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19歳のDFダニエル・アルベス、21歳のDF佐々木翔悟を獲得 本村は退団

 ジェフがパルメイラスU-20から、19歳のDFダニエル・アウベスを獲得しました。
 DANIEL ALVES DA SILVAはあのバルセロナダニエウ・アウヴェスと同名ですが、ジェフではダニエル・アウベスと表記するようです。
 混同しないように、あえて変えてたのかもしれませんね。

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 Wikipediaのページもないようなので、海外のサイトをいくつか見てみると、2019年にはパルメイラスU-17で36試合出場4ゴールと活躍したようです。
 しかし、2020年にはパルメイラスU-20で1試合のみしか出場しておらず、今年も9試合出場1ゴールのみに終わっています。
 ユース年代では活躍できたものの、U-20に昇格して壁にぶつかってしまったタイプでしょうか。

 経歴に関しては、以下のサイトにも詳しく書かれています。
football-tribe.com

センターバックを本職とするアウヴェスは、2019年3月にU17ブラジル代表に選出されると、7月にはグレミオ・ノヴォリゾンチーノからパルメイラスの下部組織へレンタル移籍。その後、昨年1月にレンタル期間満了により、一度グレミオ・ノヴォリゾンチーノへ復帰したものの、わずか2カ月後にパルメイラスへ再び加入。

 ちなみにこちらのデータによるとU-17南米選手権のブラジル代表に選出されていますが、試合には出ていなかったようです。
 ポジションはCBが本職と書かれてはいますが、左SBでのプレーが多かった模様。
 左利きのDFは貴重だと思うので、本人の希望はCBだったものの、SBをやらされていたということでしょうか。

 昨年アップされたYoutubeの動画でもSBでのプレーが多いですね。

www.youtube.com

 動画でのプレーだけでは詳しくはわかりませんが、足が長く強いボールを蹴られる選手なのかなと思います。
 187cmということですが、サイトによっては182cmとも書かれており、そこから身長が伸びた可能性もありますが、そこまで背の高さは感じないですね。
 オーバーラップに躊躇がないように思えますし、意外と攻撃が好きなのかなといった印象も受けます。

 足が長いので深いスライディングでクリアするプレーが多いダイジェストとなっていますが、一方で細かなステップに関しては若干怪しい印象も受け、小柄な選手が多い日本ではそこが課題となる可能性もあるのかなと思います。
 また、1年前の動画ということもあってなのか、まだ体つきは幼い印象もあります。
 左利きのCBということでエベルトも思い出しますが、実績と年齢は大きく異なりますね。


 海外ニュースによると、ジェフへは1年間のレンタルで10万ドルのレンタル料がかかるようです。
 日本円にして約1100万円ですので、かなり安い金額と言えるでしょう。
 実績も含めて、これからの選手と言うことでしょうか。

 サウダーニャに続いて若い選手をレンタルで補強することになりますし、これが新体制におけるジェフの新たな方針ということなのでしょうか。
 現段階ではそちらの方が気になるところで、即戦力ではなく若い外国人選手を見い出し、ジェフで育てていくという戦略なのか。
 それならば、外国人選手に完成度を求めるのは間違いと言えるでしょうし、応援する側も見方を少し変えなければいけません。


 ただ、外国籍選手は育てても早期退団の恐れがありますし、新卒の日本人とは異なり移籍金もかかるわけで若干懐疑的ではあります。
 一時の新潟などはそれで成功した印象もありますが、それもガッツリとお抱えの代理人がいたり、ブラジルルートが明確にあったからでしょう。
 予算がないのであれば仕方がないとも言えるかもしれませんが、結局サウダーニャも移籍金だけで約6000万円ほどかかるようですし、本人の成績と諸経費や年俸なども含めた金額を照らし合わせれば、そこまで安い買い物ではないようにも感じます。

 もう1つダニエル・アウベスにおいて気になるのがポジションの問題で、DFは簡単には入れ替えられない上、経験が重要なだけに育成も簡単ではないように思います。
 一昨年加入した当時22歳のベラスケスも結局1試合のみの出場で退団していますし、中途半端な選手を補強しても無駄足になってしまうことが多い。
 さらに今年の3バックの出来を考えると、特に左CBは即戦力が欲しいポジションではないかと思うのですが、以前にも話したようにそこは尹監督が鈴木大輔の左CBをどう評価しているのかで違うのでしょう。

 若くて安い外国人選手を複数獲得するより、外国人選手を少数に絞ってそこにお金をつぎ込んだ方が良いようにも思うのですが、大当たりを引けばフロントの勝ちとも言えるわけで最後は目利き勝負とも言えるのかもしれません。
 個人的にはせっかく尹監督を招聘しチャンなどもいるのですから、もっとうまく韓国のコネを使うべきではないかとも思うのですが、そう簡単ではないでしょうか。
 サウダーニャの件は揉めているという報道もありますし、変なクラブや代理人に引っかかるのだけは気を付けて欲しいですね。

