高橋壱晟が群馬戦で約半年ぶりの今季2ゴール目をマーク

 群馬戦で途中出場した高橋壱晟が、久々のゴールを決めました。
 調べてみると、高橋のゴールは3月21日(日)以来ということで、約半年ぶりだったそうです。
 これが今季2ゴール目となります。

 今回のゴールは、中盤左からのFKを田口が蹴ると、こぼれ球を逆サイドにいた福満が拾ってクロス。
 これがこぼれて高橋が拾いミドルシュートを放ち、ゴールを奪っています。
 85分までスコアレスで嫌な雰囲気もあった展開でしたから、大きな得点となりましたね。


 まず福満のクロスが鋭く、相手のDFとGKが前に出にくい位置に蹴り込んでいます。
 ただ、ベテランGK清水はそこまでの流れでもクロスに対しての対応が怪しく、ここでも中途半端に前に出ていって味方DFと被った結果、前に弾けず前にボールをこぼす形となっています。
 前に出たGKがしっかりボールを弾き出せなければ、拾われた時にシュートへの対応が大きく遅れてしまいますから、ここはGK清水のミスと言えるでしょう。

 しかし、そこを高橋はしっかりとダイレクトでシュートを放ち、ゴールの左に決めていることになります。
 こういったミドルシュートのうまさと、シュートシーンでの冷静さが高橋の武器ですね。
 尹監督もシュートセンスを期待しての投入だったそうで、高橋は投入直後にその期待に応えたことになります。

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尹晶煥監督「交代で入った(髙橋)壱晟が決勝ゴールを決めることになりました。もともとあそこのポジションの選手ではないんですが、シュートなど、そういう部分に期待して入れました。」

 一方で、高橋はこんな話をしています。

髙橋壱晟「前のほうのポジションをやっていなかったので、シュートの練習とかは全然していなかったんですけど、上にふかさないようにだけは意識しました」

 ボランチであればシュート練習くらいはしていそうな気もしますし、尹監督もシュートを期待していたはずですが、意外にもシュート練習などはしていないんですね。
 それでも落ち着いて決められているわけですから、それだけシュートがうまいというか、そこは持って生まれたセンスなのでしょうか。


 高橋は田口などの負傷もあって、今シーズン序盤はボランチで一時レギュラーとしてプレーしていました。
 その時も鋭いミドルシュートを放ち、ゴールも決めています。
 チームとしても、高橋のミドルシュートが狙いの1つとなっていた時期があったと思います。

 今回の群馬戦も、なかなかゴールが生まれない展開となっていたため、高橋を前目のシャドーで起用したのでしょう。
 ジェフは群馬戦だけでなく愛媛戦でもオウンゴールの1点のみでしたから、ゴールを奪うという点において物足りない部分があります。
 そこでミドルシュートに長けた高橋を起用するというのは、1つの策として有効かもしれませんね。


 ただ、今シーズン序盤も徐々に高橋のミドルシュートを、相手が警戒してきて苦労していった印象があります。
 それもあって、高橋の出場機会が減ったところがあるのではないでしょうか。
 5月1日(土)の新潟戦以来スタメン出場から離れている高橋ですが、その時はまだ田口が復帰しておらず、小林と小島にポジションを明け渡した格好でした。

 振り返って見れば、エスナイデル監督時代の高卒1年目もシーズン序盤にシャドーでスタメン起用されていましたが、あの時もカットインからのミドルシュートを評価されていたのではないかと思います。
 しかし、その時もミドルシュートを相手チームに読まれて、前を封じられた。
 そこからスタメンを外されて一気に出場が減っていき、2年目、3年目はレンタル移籍で武者修行となりました。


 それを考えると、ミドルシュート以外の部分を強化していかなければいけない。
 基本的には中盤中央の選手ですから、ゲームメイクや粘り強い守備などをもっと成長していきたい選手なのかなと思います。
 技術力もある攻撃的なセンスを持った選手ですから、どちらかと言えばゲームメイクのところをもっと期待したいところかなと思うのですが。

 今年はCBやWBなども経験しましたが、本来守備はそこまで得意ではないと思いますし、守備にも元来のセンスというものがあると思います。
 プロ入り5年目に入り以前よりは逞しくなってピッチ上で使える能力も増えてきたとは思うのですが、もう23歳ということでそろそろ主力選手を本格的に目指したい位置ではないでしょうか。
 そのためにもミドルシュート"の"ある選手ではなく、ミドルシュート"も"ある選手に進化することが、今後の目標なのかなと思います。