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尹監督「攻撃陣の獲得を上手く進めなければ」

 まず、今季最終節岡山戦でソロモンがゴールを決めました。
 今年8月からレギュラーとしてプレーし、高さやフィジカルなどだけでなく、体を張ったプレーや守備面でも大きく貢献してきました。
 20歳にして献身的なプレーを見せてきたソロモンなだけに、最後にゴールという結果が実ってよかったですね。


 岡山戦のゴールシーンは48分。
 田口が直接FKを狙うとGK梅田がはじき、こぼれ球を拾った高橋がミドルシュートを放ちますが、相手DFやGKなどにあたって跳ね返ります。
 これをソロモンが詰めて、今季4ゴール目をあげました。

 63分の見木のゴールに繋がったシーンでも、カウンター展開からソロモンが縦パスをうまく中盤でキープして、前方のサウダーニャに繋いでいます。
 この際、ソロモンは相手選手に体をぶつけて距離を取り、そこからボールを保持して前へパスを出すプレーを見せており、体の使い方のうまさを感じました。
 その他の場面でもソロモンのキープ力やフィジカルの強さが目立った試合で、要所要所でCFとして大事なタスクをこなしていたと思います。


 岡山戦に限らず、ラスト数戦のソロモンは素晴らしパフォーマンスを見せていたと思います。
 経験を積んで逞しさが増したのか、単純に好調期に入ったのかはわかりませんが、運動量も豊富で強さも見せキレもあった印象です。
 ただ、昨年も今年もコンディションの波があるようにも感じますので、この調子をフルシーズン維持することが大事ですね

 また、前節京都戦では、バイスや麻田の高さや強さに苦戦した印象もあります。
 プロともなればソロモンが勝てない相手も出てくるでしょうから、その時にいかにチームに貢献できるようになるかも重要ですね。
 ただ、足元の技術もしっかりとしている選手だと思いますし、うまく判断力を磨いて成長していってほしいところではないでしょうか。


 人格的にも素晴らしいものを持った選手だと思いますし、個人的にはソロモンやブワニカを来季もしっかりと育ててほしいという思いがあります。
 ただ、めっきりメンバー入りから外れているブワニカは状態がわからないし、川又も怪我に苦しんでいた模様です。
 そうなるとさすがに、CF不足が懸念されますから補強も必要でしょう。

 それでもソロモンのライバルやお手本に慣れるレベルの日本人CFを補強して、ソロモンにも出場の目を残してほしいと思っていたのですが、以下の記事によると尹監督は「絶対的なストライカー」がほしいとのことです。

sportsseoulweb.jp

来季こそJ1昇格を果たすためにも、ユン監督は“絶対的なストライカー”が必要だと語気を強める。
ユン監督は「新型コロナの影響などもあり、クラブの予算は依然として余裕がある方ではない。限度内で攻撃陣の獲得を上手く進めなければならない。

 来季は尹監督3年目ですから、より結果が必須となるシーズンだと思います。
 そう考えると、「絶対的なストライカー」が必要ということになるでしょうか。

 気持ちはわかりますが、昨年のクレーベもゴール前での強さはあったものの、守備や運動量には課題が大きく、そこから押し込まれることが多かった。
 今シーズン終盤に巻き返せたのは、ソロモンなどが前へプレスに行けたことが大きく、少なくともクレーベではああいったサッカーにはならなかったでしょう。
 その二の舞になってはチームが逆戻りしてしまうし、冷静に状況を考えなければいけないと思います。


 例えば、京都のウタカなどは要所要所で守備にはいくものの、基本的にはそこまで走れない選手。
 それでも2列目の選手たちが運動量豊富に走り回ることで、あのスタイルを成立させていたのだと思います。
 逆に今のジェフはソロモンが献身的に動くことで見木などがゴールを狙えているところもあったと思うわけで、どこかで"水を運ぶ選手"が必要だと思います。

 しかも、一方でサウダーニャを残すという報道もあるだけに、全体としてどういった構成を考えていくのか。
 関塚監督時代の川崎などは後方に長身CBを並べた川崎山脈と、前線に外国人FWを並べたシステムで戦っていきましたが、それも2000年代前半の話。
 今それをやっては成立しないと思いますし、バランスが重要ですね。

 個人的には見木が個人昇格するのであれば、2列目に点を取れる外国人選手を狙うのもありなのかなと思っていました。
 ただ、主力だった船山の契約満了が早々に決まっただけに、どう検討しているのか読みにくい状況になっていますね。
 若手の成長もチームの浮上には欠かせないと思いますし、うまく全体のバランスを取れるように頑張ってほしいと思います。


 また、記事には、尹監督が「スポンサーからも残留の要請があった」と話していたとも書かれています。
 これに関しては、Twitterでも軽く触れましたが。

 ここでは記事通りスポンサーと書きましたが、実際にはリプライ先でも書いた通り親会社が濃厚だと思います。
 どれほどの影響があったのかはわかりませんが、親会社が直接監督に要請しているという時点で、大きなことではないかと思います。 
 その親会社がセンスを持ってしっかりと主導してくれるなら、いっそそれでもいいのかもしれませんが、そのセンスがなさそうなところが心配ですね…(笑)

 もう1つには、責任の所在が分からなくなるということが大きな問題でしょう。
 この辺りはTwitterでもお話ししましたが。

 以前にもサポがTDに外国人補強はどうなっているのかと問い詰めたところ、自分に決定権はないのでと答えられたことがありましたが、そうなると誰が決断して強化しているのかわからなくなります。
 責任者がはっきりしなければ、組織の意思決定も不明瞭になり、そこから歪みが生まれることもあるでしょう。
 問題が生じた時に誰が責任を取るのかという話だけでなく、1つのタスクに対して、改善することも、評価すること、反省して次に進むことも難しくなるはずです。

 ただ、このあたりは、薄々わかっていたことだっただけに、驚きはないですね。
 やっぱりなと感じるところであって、クラブが良い時はそれでも問題なく進むかもしれませんが、悪い時にどう転ぶかなのかなとも思わなくもありません。
 外部から何を言っても仕方のないところだとは思いますが、親会社も意見を出している以上はしっかりと現状について考えてほしいところがあると思います。