角田のチームメイト、ガスリーの母国レースともなったフランスGP。
アルファタウリは周りのチームに遅れて、マシンの大幅アップデートを実施。
フロア周辺、エンジンカバー、ディフューザーなどが変更となりました。
ガスリーはFP1から新パーツを使用したのに対し、角田はFP1でアップデートなし、FP2では一部アップデートパーツを装着し、2台で比較テストを行った模様です。
FP3からは角田もフルパーツを使えたようですが、セッティングなどでは苦労する面もあったのではないでしょうか。
セカンドドライバーの難しいところですが、チームとしてはニューパーツの正しい評価方法なのかもしれません。
それでも、そのFP3で13番手ガスリーを上回る10番手タイムをいきなり記録。
予選でもガスリーはQ3敗退の16番手で終わりますが、角田はQ1進出を果たし8番手で終えます。
ここ最近は角田がガスリーを上回るタイムを出すことも、驚きではなくなってきていますね。
しかし、良いグリッドを得た角田ですが、スタート直後にオコンにぶつけられると下位に沈みます。
その接触で、マシンにもダメージを負ってリタイア。
オコンにはペナルティが出ており、不運な形で終えたことになります。
注目のアップデートですが、ガスリーはレースペースも上がらず12位で終えていますし、現状だとまだ大きな効果は示せていない印象です。
角田の予選からすると一発のタイムは多少改善したのかもしれませんが、レースペースは依然厳しいのでしょうか。
このアップデートしたマシンをいかに活かせるのか、セッティングなど含めてどこまで煮詰められるかが重要となるのかもしれません。
上位争いではレッドブルがフランスの熱波もあって、予想以上にタイヤの扱いで苦戦。
フェラーリのルクレールが独走しかけますが、17周目にまさかのクラッシュでリタイア。
クラッシュの原因はドライバーエラーなのかマシンの問題なのか、いまだにはっきりしない状況です。
ルクレールのリタイアもあってフェルスタッペンが優勝しますが、ペレスは苦戦し4番手に。
2位にはハミルトン、3位にはラッセルとメルセデス勢が付けました。
サインツはエンジン交換などもあって、5位で終えています。
現状だと純粋に速いのはフェラーリなのかもしれませんが、信頼性やミス絡みで自らチャンスをふいにしている状況。
総合的にレッドブルが強く、2トップにメルセデスが近づいてきているといった展開になっていますね。
メルセデスは今年のチャンピオン争いは厳しいでしょうが、このまま差を詰めて行けば来年以降はわからないかもしれません。