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第8節 ジェフ 1-1 町田 荒れて集中力を欠く残念な展開に

 4月に入りましたが、今週末はまた肌寒い気温となりました。
 選手としては動きやすかったかもしれませんが、生憎の雨ということで、ピッチは滑りやすそうでしたね。

 雨天という条件もあったためか、荒れて集中力を欠いた展開となってしまいました。
 審判のミスジャッジもあったかとは思いますが、荒いプレーをするのは審判ではなく選手。
 上位相手の好ゲームを期待したのですが、お互いに残念な試合となってしまったと思います。


 ジェフは前節新潟戦からの好調を維持しており、選手たちの動きも良かったと思います。
 特に右サイドから何度も攻撃を作れた。
 ここ数戦は左サイドからのドリブル突破が多かっただけに、そこは収穫ではないでしょうか。

 ただ、一方でプレスに関しては、町田の速いパスワークを止めきれなかったし、縦パスを前線の足元に入れられることが多かったですね。
 この試合においては攻撃には光明を見せられたものの、守備においては完璧とは言えなかったと思います。
 相手ボランチから展開されることも多かったし、ソロモンが交代してからは相手DFからも繋がれて、流れを掴み切れなかった課題も感じました。

■お互いに自分たちの時間帯を作りながらも0‐0で折り返し

 前節新潟戦で今季ホーム初勝利を遂げたジェフは、スタメン変更なし。
 控えも同じ顔ぶれとなりました。

 町田もスタメンを継続ということで、チョン・テセは負傷離脱したのかもしれません。
 一時スタメンだった特別指定の平河は、大学の試合に出場して不在とTwitter教えていただきました
 かわりに青森山田出身の新人MF宇野がベンチ入りし、岡野も控えに入っています。


 6分、町田の攻撃。
 佐野が高い位置で奪ったところから、安井へ縦に繋いで太田へ。
 太田が高江に戻すとミドルシュートを狙いますが、大きく外れます。

 10分にはジェフの決定機。
 右サイドで熊谷が縦にパスを出し、風間が抜け出してクロス。
 ソロモンが走り込んでシュートを狙いますが、GK福井がファインセーブ。


 立ち上がりから、球際で激しいプレーが続きます。
 町田はボールを奪ったところから、素早いカウンターで縦に仕掛けていく。
 ジェフも長いボールを織り交ぜながら、ゴールに迫っていきます。

 22分、町田の攻撃。
 ゴール目の前で町田が得た至近距離のFK。
 平戸が狙ったシュートは壁にあたり、こぼれを奥山が狙いますがゴールの右。


 27分にはジェフの攻撃。
 右サイドで福満が抜け出してクロス。
 秋山がファーで競り勝って風間がシュートを狙いますが、大きく外れます。

 38分には町田の攻撃。
 中央の佐野から縦パス。
 こぼれたところを安井が拾ってシュートを放ちますが、GK新井の正面。

 それぞれの時間帯はあったものの、ゴールは生まれず。
 町田は若干パスミスが目立った印象もありましたが、速いパスワークでジェフのプレスをかわす展開はさすが。
 ジェフも今日は右サイドから何度か良い形を作り、前半を終えます。

■後半は荒れるも1‐1の引き分けで終わる

 後半に入っても、一進一退の展開。
 若干疲れの見えたジェフは57分にソロモン、風間を下げて、サウダーニャ、高木を投入。

 60分にはジェフの決定機。
 ジェフのファールか否かで町田の足が止まり、フリーになった見木が中盤で大きく右へ展開。
 福満がグラウンダーのクロスを上げると、高木がシュートを放ちGK福井が止めて、その後もサウダーニャが飛び込みますがゴールならず。


 64分、ジェフは秋山を下げて末吉を投入。
 65分、安井を下げて宇野がプロデビュー。
 そのままトップ下に入りました。

 その直後、町田のクリアをヴィニシウスとチャンが追いかけます。
 ヴィニシウスが抜け出し、チャンが両足で止めたように見ますが、町田のファールに。
 抗議でヴィニシウスが警告を受けます。


