大宮戦の試合終盤に、見木が抜け出して勝ち越しゴールを決めました。
これが見木の今季10ゴール目で、二桁得点を上げたことになります。
おめでとうございます。
見木は昨年も33試合に出場していますが、途中出場が多く、今季からレギュラーポジションを獲得。
その1年目でいきなり二桁ゴールを上げているわけですから見事な結果で、あっさりと大台を突破した印象すらあります。
ジェフには珍しく、決定力の高いタイプのアタッカーとも言えるのかもしれません。
近年のジェフで二桁ゴールの選手というと、クレーベ、船山、ラリベイなどが思い起こされますが、主に外国籍選手と移籍加入した選手が中心となっています。
以下にJ2降格からのジェフ内得点ランキングトップ3を、まとめて見ました。
赤色で示したのがJ2得点王に輝いたケンペス。
緑色で示したのが生え抜き選手で10桁ゴールを上げた選手となりますが、表の通りこの12年間で町田と見木しかいないことになります。
その町田も決定力には課題があり、プロ入り5年後に二桁得点を達成。
しかし、その後は、二桁ゴールを果たせていません。
それだけ二桁ゴールという成績は、簡単ではないものだということがわかります。
また、G大阪に個人昇格した井出は、高卒から5年間ジェフに在籍しましたが、最高成績は2015年の5ゴール。
浦和に移籍したオナイウも高卒から3年間プレーし、最高得点は最終年の6ゴールに終わっています。
見木は大卒2年目ということで状況は異なりますが、それでも素晴らしい結果を収めたことになります。
さらにジェフの生え抜きの二桁得点者を調べると、2008年に全34試合で11ゴールを上げた巻まで遡ることになります。
また、2006年にも全34試合で巻が12ゴール、阿部が11ゴールを上げており、2005年にも巻、阿部がともに12ゴールを決めています。
J1とJ2ではレベルや価値も違うと思いますし、こうして見ていくとやはり巻は偉大な選手ですね。
大宮戦では見木のサイドから幾度となく相手に攻め込まれてしまいましたし、見木としても課題の感じられた部分があったと思います。
また、前節ゴールを決めた町田戦でもそうだったように、ゴールを決めるまでは攻撃面でも目立っていなかった印象です。
ゴールシーン以外でも攻守にうまく関わることが、今後求められる部分なのかもしれません。
また、5月に4連続ゴールを決めていた頃の見木は、手が付けられないような活躍を見せていました。
その時は、自身のゴールシーン以外でもチャンスを作り、攻撃のアクセントになっていたと思います。
それに比べると、それ以降は勢いが落ちてしまった印象もあります。
ただ、悪い中でも結果を残す、ゴールシーン以外では影を潜めても、最後のところに力を残して確実に決めるという才能も貴重なもの。
特に現在のジェフは得点力不足で悩んでいる状況ですから、少ないチャンスをものにできる見木の存在というものは、非常に大きいものだと思います。
プロ入り2年目でまだ将来性も期待できる存在だと思いますし、来年はどこかに声をかけられるのかもしれませんが、今後が楽しみな選手ですね。