当ブログはプロモーションを含みます

川崎DF田邉秀斗を育成型期限付き移籍で獲得

 ジェフが育成型期限付き移籍で、川崎からDF田邉を獲得しました。
 FWリカルド・ロペスに続く、夏の補強ということになりますね。

jefunited.co.jp

 田邉は静岡学園出身の20歳で、2年生時には選手権で優勝。
 U-18日本代表にも選出経験があるそうです。

 川崎公式サイトの説明によると、「スピードと対人戦の強さを武器にセンターバックサイドバックと守備的なポジションであればどこでもこなす」とのことです。
 両足でボールを蹴れるようですが、フィジカル系のDFということでしょうか。

www.frontale.co.jp

 昨年川崎に加入してリーグ戦での出場機会はいまだにありませんが、ACLルヴァン杯などでは出場経験があるようです。
 その中でも唯一スタメン出場を果たしているのが昨年のルヴァン杯準々決勝浦和戦で、その時はCBでの出場でしたが45分で交代となっています
 高校はSBでのプレーがメインだったようですし、本来はSBの選手なのかなと思います。


 身長も180cmと体格が良いようですし、尹監督が好む高さのある右SBとして補強したのではないかと予想します。
 CBには、そろそろ鈴木大輔が帰ってくるのでしょう。
 鈴木大輔も「身体もだいぶ良くなってきた」とTwitterつぶやいていますし、佐々木なども復帰してくる時期となるはずです。

 一方のSBに関しては、怪我人など関係なく層が薄い状況。
 西久保が右SBの主力に選ばれていることからも、WBでプレーしていた福満はSBとしては厳しいという評価なのでしょうし、米倉も怪我が多い。
 状況からすれば、田邉はそこへの補強なのではないかと思います。


 そうなってくると、今後は4バックで固定化していくということなのかもしれません。
 リカルド・ロペスも守備の負担が大きいシャドーよりSHや2トップの方がやりやすいのかもしれないし、田邉も尹監督が欲するSBタイプではないかと思います。
 4バックにも課題を感じる部分はありますが、3バックに戻す対処をするのではなく、新戦力をあてがって課題を克服しようということかもしれません。

 ただ、そもそも今年は3バックでスタートしたから、純粋なSBタイプが少なかった部分もある。
 それがシステム変更により4バックに戻って、また選手構成を考え直さなければいけなくなったわけですから、広い目で見るとどこかバタバタしている印象も残ります。
 それによって、オフに実績のあるSBが補強できず、仕方なく若手で補ったとも言えるのかもしれません。


 しかし、右SBだとすれば、少し心配なのが西久保と出場機会を奪い合うことですね。
 田邉が片道切符でジェフに残ってくれるのであれば良いのですが、最悪の場合は西久保の成長機会だけなくなって、田邉も帰ってしまう懸念もある。
 レンタルから完全移籍になるケースもなくはないですが、まだ20歳と若く育成型レンタルであること、J1上位からJ2へのレンタルであること、今回が一度目のレンタル移籍であることなどを考えると、完全移籍となる可能性は薄いのかなと。

 昨年の小田ですら鹿島に復帰してしまいましたし、あまりレンタル移籍にいい印象を持てないところがあります。
 せっかくチャンスを与えてもその経験を活かすのは他クラブでということになりかねないし、状況によっては再び戦力を探さなければならない。
 J2でも予算の少ないクラブなどであればうまくレンタル選手を使えるのでしょうが、ジェフの場合はそこそこの選手は取れるはずだし、逆にそこそこの戦力があるからこそ、レンタル移籍先として微妙な立場にあるのではないでしょうか。


 小田も鹿島でほとんどチャンスをもらえていないようですし、さすがにもう次は完全移籍を見越して決めるのではないかと思いますから、ジェフも狙いどころなのではないでしょうか。
 田邉に関しても有望な選手のようですから、来たからには契約や将来のことは考えず、まずはプレーに専念してほしいところ。
 良いパフォーマンスを期待したいと思います。