ゴールデンウィーク5連戦で、今年からジェフに加入した高木俊幸が2ゴール1アシストの活躍を見せました。
ジェフはこの5試合で、東京V戦の1ゴール、山口戦の2ゴール、岡山戦の1ゴールと、合計4ゴールしかあげられませんでした。
そのため、高木は4ゴール中3ゴールと大半のゴールに絡んだことになります。
高木は球離れも良く、判断も早く、運動量も豊富なので、コンビネーションプレーを活性化できる選手ですね。
そのため、縦へのシンプルな突破が多いわけではないのに、スピード感のあるプレーができる。
プレースキッカーとしても計算できるし、総合力の高さを感じさせます。
岡山戦でのアシストも、高木の良さが出たプレーだったと思います。
縦に飛び出す動きをしながら、福満のパスをワンタッチで中央へと繋ぎ、高橋がゴールを決めています。
#明治安田生命J2リーグ #第15節 #ファジアーノ岡山 #髙橋壱晟 選手本人が縦パスをスイッチに、ペナルティエリア内へ🏃♂️#高木俊幸 選手のマイナスへのパスをゴールへと流し込む‼️
— ジェフユナイテッド市原・千葉(公式) (@jef_united) 2022年5月8日
ゴールはこう取るというお手本のようなプレー✨
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高橋が完全にフリーになったのは、足の止まった相手のミスだった部分もあると思いますが、高木のラストパスはあのタイミング、あのコースしかない状況だったと思います。
ダイレクトで折り返したからこそ、相手の守備の乱れを付けたシーンだったと思いますし、ゴールを狙うためにはこういったスピードあるプレーが重要ですね。
個人的には1トップが守備をして、ポストプレーもするスタイルを軸としていくのであれば、2列目の得点力こそが大事ではないかとも思います。
その1トップのタスクがチームとして曖昧なのであれば、そこは別の問題があるということにもなるでしょうが、東京V戦での高木のゴールのように、ポストプレーヤーはデコイとなって相手選手を引き付け犠牲になることも多い。
それこそオシム監督時代のジェフもそうだったように、巻が囮になって他の選手がゴールを狙うような展開が増えてくるはずです。
1トップの得点力ばかり批判されることが多かった印象も受けますが、2列目の選手たちにも得点は求められるべきでしょう。
特に現在のジェフは明らかにグラウンダーのクロスが多いですし、シャドーの選手たちにゴールを求めているイメージもある。
その点では見木も、高木も、風間やサウダーニャなども、ここまでは物足りないところがあると思います。
高木もゴールデンウィーク連戦で活躍したとはいえ、これで今季トータル2ゴール。
いまだにジェフのトップスコアラーは、3ゴールを上げている新井一耀ということになります。
それだけ流れの中でのゴール数が少ない状況で、選手個々ではなくチームとしての問題も大きいでしょうが、ここからの巻き返しを期待したいところですね。
昨日も話した通り、一方でシャドーは守備の負担も大きい状況。
リトリート時にはサイド後方まで下がって引いて守る守備を求められ、プレッシング時には3トップの左右FWのように高い位置に張って相手を追いまわさなければいけない。
かなり負担の大きいポジションだと思います。
高木は攻撃面だけでなく、守備でも大きく貢献し、岡山戦でのプレスも高木が牽引していた印象です。
ただ、シャドーは負担が大きい状況なだけに、シーズンを通して安定して戦えるかどうか。
昨年後半にプレッシングサッカーで結果を残した頃には、船山と矢田が2人で右シャドーを分担していただけに、選手層も求められるかもしれません。
テクニックのある風間も守備面では、琉球などでも苦労していた記憶があります。
岡山戦でゴールを決めた高橋も、東京V戦では杉本に軽くかわされて決定機を作られてしまいました。
大分戦、徳島戦とリトリートする時間が長くなって2連敗を喫した結果、やはりプレッシングが重要だということになるのであれば、シャドーを含む前線の守備力が重要だと思いますので、選手起用も含めて今後の前線の在り方が気になりますね。