前節仙台を相手に2‐0で勝利したジェフ。
今週末の対戦相手長崎は、2試合連続で試合が延期となっている状況です。
延期となった長崎の試合は8月20日(土)開催予定だった第32節金沢戦と、8月27日(土)開催予定だった第33節栃木戦。
いずれも、新型コロナウィルス陽性者が多数出たことにより、エントリー可能な選手13名が集まらないことによる延期となっています。
一時的なクラスターによる活動停止ではないこと。
それが2週間も続いていることからも大きな被害が出ていることが予想されますし、相手チームながら心配な状況ですね。
今季の長崎は、昨年途中から指揮を執っていた松田監督が継続。
昨年4位で終わっていたことから一部では高い前評判を受けていましたが、今季序盤は思うような成績を伸ばせず。
6月中旬に松田監督を解任し、コリンチャンスをブラジル1部リーグ優勝に導いたことのある、ファビオ・カリーレ監督を招聘しました。
監督が代わってからの長崎は、サイドを縦に鋭く仕掛ける攻撃だけでなく、中央でも攻撃を展開できるようになったイメージです。
守備時は4‐4‐2ですが、攻撃時は4‐2‐3‐1になるイメージで、ゴール前で小さく落として他選手が追い抜いたり、スルーして裏の選手が受けたりといった、近く選手でのコンビネーションが増えたようにも見えます。
また、1トップのエジガル・ジュニオに加えて、ボランチのカイオ・セザールが主力に復帰したことで、中央に攻撃時の起点が出来た印象もあります。
守備に関しては4‐4‐2主体で大きく変わらない印象もありますが、よりプレスからのボール奪取が激しくなったイメージがあります。
そこからのハーフカウンターも、武器の1つとなっているのではないでしょうか。
原田代行監督体勢も含めて、第22節群馬戦から第29節新潟戦まで、リーグ戦無敗を続けていました。
このままいけばプレーオフ進出は濃厚かとも思っていたのですが、第30節東京V戦を0‐1で落とすと、一部主力を欠いた第31節琉球戦も2‐3で逆転負け。
その後、2試合の延期ということで、嫌な流れになりつつあります。
ちなみに、琉球戦は注目のガーナ人FWサダム・スレイに、3試合連続ゴールを決められて敗れています。
ジェフ戦でのポイントは、何よりもどれだけの選手が出場できる状況にあるのか。
そして、コンディションは回復できているのか。
試合に復帰できたとしても、練習がどれだけ出来ているのかはわかりませんし、試合勘の問題などもあるかもしれません。
ジェフとしても、まずは相手の状況が気になる試合となりますね。
ジェフもコロナや怪我人の影響を受けてきましたが、前節仙台戦では新井一耀やチャンなども復帰。
チーム全体のコンディションも上がってきているように見えますし、良い流れになりつつあるのではないでしょうか。
そんな中、仙台戦同様に攻守に前への姿勢が見せられるかどうかが、ジェフの大きなテーマとなると思います。
長崎も仙台と似通った部分があり、4‐4‐2で前への姿勢を見せてくるものの、後方の守備は若干甘い印象も受けます。
そこを信じて、強気に出て行ってほしいですね。
長崎もプレーオフ進出を目指すチームですが、ジェフにもチャンスはある状況。
終盤に巻き返してプレーオフに進出したチームの方が勢いはあると思いますし、直接のライバルを下してプレーオフからの昇格に向け頑張ってほしいですね。