昨年が新型コロナウイルスの影響で、開催されたなかったアメリカGP。
やはりここは舗装には問題がありますが、レイアウトは面白いですね。
さて、角田はFP1で18位、FP2で16位と、金曜日は振るいませんでした。
ただ、トラックリミットを取られてタイムが抹消されたところもありますし、そこまで深刻な状況ではなかったようにも思います。
そして、予選ではタイムをしっかり伸ばし、10番手グリッドを獲得しました。
課題だったスタートにもここでは成功し、1周目でチームメイトのガスリーとペナルティでグリッドを下げていたボッタスをパス。
タイヤ交換後もガスリーの前に立つなど、素晴らしい走りを見せていました。
その直後にガスリーがマシントラブルでリタイアしてしまったのは、角田が好調だっただけに少し残念でしたね。
その後ペースが上がらなかったのは課題かもしれませんが、粘りの走りで9位に入り久々にポイントを獲得しました。
レース中にはボッタスやライコネンを封じ込めるなど、良いバトルを見せていたと思います。
前戦トルコGPでは王者ハミルトンを数周にわたって抑えていましたし、ディフェンスが得意なのでしょうか。
優勝はレッドブルホンダのフェルスタッペン。
今回はハミルトンとの直接対決となりましたが、フェルスタッペンは早めにタイヤ交換をすることによって、ライバルの前を抑える戦略を取りました。
これによってレース終盤はタイヤが厳しくなりハミルトンに追撃されますが、逃げ切っての勝利ということで戦略も当たったレースだったと思います。
角田もシャシー交換が功を奏したのか、ここ2レースは良い方向に進みつつあるように思います。
精密機械である近代F1マシンはシャシーを交換しても変化がないことが多いのですが、精密機械だからこそ少しのひずみなどで問題が生じていたかもしれない。
そう思い込むことも重要なのかもしれませんし、このポイント獲得を良いきっかけにして、シーズン終盤も続けてほしいですね。