第31節 ジェフ 1-2 町田 攻撃パターンの有無に差を感じた試合

 ジェフは先週、新たに選手3名、スタッフ3名のコロナ陽性者が出てしましました。
 苦しい台所事情となっていますが、今年のジェフの場合は怪我人もかなり多い。

 それだけに、コロナ禍だから苦労しているというだけではない状況ですね。
 この試合でも復帰した熊谷が負傷交代となってしまっていますし、どこか調整がうまくいっていないのではないか。
 フィジカルコンディションも重要な要素ですから、1つの課題となっているように思います。


 ただ、怪我人やコロナの影響で少しずつメンバーが変わっているせいか、出場した選手は逆に元気だったようにも思います。
 プレスに関しては甘さもありましたが、攻撃に移った時の勢いは見せていた。
 前節群馬戦を3‐0で勝利したことで、勢いもあったのでしょうか。

 しかし、攻め込む回数こそ多かったものの、アバウトなハイクロスなどが多く攻撃は作れず、DAZNによるとジェフのシュートは5本のみだったとのこと。
 田口に関しては疲れもあるのか前節からキックがもう1つな印象もあって、セットプレーからのゴールが期待しづらい状況でした。
 そうなってくると、一気に得点力に乏しくなってしまうところがありますね。

 一方の町田は守備に回ることが多かったことで攻撃回数は少なかったですが、それでも攻撃のパターンははっきりしていた。
 縦に鋭いパスを供給しダイレクトで落として攻め込む展開や、素早く前線に当てる展開など、具体的な狙いが作れていたと思います。
 ジェフも押し込めたことは収穫ですが、その差が結果に表れてしまった試合だったと思います。

■相手に崩され1点ビハインドで前半終了

 新たにコロナ陽性者が3人出たジェフは、新井一耀、チャンが不在で、熊谷と佐々木がスタメン復帰。
 熊谷が3バックの中央に入りました。
 控えからはダニエル・アウベス、高橋、新明が外れ、見木、西久保が復帰し2種登録されたばかりの谷口も入りました。

 町田もコロナや怪我人の問題で、佐野、山口などが離脱中。
 この試合では平戸と前節出場停止だったアーリアも不在で、前節初欠場となった太田修介が復帰。
 ベンチには離脱明けのGKポープや、元ジェフ岡野などが入っています。


 4分、町田の攻撃。
 ゴール左で得たFK。
 ヴィニシウスが鋭いボールを供給しますが、GK新井の正面。

 キックオフ直後は、ジェフが積極的にサイドから仕掛けていきました。
 しかし、10分頃から町田の時間が続いていきます。
 町田はうまくダイレクトパスを使って、攻略を図っていきます。


 18分、町田が綺麗に崩して先制。
 安井からの中央で縦パス。
 太田修介がヴィニシウスとパス交換をして、ドゥドゥがラストパスを受けてシュートを放ち0‐1。

 28分、熊谷が足を痛めて西久保を投入。
 西久保が右CB、田邉が3バックの中央に入りました。
 その後はジェフがボールを持つ展開が続きますが、なかなか良い形が作れません。


 41分、町田の攻撃。
 高橋が早いタイミングで意表を突いたアーリークロス
 ヴィニシウスが競って、裏の太田修介が飛び込みますがファールの判定。

 44分、ジェフの攻撃。
 CKの流れから、ジェフが拾うと田口がアーリークロス
 西久保が狙いますが、大きく外れ、前半を終えます。

■PKで追いつくも1‐2の敗戦

 51分、ジェフが同点。
 中盤からのFKのこぼれ球を末吉が拾ってシュートを放つと、相手DFの腕に当たってPK。
 これをレオンソが決めて1‐1。

 得点もあって、ジェフが前への姿勢を強めていきます。
 しかし、シュートまでは行けず。
 63分、町田は太田修介を下げて、チョン・テセを投入。


 69分、町田は負傷した、深津を下げて岡野を投入。
 72分、ジェフはレオンソと風間を下げて、ソロモン、見木を投入。
 ジェフは徐々に運動量が落ちていきます。

 77分、町田の決定機。
 中盤からの浮き球のパス。
 チョン・テセが佐々木の裏を取ってシュートを放ちますが、ゴールの左を逸れます。


 83分、ジェフは福満、末吉を下げて、米倉、秋山を起用。
 87分、町田の高橋から左サイド裏に流れたチョン・テセがキープして、ドゥドゥが入れ替わってゴール前に侵入すると、後ろから西久保が倒してしまいPK。
 これをドゥドゥが沈めて1‐2に。

 91分、町田はヴィニシウスに代えて中島を起用。
 最後はジェフがパワープレー気味にゴールを奪いますが、チャンスも作れず。
 1‐2で敗戦となりました。

■明確な攻撃パターンを持つ町田

 町田は具体的に攻撃パターンを、練習から作っているのかなと思います。
 例えば41分の高橋の早いタイミングで前線に蹴り込み、CFが競ってシャドーが拾う展開も、前節大分戦でも狙っていました。
 1点目のゴールも素早く縦に仕掛けてダイレクトで攻め込む攻撃も、よく見る形だと思います。

 また、チョン・テセを途中投入してターゲットになって、他選手が仕掛ける攻撃も狙い通りでしょう。
 全体的な流れで言えば決して万全ではなく、ジェフが攻め込む時間も長かった。
 しかし、それでも町田が勝てたのは、かっちりとした攻撃パターンを持っていたからではないかと思います。


 それと比べてしまうと、ジェフは押し込む形こそ作れましたが、そこからが非常に苦労した試合でしたね。
 サイドから攻め込むことは出来ましたが、シュートまで行けない展開が多かった。
 アバウトなアーリークロスで終わる場面が目立ちましたね。

 また、町田は左CB高橋がサイドに流れてビルドアップのポイントになって、そこから攻撃を作っていきました。
 ジェフは攻撃では勢いもありましたが、守備においてはプレスに行けず、相手CB高橋に対しても無策だったと思います。
 結果的に、そこから2失点目のPKを取られたことにもなります。


 さらに、1失点目も前からの守備がはまらず、中央からパスワークを展開されて、完全に崩されてしまった。
 そう考えると、前からの守備に課題があって、そこから2失点を浴びてしまった試合とも言えるでしょう。
 ハイプレスに行かないにしても、守備において課題を感じる試合だったと思います。

 それに比べると、町田はヴィニシウスやドゥドゥなどもしっかり守備にいっていて、守備での激しさも感じました。
 それが行き過ぎたプレーになった場面もあったとはいえ、大事な姿勢だと思います。
 今のルールだと激しいプレーも許される環境ですから、多少荒れるのは仕方がないのでしょう。

 相手を押しこんだ時間帯も長かったですし、ジェフも勝てるチャンスはあったと思います。
 それでもPK1本しかゴールが奪えなかったことが、大きな課題ということになりますね。
 メンバーを欠いた難しい試合ではあったとはいえ、攻撃の質は以前から変わらないですし、チーム全体としての問題と捉えるべきだと思います。