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9月から対戦した9チーム中7チームが監督交代を行っているジェフ

 東京Vに勝利し、昨年の8月以来となる3連勝を果たしたジェフ。
 それまでも含めてここ6試合負けなしと、久々に好調と呼べる時期に入ってきています。
 明日の山口戦からは連戦となりますが、この流れを維持できるでしょうか。


 その山口は、9月末に監督を交代。
 渡辺監督が辞任という形で退任しており、名塚ヘッドコーチが監督に昇格しています。
 今年から山口を指揮していた渡邉監督ですが、コメントから察するにチーム作りに満足できず、自ら申し出て退団となったようです。

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 東京V戦後にも話しましたが、今年のJ2チームは自滅しているクラブが多いような気がします。
 試合内容で自滅しているというよりも、チーム運営レベルでバタバタしているクラブが多いですね。 
 実際、今年に入ってシーズン中に監督交代を行ったクラブは10チームと、実に半数近くが体制を変更していることになります。

 監督交代という選択自体が良くないとは思いませんが、シーズン中に監督を交代したということはどこかがうまくいっていないからでしょう。
 山口も監督を交代したため、ジェフは9月から10月にかけての9試合のうち、実に7チームが監督を交代していることになります。
 それだけうまくいっていないチームと戦っているとも言えるでしょうが、もう少し落ち着いたチームと戦って現状を判断したい気持ちもなくはないですね。

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 今年、山口の監督に就任した渡辺監督は、ポジショナルサッカーを目指してきました。
 イメージとしてはボランチやCBが中央でビルドアップの起点となりつつ、ハーフスペースに選手やボールが出入りしてパスを繋いでいく。
 そこからのパスワークで、FWが裏を狙ってゴールを目指すことが多かったように思います。

 後方でのビルドアップに関しては可能性も感じましたが、ゴールに迫る迫力までは作れなかったのかなとも思います。
 また、守備においても強度が足りず、前からのプレスも緩かった印象です。
 それでも15位と昨年の最下位に比べれば順位を上げていた山口ですが、渡辺監督自身が納得できなかったのか、将来性に疑問を感じていたのでしょうか。


 名塚監督になってからは、攻守に前への姿勢が高まった印象です。
 前線から積極的にプレスに行き、攻撃時もパスを繋ぐ形は残しつつ、早いタイミングで縦に繋ぐ展開が増えた。
 気温が下がってきたことによって出来ている部分もあるのかなとも思いますが、攻守にアグレッシブになった印象です。

 また、一部メンバーも変更し、ジェフからレンタルしている大槻も3‐6‐1の1トップでスタメン起用されるようになりました。
 もともと走れて競れる選手なだけに、アグレッシブなサッカーに適しているのでしょう。
 10月3日(土)の東京V戦では今季初ゴールも決めていますが、前節は怪我で欠場していますし、レンタル移籍元のジェフ戦には出場できない契約になっています。


 監督交代による変化も見られる山口ではありますが、新体制ではいまだ勝星なしの2敗2分。
 ここ6試合勝利から遠ざかっており、ジェフとは対照的な成績となっています。
 監督交代後もDFラインを高く維持する積極的な姿勢を見せている山口ですが、その裏を突かれる課題もあるのかなと思います。

 ただ、降格圏内の19位愛媛とは勝点1差に迫っており、今後は必死に戦ってくる可能性があります。
 さらに、ここ2試合は引き分け。
 決して、大きく崩れているわけではないようにも見えます。

 特に前節は2位京都相手に1‐1の引き分け。
 しかも、CB菊地が退場したところから、同点に追いついています。
 試合全体を問うしてみると京都のハイプレスに苦しんだ内容ではありましたが、粘り強い守備を見せて勝点1を獲得したことは、自信にもつながるのではないでしょうか。


 一方のジェフも6試合負けなしで、前節も5‐1の大勝。
 今年初の3連勝も遂げており、勢いでは相手に負けていないはずです。
 さらに山口はアウェイ連戦になりますが、ジェフはホームで戦える追い風もあります。

 ただ、前節東京V戦も前半終盤までは、決して良い内容ではなかったと思います。
 相手のパスワークに押し込まれ、左右に揺さぶられる苦しい展開でしたし、5‐1という結果は望外の出来だったのではないでしょうか。
 良い流れが出来つつあるからこそ、勢いだけでなく内容も向上して来シーズンに良い形で繋げていきたいですね。