まず、ブログに関してご連絡です。
私事ですが、コロナ禍なども考慮してお盆期間はずらして、今週末帰省することになりました。
よって、次以降の更新が遅くなるかもしれませんので、ご了承ください。
さて、フクアリ3連戦、最後の対戦相手は徳島。
今年の徳島と言えばここまで6勝19分5敗と、引き分けが非常に多いことで話題となっています。
現在も6試合連続で、引き分けが続いています。
スペイン人のポヤトス監督率いる徳島は、ボランチなどを中心にパスを繋いでいくポゼッションスタイル。
そこから中盤の間も狙ってきますが、最終的に大きく展開したワイドから仕掛けることが多い。
ポゼッション率が高いことによって守備機会を減らすことと、最終的にサイド攻撃になるのでリスクの高い中央でのボールロストが少ないことなどで、失点が減っているのかもしれません。
また、守備に関しても組織的に守れていて、特にプレスの整備がしっかりとしていますね。
前線からコースを消しつつ、横パスを出されたら中盤から選手がスッと前に出てきて、相手に前を向かせない。
これによって、中盤中央へ侵入させない守備が基本となっている印象です。
一方で攻撃に関しては、パスサッカーを展開しているものの、中央を攻略するという点はもう1つで、攻撃の迫力という点で物足りなさが残るのかなと思います。
それによってここまでの総失点25はJ2トップの成績ですが、総得点32は5番目タイに少ない数字となっており、得点も失点も少ないことで、引き分けが増えている部分があるのではないでしょうか。
ちなみに、ジェフの総失点は32で6番目の成績、総得点は33で7番目タイに少ない成績となっています。
そのジェフはCBに離脱者が集中し、やりくりの難しい状況になっています。
ただ、前節終盤は2種登録選手2人が出場し3バックを形成したことで話題になりましたが、谷口が出場したのは87分から、桑原が出場したのは90分からですので、試合の大局でみると大きな影響はなかったと思います。
それよりもスタメンから若い西久保、田邉、佐々木が出場したことの方が大きく、それでも無失点に終えたことはよく頑張ってくれましたね。
ただ、一方で中盤から前線に関しては、離脱者もさほど多くない状況。
それでも攻撃がほとんど作れなかった。
前々節町田戦でもシュート5本でしたが、前節甲府戦はシュート3本となっており、2試合連続でこの数字は深刻ですね。
また、守備でも前からプレスにいけず、ずるずると下がってしまう展開に。
しかし、これに関しては、ある程度織り込み済みだった模様です。
尹晶煥監督「キツいスケジュールで前からいくよりも受け入れてカウンターにいく戦略だった。」
メンバーも揃わず、日程もタイトだったため、リスクを避けて守備的な戦い方をしたのであれば、仕方がないとも捉えられるのかもしれません。
しかし、実際には6月末頃からハイプレスにいく試合は少なくなり、引いて守る展開が増えているように思います。
メンバー云々よりも、夏場の気候もあって、前に行きたくても行けない。
あるいは、前からプレスに行ってしまっては、90分間持たないというのが、実情ではないでしょうか。
それでも引いて守るスタイルで、勝ち筋があるのであればそれでもいい。
甲府戦でも70分頃からは相手の運動量が落ちて、攻撃を仕掛け返すことが出来ました。
ただ、尹監督になってからのジェフは、少ない攻撃を確実に仕留めるという攻撃力は持ち合わせておらず、好調だった昨年後半もシュートを数打って勝負するところがありました。
そして、攻撃で質より量を保つためにもハイプレスからの押し込みが必要だっただけに、このリトリートスタイルには可能性を感じにくいところがあります。
もともと尹監督は1年目からリトリートディフェンスがベースなだけに、そこで現実と理想の差が出てしまっているところもあるのではないでしょうか。
徳島戦に関しては連戦ですしプレスに行くのは厳しいのでしょうが、シーズンも終盤ということで来年以降に可能性を感じるチーム作りを見せて欲しいところです。
離脱者が多い悩みも大きいでしょうが、このコロナ禍では今我慢してもその後は良くなるとも限らないですし、今いる選手で前を向いてチームを作っていく必要性があると思います。