ちばぎんカップでは、右シャドーで風間がスタメン出場となりました。
高木やサウダーニャなどもいるポジションですが、大方の予想通りまずは風間がレギュラー最有力候補となりそうですね。
風間はボールの持ち方がうまく、テクニック面で期待できそうですね。
また、相手の危険なエリアで受ける動きも良く、攻撃の起点になれそうな選手だと思います。
ちばぎんカップでも何度かミドルシュートを放っており、ゴールの可能性も感じました。
琉球などでのプレーから予想は出来ていましたが、風間はパスワークのポイントになれる選手で、そこから飛び出したり変化を付けたりといった動きが出来るタイプだと思います。
風間加入の効果には期待しつつも、一方で昨年までの船山とは、少し流れが変わってくるだろうなとも感じました。
ちばぎんカップでも、以下のようにつぶやきましたが。
風間はやっぱりうまいけど、船山ほど運動量はない印象。昨年後半は、なんだかんだで船山が黒子になってくれてたから…
— arata (@aratasuzuki) 2022年2月11日
昨年後半の船山は、右シャドーで運動量豊富に動き回り、黒子役になってくれていたと思います。
シンプルに中盤でパスを繋ぐだけでなく、時にはポストプレーをこなしたり、裏やサイドに抜け出して攻撃の流れを作ったり。
守備においても前にプレスに行くだけでなく、サイドの守備へ行ったり、中盤でスペースを消したりと、効果的にプレーしていたと思います
それらの動きは目立ちはしないけれども、攻守において周囲のパイプ役になっていたと思います。
船山の良さはオールマイティに活躍できることであり、昨年後半はそれを攻守のゲーム作りに活かす立場になっていたと思います。
その分、ゴールやアシストにはあまり絡めませんでしたが、いわゆる"水を運ぶ選手"になっていたと言えるでしょう。
それによって、何が大きかったかというと、一番は右WBに移った福満を活かすことが出来たことではないでしょうか。
福満はもともとテクニカルなタイプの選手の選手で、右WBでプレーすることになっても、ふらふらと中央寄りで受けることが多かった。
それにって、攻撃に変化をつけることが出来ていました。
しかし、運動量豊富にアップダウンしたり、スピードを見せてサイドを縦にえぐるような純粋なサイドアタッカータイプではない。
守備においても、後方で構えて対応する点においてはうまさを見せていましたが、広範囲を守れる選手ではないと思います。
それらをうまく補ったのが、右シャドーの船山だったわけですが、代わりに補強した風間などはタイプが少し違うと思います。
また、右WB福満だけでなく、左シャドー見木がゴールに専念できたのも、献身的な船山の動きが効いていたのではないでしょうか。
このあたりは、船山放出時にも話しました。
船山が流動的に動いてボールを捌くからこそスムーズにできていたところもあると思うのですが、その船山がいなくなったことで福満などもうまく攻撃に絡めない状況になっていたと思います。
今年の船山はシャドーの位置で、ゴールやアシストなど目立った仕事だけではなく、ボールを回したり、パスを引き出したりと、攻撃作りに貢献していた印象で、水を運ぶ選手として機能していたのではないかと思います。
もちろん、だからといって風間が良くなかったというわけではなくて、タイプの違いであり風間には風間の良さがあると思います。
ただ、主軸選手のタイプが変われば、周りにも変化が必要となるかもしれない。
新加入ということで連係面やコンディション問題もあるでしょうが、単純に相性の部分でそのままシャドーだけ入れ替えてうまくいくかどうか。
特に右サイドに関しては風間がパス出し役になるのであれば、WBには走れる選手が欲しくなるのではないかと思ってしまいますが、チームとしてWBの候補が少ない悩みもあります。
スプリントという意味では、米倉のレギュラー復帰の可能性も出てくるかもしれませんが、米倉も攻守に武器も課題もはっきりしているタイプ。
チームではめこんで活かさなければいけない選手だと思いますし、風間との相性は悪くないかもしれませんが、別の弊害が出てくる不安もあるかもしれません。
シーズン序盤は、この右シャドー周辺の関係性が注目ポイントとなるのかもしれませんね。