 68分、ジェフのチャンス。
 右サイドで熊谷がスルーパス
 福満がフリーで抜け出してクロスを上げますが、サウダーニャが合わせきれず。

 審判への抗議などで集中力を欠いた町田ですが、ボールを持って徐々に落ち着いていきます。
 75分、町田はヴィニシウス、太田を下げて、中島、長谷川を投入。
 平戸が右SHに回り、中島が1トップ、左に長谷川が入りました。


 その直後、町田が先制。
 中盤の高江から右サイドへの展開。
 奥山が落として、平戸がワンタッチクロスを上げると、長谷川が頭で合わせてゴール。

 しかし、79分にはセットプレーからジェフが同点。
 左サイドからのCK。
 田口が蹴るとニアでチャンが競り勝って同点。


 85分、町田の攻撃。
 左サイドを駆け上がった翁長のクロス。
 宇野が足元で受けてシュートを放ちますが、GK新井の正面。

 後半中頃はジェフペースだったものの、終盤はジェフの足が止まり町田が攻め込む展開に。
 しかし、お互いに集中力を欠いていた印象もあり、チャンスは作れず1‐1で痛み分けとなりました。

■プレスを掻い潜る町田の攻撃と右サイドからのジェフの攻撃

 冒頭でも話した通り、残念な試合となってしまった印象です。
 強固なプレスと素早い攻撃で上位につける町田相手に、メンバーが復帰し新潟戦に勝利したジェフが挑むということで楽しみにしていたのですが、特に後半はバタバタしてしまったように見えました。
 それでもお互いに、持ち味は出せた部分もあったと思います。

 ジェフはプレスをかけて行く状況では、前3枚が3トップ気味に積極的なプレスをかけていく。
 それによって中央のコースを消し、相手ボールをサイドへ追いやって、外で縦に繋いで来たら、WBが前に出ていく。
 そこからサイドで相手に前を向かせず、バックパスをさせてさらに前へとプレスをけて行くのが基本だと思います。


 しかし、町田はサイドにパスを出しても、素早く斜め前方にパスを繋ぐことで、ジェフのプレスをかわしていく。
 ここからて攻撃を作ると、今度はジェフ中央の選手が外に出ていかなければいけなくなる。
 そうすることで、中央のパスコースを増やし、縦パスを通して攻撃のリズムを作っていきました。

 町田はプレスをかわす攻撃がうまく、テンポよくワンタッチで鋭い攻撃を仕掛けていきました。
 サイドにボールが入っても中央で受けるポジショニングを必ず取っていたし、スルスルとジェフのプレスをかわしていった印象です。
 また、セカンドボールへの準備などもしっかりしていて、特にダブルボランチの出足と予測はさすがでしたね。


 対するジェフも守備では相手の攻撃に後手を踏むことも多かったですが、攻撃では可能性を見せていました。
 特にこの日は福満、風間、新井一耀などが絡む右サイド攻撃から、幾度となくチャンスを作っていました。
 今日は新井一耀も攻撃面でキレを見せており、それによって厚みが作れていたのではないでしょうか。

 相手の中盤中央が強固であることや、翁長を狙いたかった部分もあるのかもしれません。
 さらに町田は基本的に4×4のボックスで守ってくるチームなだけに、その外を突こうという意図もあったのではないでしょうか。
 相手対策が効いたところもあったのかもしれませんし、町田は昨年からふと集中力を欠く時間帯があるので、そこをうまく突けていた印象もありました。


 ただ、ジェフはサイドがつけた分、町田も中央では簡単にやらせなかった。
 ジェフのチャンスシーンでもしっかりとFWにはマークがついていましたし、ゴール前での粘り強さは見せていたと思います。
 そこはさすが上位チームですね。

 それでもピッチが濡れていたせいか序盤から町田はパスミスが多かったし、後半は町田の方から判定にナーバスになっていました。
 その分ジェフのチャンスはあったとは思いますし、勝ちきれなかったという印象も強いですね。
 逃した勝点2が今後どう響くのか、気になるところだと思います。