モナコに続いての市街地コースとなったアゼルバイジャンGP。
角田は非常に残念な結果となってしまいました。
ただ、週末を通じて、内容は良かったと思います。
チームメイトのガスリーとはフリー走行から少しずつタイム差が出ていましたが、予選もQ3にまで進出し6位ガスリーの0.2秒差落ちで8位。
決勝でもレースペースは悪くなく、6位のチャンスがありました。
今までだとこういった展開になると、焦りが生じるのかミスが生まれたり、レースでガクッとペースが落ちてしまうことも多かったですが、今回のレースではガスリーにぴったりとくっついて良いレースをしていました。
こういった粘りが非常に重要なことだと思いますし、諦めずに健闘していればチャンスが転がってくるのがモータースポーツ。
切れずに粘り強く走れるドライバーだと示せれば、評価も大きく上がってくると思います。
最終的にはレース終盤にリアウイングが破損して、ブラックアンドオレンジフラッグ……通称オレンジボールが提示され、ピットで修復せざるを得なくなりました。
これによって13位まで落としてしまいましたが、そこは角田の責任ではないはず。
不運もありましたが、ここで気持ちを落とさずに前向きに次のカナダで頑張ってほしいですね。
優勝はフェルスタッペンで、ペレスとレッドブル1‐2を果たしました。
フェラーリは、サインツもルクレールもトラブルでリタイア。
日本のネット上ではミスやトラブルを多発するフェラーリを「俺たちのフェラーリ」などと揶揄することが、ここ数年目立ってきているのですが、今回もフェラーリがフェラーリらしさを出して自滅してしまいました。
このままいくと、意外と今年はレッドブルが楽にチャンピオンを取ってしまうかもしれませんね。
3位にはラッセル、4位にもハミルトンとメルセデスが付けましたが、ポーパシングに苦しみハミルトンはレース後に痛みから動けない状況になっていました。
これに対してFIAが対処すべきではないかとドライバー側は訴えているようで、レギュレーション変更などがあればまた状況が変わる可能性もあるのでしょうか。
ただ、レッドブルなどは大きな問題が起きていないだけに、そこは政治的な駆け引きも出てくるのかもしれません。