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群馬戦で8月9日以来のスタメン復帰を果たした船山

 先週の群馬戦では、矢田に代わって船山が久しぶりのスタメン出場となりました。
 船山のスタメンは8月9日(月)山形戦以来ということで、少し期間が空いたことになりますね。
 一時はシャドーの位置で攻撃を牽引していましたから、これだけ外れていたのが意外な印象もあります。

 尹監督は試合後のコメントで、船山は裏を狙えて、動き出しが良く、得点力が矢田より期待できるという趣旨の話をしています。

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 実際、群馬戦での船山は、積極的に裏を抜け出す動きをしていました。

 矢田も裏へのスプリントは見せていますが、やはり船山は本来FWということもあって裏抜けがうまい。
 相手DFと駆け引きをして縦へ走り込んでいたし、ボールを引き出すコースやタイミングが見事だったと思います。
 それによって、攻撃がスムーズになっていたところもあるのではないでしょうか。


 やはりシャドーというポジションが、船山の特性に合っているイメージもありますね。
 2トップだと相手のマークが厳しくなってフィジカル的にも苦しくなるところがあるし、逆にSHだと中盤の仕事を求められる比重が高くなってフィットしきれない気もします。
 厳しく見ればハッキリしないところがあるとも言えるのでしょうが、よく言えばオールマイティなアタッカーである船山の良さが、シャドーだと出しやすいのかもしれません。

 一方、今回はスタメンから外れた矢田の動きも、これまでは良かったと思います。
 前節愛媛戦でも矢田のポストプレーからオウンゴールが生まれたことになるわけですし、船山よりも中盤的な動きで周囲を活かすことが出来る。
 もともとはプレス強化でソロモンと共に矢田が起用されたわけですが、船山は好調な時はプレスに行くもののそうではない時はグッと運動量が下がる傾向があるのに比べて、矢田は安定して守備で期待できるのではないかと思います。


 それでも今回は矢田がスタメンから外れたのは、やはり得点面ではないでしょうか。
 攻守に期待できる矢田ですが、本来は中盤の選手ということで、ゴールに絡むという面においては課題も大きい。
 一方で船山は決定力不足に苦しむ時期もありますが、今季も7ゴールをあげておりゴールに向かうプレーが期待できると思います。

 また、右シャドーの選択を決める上でもう1つ重要なのが、チーム内ランキングトップの8ゴールをあげている、左シャドーの見木ではないかと思います。
 DAZNの実況などでも言われることが多いですが、見木も最近はゴールシーンが目立たなくなっています。
 以前にも話しましたが、若干好不調の波があるのかなといった印象です。


 見木やソロモンがゴールを狙えるのであれば、右シャドーはそれをサポートできる矢田でもいいのかもしれません。
 しかし、若い2人がゴールを期待できないというのであれば、もう1人の前線にゴールを狙える船山がほしいということでないでしょうか。
 ただ、ソロモンはプレスやポストプレー、見木も守備にラストパスにと他のタスクが多い上、チームとして攻撃面に課題があるからこそ、2人のゴールが伸び悩んでいるというところもあるでしょう。

 選手の選択も含めて、チームとしてどういった関係性や連携を目指していくのかが重要なのかもしれません。
 高橋が途中投入でシャドーに入ったのもシュートの部分を期待されてのこととのことですが、単純な選手の起用法による変化だけではなく攻撃のイメージを共有した上で、誰を起用するのかを決めていくのが理想ではないかと思います。
 シャドーだとサウダーニャも途中投入されていますが、今のところハマっている印象はないですし、選択肢は多いはずですから、その中で最適な答えが見つかるといいですね。