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DAZN30周年ジェフ特集 オシム監督「勝者のメンタリティが足りない」

 今回は、現在DAZNで配信されているジェフ30周年特集のでご紹介を。
 Jリーグ初期のジェフだけでなく、古河時代も振り返る、内容の濃いものとなっています。
 当時の関係者や試合の映像などもふんだんに使われており、中には日本サッカーリーグの動画もながれるなど、かなり貴重なものとなっているのではないかと思います。

jefunited.co.jp

 4話構成で、1話ではJリーグスタート当初の話を、リトバルスキー氏や江尻氏、中西氏や城氏の話を中心に取り上げています。
 リティがプロ意識の欠けた当時の選手たちを怒ったという話は以前にも耳にしましたが、インタビューを通すことでよりリアルに聞こえてきます。
 城の開幕から4試合連続ゴールだけでなく、中西の復活ゴールなども取り上げられており、私も意外と当時の映像を覚えているものだなぁと妙に感心してしまいました。

 2話では、古河時代の話に遡っています。
 川淵氏、奥寺氏、永井氏、小倉氏、岡田氏、清雲氏などが出演し、強豪古河について語っています。
 なぜ古河が日本サッカー協会に多くの人材を輩出したのか、奥寺氏の海外移籍のエピソードなども取り上げられ、歴史的な資料としても重要なコンテンツになっていると思います。


 3話目はオシム監督時代のジェフを、祖母井氏、勇人、巻、阿部勇樹などが話しています。
 ここまでくると今でもよく聞こえてくる話題が増えてきますが、当人たちが語っているというのが重要ですね。
 今回撮影された勇人とオシム監督によるビデオ通話が目玉となっていますが、あの頃の選手は今でもオシム監督の前に立つと子供ような表情になってしまいますね(笑)

 最後がJ2降格から現在を取り上げた4話目で巻、勇人に加え、見木、新井章太、鈴木大輔、岡野、ソロモン、高橋、米倉など現役選手も少しずつコメントしています。
 レディースやアカデミーに関しても取り上げられており、現在はアカデミー選手も利用しているという寮の映像も出ています。
 巻の海外移籍に関する話も、興味深かったです。


 改めて振り返って見てみると、ジェフはJリーグ創設直後からどこか甘さ、緩さがあるチームと言われていたことを思い出しました。 
 強かったオシム監督時代ですらも、リーグ優勝間近の試合やフクアリこけら落としなど、大事なところで気の抜けたミスから勝ちきれなかった映像が使われていますが、そこが悪い意味でのジェフの特色なのかもしれません。
 そこを一時はオシム監督などがグッと締めていたところがあったのでしょうが、その前後は今も昔も変わらずどこかメンタル的に弱いところがあるのかなと感じます。

 今回の特集でもオシム監督は「勝者のメンタリティが足りない」と話していたことが取り上げられていますし、岡田氏も古河でアジア王者になった時は「言い合いも凄かったし、要求もするし、今のような仲良しって感じではなかった」と語っています。
 オシム監督は「一歩一歩進んでいくしかない」とも話していますし、そういったクラブのメンタリティを変えていくためにも、常日頃から強い意識を持ってサッカーに臨まなければいけないのかもしれません。
 まずはその一歩を踏み出せるように、今年こそは明確に変化の可能性を見いだせるようなシーズンになってほしいと思いますし、緩みがちなオフに気の引き締まるDAZNのジェフ特集だったのではないかと思います。