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西久保のロングスローから見木が2か月ぶりのゴール

 仙台戦でのジェフの2ゴール目は西久保のロングスローから、ソロモンがニアで競って、ダニエル・アウベスも触り、最後は見木がこぼれ球を決めた展開でした。

 昨日取り上げた新井一耀のゴールも、CKからではありましたが、前で相手選手が触ってニアでこぼれたところを新井一耀が決めています。
 今回も似通ったパターンということで、練習から狙っていた形なのかもしれません。

 ゴールシーンを振り返って見ると、西久保は滞空時間の長いロングボールを投げていることがわかります。
 これも高さのあるソロモンがニアで競り勝つことを想定して、鋭いボールよりも高いボールを投げたのかもしれません。
 ロングスローで、いろんな球種を投げられるというのも凄いですね。


 ソロモンは競り合いのところで、相手2人に対応しながら、強さを見せています。
 そこは相手のクリアミス感もありましたが、ソロモンの強さもあってうまく競ることが出来なかったのでしょう。
 そのこぼれをダニエルが競ったことで相手選手をブロックした形となり、見木の足元に入る流れとなりました。

 フリーな状況になった見木は、こぼれ球を冷静にシュート。
 右からのボールのこぼれ球を、ファーで飛び込んで決めるパターンというのは、見木らしいゴールと言えるのではないでしょうか。
 見木のゴールは6月26日に行われた第23節東京V戦以来、約2か月ぶりのゴールと少し間が空いたことになります。


 見木も一時チームを離脱しており、第29節岡山戦、第30節群馬戦を欠場し、第31節町田戦の途中から復帰しています。
 復帰後も攻撃面で目立つことはありませんでしたが、守備面では活躍し甲府戦、徳島戦と2試合連続スコアレスドローに大きく貢献していた印象です。
 見木はポジショニングを細かく修正できて、運動量も豊富なので、引いた状況でスペースを消す守備においても、重要な存在になっているように思います。

 ジェフの守備は、プレスにいく時は3‐4‐3で引いた時は5‐4‐1になる、極端な二極化がされている印象です。
 1トップは変わらず最前線にいますが、シャドーの位置が変わるので、守り方のバロメーターはシャドーになることが多い。
 ここ数戦は前半途中からシャドーがボランチの位置に並ぶことが多く、ガッツリと引いて守ろうという意志を感じましたが、仙台戦では前半途中や後半終盤も見木が前に追いかけていっていたため、前への意識を強く感じた試合となりました。


 見木は引いた守備においてもプレスにおいても貢献出来ているわけですからさすがだと思うわけですが、一方で今年は攻撃面において物足りなさを感じる部分もありますね。
 昨年もゴールに絡めないと試合から消えてしまう傾向を感じる選手でしたが、チーム全体における攻撃力不足もあって今年はゴールに絡める回数も少ない。
 そこが見木の課題ということになるのかもしれません。

 やはりゲームメイクに絡む、チャンスメイクに絡むという点であまり目立っていないため、ゴールが遠ざかると消えてしまうところがあるのではないでしょうか。
 見木のセンスを考えれば、もっとゴール以外の部分で効果的に絡んでほしい気持ちもあります。
 それでもゴールを上げられていた昨年はそれでOKだったと思うのですが、今年はゴール数も物足りないということで苦労しているイメージに繋がるのではないでしょうか。


 ただ、以下の記事などを読んでみると。

soccermagazine.jp

自分が得点して勝たせなければいけないのはわかっています。自分自身に期待する部分もあるので、もっと自分に期待して、勝負を決定づけられるようにしたいと思っています

 性格的には中盤の選手というより、意外とFWタイプなのでしょうか。
 試合中も周りの選手に、ボールを要求する場面が増えているように見えます。


 強靭なメンタルや周りに要求する姿勢などは、すごく大事なこと。
 だからこそ、ゴール前でも冷静にプレーできている部分があるのかもしれません。
 ただ、個人ではなくチームとして攻撃に課題のある現状もあるので、あまり背負い込み過ぎないようにと心配してしまう部分もありますが。

 見木の場合、勢いに乗ると強いのか、一度ゴールを決めると固め打ちをする傾向があります。
 今回も仙台戦のゴールで、波に乗ることが出来るのか。
 そして、シーズン終盤の猛攻につなげられるのか、楽しみなところがありますね。