大宮戦では2点ビハインドの87分、田口のCKから新井一耀がヘディングで決めて1点を返しています。
勝点にはつながらなかったですが、あのままでは0‐2だとスコアも完敗でしたし、今後を考えると大事なゴールだったのかもしれません。
ジェフのゴールシーンを振り返ると、田口が蹴ったCKをニアでソロモンとチャンが競って、軌道を変えています。
これによって新井一耀がゴール前でフリーになって、ヘディングシュートを決めているわけですから、ニアの動きが決め手だったと思います。
新井一耀もフリーだったとはいえ、しっかりとゴール左隅を狙ってミートしており、見事なシュートだったのではないでしょうか。
ジェフの公式Twitterアカウントでも、ゴールシーンがアップされています。
#明治安田生命J2リーグ #第10節 #大宮アルディージャ
— ジェフユナイテッド市原・千葉(公式) (@jef_united) 2022年4月16日
2点ビハインドで迎えた87分
# 田口泰士 選手からのCKを見方が競り勝ち、またもや#新井一耀 選手のヘディング⚽️
気を吐く気持ちが入ったゴールでした
DAZNでの視聴はこちら👀💻📣https://t.co/5bzxP6THhV#jefunited #次こそ勝利を‼️ pic.twitter.com/QTOt28siOh
ただ、大宮目線で見ると、ここでも守備の拙さが目立ってしまいました。
DAZNの実況でも再三言われていたように、大宮はセットプレーからも失点が多く、ゾーンの隙間からぽっかりとフリーな選手を作ってやられることが目立っていました。
霜田監督は山口時代もセットプレーでゾーンディフェンスを採用していましたが、あの頃も失点が多かった印象です。
大宮はゾーンディフェンスにも関わらず、ジェフのソロモンとチャンがニアで競りに行こうとした動きに対して、4人、5人と多くの選手がボールに集中してしまった。
さらにそれ以外の選手もボール方向に寄ってしまったため、ゴール前にいた新井一耀が完全にフリーになってしまっています。
これではボールがリバウンドした時に、対応できないのも当然のこと。
ゾーンディフェンスなのであれば、そのエリアにいる選手がサンドするような形で対応し、他の選手はバランスを取るべきだと思います。
ただ、失点が増えているため自信がないのか、ソロモンとチャンという強い選手2人がニアに競り合いに行ったためか、多くの選手が前で跳ね返そうとしてしまった。
それによって、ぽっかりと大事なゴール前が空いてしまったということでしょうね。
これがセットプレーにおけるゾーンディフェンスの難しさで、1人1人がそのエリアでしっかりと跳ね返せる高さがあればいいのかもしれませんが、弱いエリアが出来てしまうとそこを狙われかねない。
そして、そこが不安になって他選手もケアしに行くと、当然他のスペースが空いてしまう。
やはり日本人選手主体のチームに、セットプレーでのゾーンディフェンスはあっていないのではないかと思うのですが、霜田監督は欧州志向ということで採用しているのでしょうか。
例えば最近主流のゾーンとマンマークの併用なら、警戒すべきである新井一耀が完全に空く可能性も少なかったでしょう。
ソロモンとチャンにも強いマーカーがついていたはずですから、他の多数選手が無駄に密集することもなかったかもしれない。
気持ちは感じた大宮ですが、細部に関してはだいぶ課題が多かったように思いますね。
逆にジェフから言えば、ゾーンで守るセットプレーをうまく攻略したことになります。
新井一耀はこれで2試合連続ゴール。
大宮戦終盤のセットプレーでも強さを見せていましたし、2011年にCBながらセットプレーから7ゴールを上げた竹内を彷彿とさせますね。
ただ、チームとしては残念ながら反撃の狼煙とはならず、これで攻撃の勢いを増すことはなかった印象です。
セットプレーからのゴールだと流れとは関係ないため、どうしても単発で終わりがちですね。
前節横浜FC戦の新井一耀のゴールも完全なパワープレーからの展開でしたし、通常の流れからのゴールが期待される状況だと思います。