雨が絡んだ先日のロシアGP。
常に降っていたわけではないですが、降ったり止んだりという展開の方が不安定で、難しいレースになりました。
土曜午前のFP3は、大雨で中止になるほど。
それでも午後には止んで予選が行われ、角田は久々にQ2に進出。
ガスリーに0.1秒差に迫る13位でした。
ただ、Q2突破もグリッドペナルティを見込んだフェルスタッペンが、予選アタックをしなかったため。
ガスリーもミスでタイムを伸ばせなかったのが大きく、決して手放しでは喜べないところがあると思います。
むしろここまで対ガスリーで予選全敗だったわけで、相手のミスがあった今回こそ勝っておきたかったですね。
それでもグリッドは良い位置でしたが、今回も1周目で大きく順位を落としてしまいました。
その後は、タイムも伸びずに低迷。
17位で終わってしまいました。
レース終盤に一気に大雨が降ってきたので、そのタイミングでウェットタイヤを履けていれば、チャンスもあったかもしれません。
にもかかわらず、ソフトタイヤを使用してしまったのは、チームのミスでしょう。
チームはすぐに止む予報を信じたそうですが、失うものは何もない状況だっただけに、チャレンジしてほしかったところです。
優勝はハミルトン。
雨絡みの展開もあって予選でも4位に低迷しレースでも苦労していましたが、最後のウェットタイヤ変更の判断が見事で、逆転優勝を果たしています。
これが強さだと感じさせるレースでした。
2位のフェルスタッペンもエンジン4基目を投入したためペナルティを科され、最後尾からのスタートだったことを考えると、素晴らしい結果だと思います。
チャンピオンシップではハミルトンが2ポイント差で首位に立っていますが、ハミルトンもエンジン4基目を投入しなければいけない可能性が残っています。
それを考えると、この2位は大きいものになるかもしれません。
残念だったのは、7位に終わったノリス。
終盤までレースをリードしていましたが、最後の大雨でウェットタイヤへの変更を遅らせて後退してしまいました。
ただ、真っ向勝負ではハミルトンに勝てないと見たのかもしれませんし、苦しくてもドライタイヤで留まれれば優勝もあったかもしれないことを考えると、非常に難しい判断だったと思います。
それでもまだ21歳のノリスは十分に可能性を見せてくれましたし、23歳のラッセルも戦闘力のないウィリアムズのマシンで予選3位という結果を残している。
ハミルトンが前人未到の通算100勝という結果を残した一方で、次世代のスター候補たちも目立ちつつあります。
角田もそれに何とか食いつくために、今季終盤に挽回していきたいところだと思います。