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第14戦オランダGP 角田は不運のリタイアに終わる

 欧州3連戦の2レース目にあたるオランダGPが先週行われました。
 角田のアルファタウリは苦手なレイアウトではないかと思われており、実際フリー走行では苦戦。

 しかし、角田はQ3で驚きの3番手タイムを出すと、Q2も突破して9番手で終了。
 チームメイトのガスリーが11番手で終えたことを考えると、素晴らしい結果だったと思います。
 前週は予選でミスをしただけに、見事に挽回したことになります。


 決勝ではスタートで若干出遅れ、主に11番手を走行。
 ただ、タイム的には厳しく、やはりマシンの限界も感じました。
 それでもポイント圏の直後で走っていれば、他マシンに何かがあればポイントは狙える立場になる。

 それを期待していたのですが、レース中盤にピットストップ直後にタイヤがうまくはまっていないと訴えマシンを止めます。
 しかし、チームは問題ないとレースを再開させ、再びピットへ。
 けれども、ピットアウト直後に今度はチームがマシントラブルを見つけたということで、リタイアとなってしまいました。


 これでヴァーチャルセーフティーカーが出たことで、優勝を争っていた姉妹チームのフェルスタッペンが優位に立ったということで、2チームに非難の声が出てしまいます。
 これに対して、アルファタウリははっきりと抗議しています。
 チームを守るという意味で大事なことですね。

 しかし、角田に関しては一度目のマシンストップの際にシートベルトを緩めたことで、警告を受けています。
 これで警告が5回目となり、今週末チームのホーム・イタリアで行われるレースで10グリッド降格となってしまいました。
 非常に勿体のないシーンですね。

 実際にはタイヤではなくデフに問題があったため、行き違いが起きた面もあったのかもしれませんが、若いドライバーを抱えているのですから、そこはしっかりとサポートしてほしかったところ。
 前週もピットストップでのミスが続いてしまいましたし、マシントラブルも含めてチーム力に不安を感じる状況となっています。
 角田に警告が多いのも、青旗無視が多かったわけですが、そこはチームの指示にも問題があるはずです。

 一方で予選に関しては、常にガスリーを上回る結果を見せていました。
 夏休み期間にはアルファタウリやレッドブルの首脳が、1周ペースではガスリーと同等に速いと話していましたが、それを見せつけたことにもなります。
 今回はレース中もミスがなかったですし、角田自身は十分に仕事をこなしたことになるでしょう。

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 優勝はフェルスタッペン。
 2位にはラッセル、3位にルクレールといった順になりました。
 4位にはハミルトン。

 ハードタイヤが思いのほか優秀で予想外の展開となり、レース終盤はハミルトン、ラッセル、フェルスタッペンの順でした。
 しかし、レース終盤にセーフティカーが入ると、フェルスタッペンは素早くソフトに変更。
 ラッセルもタイヤを交換し、交換しなかったハミルトンがずるずると順位を下げて終えています。


 これに関してハミルトンは戦略で負けたとも言われていましたが、ハミルトンがラッセルと同時にタイヤを変えても、フェルスタッペンには先に行かれていた可能性が高いでしょうし、ノーチャンスだったのではないかと思います。
 ピットで前に行かれるくらいなら、残ってコースで勝負というチームの判断もわからなくはありません。
 フェルスタッペンとの同時ピットなら可能性もあったかもしれませんが、その後のフェルスタッペンとラッセルのタイム差を見ると、いずれにせよ厳しかったのではないでしょうか。

 フェラーリは今回もミスが続いて、サインツのピット時にタイヤが準備できていないなど、バタバタした展開になってしまいました。
 このまま自滅のような形で失速していくのでしょうか。
 アルファタウリもフェラーリもミスが多い状況ですが、今週末のホームGPで汚名を返上できるのか注目です。