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 続いて、佐々木翔悟の加入も発表になりました。
 佐々木は鹿島アカデミー出身で、鹿島からの移籍ということに小田と入れ替わりになりますね。

 2019年にトップ昇格していますが、鹿島ではリーグ戦、カップ戦ともに出場機会が得られず。
 昨夏に盛岡に移籍し、初年度は左WBとして8試合出場しますが、そのうちスタメンは3試合のみ。
 そのまま今年も盛岡へのレンタル移籍が続き、夏からCBのレギュラーになり、今季は17試合出場を果たしています。


 J2昇格を果たした盛岡は秋田豊監督が率いており、プレッシングを中心とした堅守速攻のサッカーとなっています
 今季は3バックで中央CB牟田がDFラインを統率し、動きながら攻守のバランスを取る形で、佐々木は引いて跳ね返す役割を果たしていた印象です。
 183cmの佐々木は上半身もがっしりとした、アスリートタイプの体格なのかなと思います。

 盛岡の左WBには元ジェフ中村太亮が入っており、左サイドでコンビを組んでいました。
 しかし、今季終盤のジェフのようにボールを保持するサッカーではないため、佐々木が前に出てビルドアップの起点になることはあまり多くなく、同じ3バックでも左CBの動きはかなり違うと思います。
 左利きでパワーのあるキックもある選手ですが、あまり小技が効くタイプではないのかもしれません。


 盛岡で半年主力としてプレーしていたとはいえ、それ以外のプロ経験は少ないですし佐々木もこれからの選手ではないでしょうか。
 1年半レンタルが続いたとはいえ、鹿島が早々に完全移籍で放出したのも、プロ入り3年目で単純に初めの契約から延長しなかったということではないかと思います。
 現時点では物足りないという判断だったのでしょうし、ジェフに来てからもさらに成長していかなければいけない選手なのではないでしょうか。

 それでも若い左利きのDFですし、今後が楽しみです。
 完全移籍という点も、安心しますね。
 ダニエル・アウベスと被ることになるため、2人を競わせるということでしょうか。

 ただ、世代交代は歓迎したいところですが、今年で尹監督3年目で勝負の年ではないかと思いますし、来年上手くいかなければこれ以上の引き出しは期待しづらいのではないかと思います。
 世代交代と結果と、どちらを取るのか難しいところではありますが、出来れば監督初年度などに選手も若手に入れ替えて、一緒に成長していくことが理想なのかなと思わなくもありません。
 いずれにせよクラブとしては、中途半端な年にはせず、来年の狙いを明らかにしておくことが大事なのではないかなと思います。

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 最後に、本村の北九州への移籍が決まりました。
 本村は流経大から一昨年強化指定選手としてジェフに加わると、昨年ジェフでプロデビュー。
 本来はCBの選手ですが、昨年は右SBで12試合に出場するなど活躍します。

 昨年の右SBは米倉もスタメン起用されず、ゲリアや田坂など複数の選手を使い分ける形でした。
 その中で本村は、19試合スタメン出場したゲリアに続く、2番目のスタメン出場数を稼いだことになります。
 そして、今年はゲリアも退団しただけに本村は残るだろうと思っていたのですが、北九州にレンタルとなっていました。


 北九州での本村は開幕戦から途中出場を果たすと、その後も右SBやCBでもスタメンを経験します。
 しかし、5月末に、左ハムストリングス肉離れの怪我を負ってしまいました。
 そこからなかなか戦線に復帰できず、11月に復帰し途中出場も果たしますが、長時間は出場できずチームもJ3に降格してしまいました。

 岡野も移籍して新井一耀ももう1つだっただけに、左CBは増えていますが今度は右CBは手薄になりつつあります。
 それだけにジェフに残す可能性もあるのではないかと思ったのですが、3バックになったこともあって移籍となったのでしょうか。
 4バックのままなら、伊東なども失敗に終わっていますので、本村の残留もあったのかもしれません。


 また、流経繋がりの稲垣スカウトが退団したことも、どこかで響いたのかもしれません。
 現在は新た強化体制になっているわけで、別の思惑も出てくるのでしょう。
 本村は頻繁に入れ替わるチームのスタイルと、強化部の編成に振り回された部分もあるのかなと思います。

 大なり小なりそういった変化に影響される選手はいるはずですが、ジェフの場合はそれが多すぎるのが残念ですね。
 選手が落ち着いて戦える状況を作るためにも、安定したチーム運営とその先にある成果が問われるところではないでしょうか。
 北九州はJ3に落ちて監督交代も決まっているので来年どうなるかは読みにくいですが、乾と共にレギュラー目指して頑張ってほしいと思います。