流れを感じます。

 以前はジェフのライバルだったことを考えると、悔しさもあるので褒めたくない気持ちもあるのですが、現在の川崎と言えば流れるようなパスワークが有名ですね。
 1人1人のテクニックが高いだけでなく、運動量が豊富でスピーディに動ける。
 パスワークからサイドを中心に仕掛けられる選手もいて、今はセンターに高さ・強さもある。


 特に印象的なのが、密集したエリアでも素早いパスワークで相手を崩していけることではないでしょうか。
 そこに至る鋭い縦パスもポイントで、パスやトラップの技術だけでなく、縦に出す判断や受ける選手の引き出し方も素晴らしいですね。
 これをどのエリアでも狙えるというのが怖いところです。

 また、攻撃ばかり注目されますが、守備も堅いチームだと思います。
 注目すべきなのは前からのプレスで、穴のない追い方が出来ている上に、攻撃から守備への切り替えも早い。
 攻守において、ハイレベルなチームとなっています。


 隙のない川崎ですが、6月下旬からはACLに出場しており、過密日程をこなしてきました。
 ウズベキスタンでの集中開催で、約1ヶ月間で6試合を実施。
 先週帰国し、週末には清水戦もこなしています。
 
 さらに、主力選手の五輪代表への参加やや海外移籍もあり、田中、三苫、旗手なども離脱。
 日程や選手のやりくりは厳しく、そこが付け入る隙かなとも思うのですが、清水戦ではACLで復帰した大島や、J1デビューを果たした20歳の宮城が活躍。
 誰が出ても遜色ないプレーを見せており、クラブ全体としての強さを感じます。


 お互いの起用法もわかりませんが、ジェフとしてはまず3バックに変更して失点が減っているだけに、現在の守備が川崎相手にどこまで通用するかが見どころではないでしょうか。
 ただ、前節金沢戦でも立ち上がりにプレスへ行けている時はいいけれど、プレスが緩んだ直後の20分には相手のパスワークから決定機を作られています。
 5バック気味に後方で引いて守るサッカーなだけに、パスの出所に行けずそこからパスワークを展開される傾向がありますから、相性としては決して良くない相手なのかもしれません。

 一方で攻撃においては攻め込まれる展開が予想されますし、サウダーニャがその裏を取れれば面白いのかもしれません。
 サウダーニャはジェフ加入直後、相手チームの警戒が緩い状況では大活躍していましたし、川崎はそこまでマークしてこない可能性もある。
 前を向けさえすれば高質な仕掛けが狙える選手ですから、そこに期待したいところではないかとも思います。


 J1王者の川崎相手ですから、苦戦する展開も予想されます。
 ただ、いつかはJ1の舞台に上がって戦いたいわけですし、試合前から負けて当然とは思いたくない。
 例え負けたとしてもせめて爪痕は残したいところではないかと思いますし、この試合を通じてJ1チーム相手にも戦えるところ、戦えないところをはっきりとしたいところではないでしょうか。

 また、簡単に敗れてしまえばチームの流れが悪くなってしまうかもしれないし、この試合でJ2のライバルに弱点を露呈してしまう可能性もあり得なくはないのかもしれません。
 川崎が試合の中でジェフ攻略法を見つけ出す可能性もあるでしょうから、内容も大事だと思います。
 むしろJ1王者相手に堂々と渡り合うことで、J2での戦いにも弾みをつけられるように、頑張ってほしいですね。