今週末の金沢戦を含み、今シーズンも残り8試合。
しかも、金沢戦、岩手戦、山形戦は連戦となるので、あっという間に試合が消化されていきます。
"シーズン終盤"をいつからと定義付けるかは毎年悩むことなのですが、残り試合が5分の1と考えればもうシーズン終盤と言っていいのではないでしょうか。
尹監督体制も、これで3年目の終盤戦となります。
コロナ禍の影響など苦労もあったとはいえ、チーム作りも3年かければ十分だと思います。
3年かけて作ったチームの完成度を、残り試合で見せてほしいところです。
いかにチームとして勝つのか。
そのために、どう得点を奪って、どう守るのか。
最終的にはそこがサッカーの根源であると思いますし、その意図を明確にピッチ上で示せるかが重要ですね。
さて、今週末の対戦相手は金沢。
ジェフは対金沢で現在6連勝中と、非常に相性の良い相手ということになります。
ここまで成績がはっきりしている相手も珍しいですね。
しかも、ジェフはホームフクアリでの連戦で、金沢を迎え打つ状況。
対する金沢は、今週火曜日に延期されていた長崎との試合を行ったばかり。
日程的にも有利な状況となりますし、金沢はメンバーを変更してくる可能性もありえるでしょうか。
金沢のサッカーはサイドを中心にトライアングルを作り、素早くショートパスを回していく攻撃が中心。
そのパスワークとサイドチェンジを絡めることによって、相手守備陣の目先を変え、少しずつずれを作っていくというのが狙いでしょうか。
裏への狙いも多く、素早い攻撃も特徴だと思います。
守備においては、攻守に切り替えが激しく、そこからのハーフカウンターも狙っていく。
ただ、ゴール前の守備は甘いことが多く、ボールに引き付けられて、他の選手をフリーにしてしまうことが多い印象もあります。
金沢の総失点58は岩手の総失点63に次いで、J2で2番目に多い数字となっています。
火曜日の長崎戦でも58分までに、3点ビハインドとなるかなり苦しい展開でした。
しかし、試合終盤に金沢が3ゴールを上げて引き分けに持ち込んだということで、この勢いがジェフ戦に続くかどうか。
一方の長崎はコロナ禍から復帰後のジェフ戦に勝利し、このまま勢いに乗ってプレーオフ進出かというところで、金沢に止められてしまったことにもなります。
今季の金沢はこれで10勝10分14敗の勝点40の15位ということで、プレーオフも降格も遠のいている状況と言えるでしょうか。
対するジェフは12勝10分12敗の勝点46の12位で、プレーオフ圏内の6位大分とは勝点6差であり、まだプレーオフ進出の可能性が残されています。
とはいえ、金沢の勝点差も6しかないですし、順位的にも劣勢ではありますから、残り試合は全試合落とさないつもりで、戦っていかなければなりません。
昨日も話した通り、ジェフは流れの中からのゴールが約1ヶ月遠ざかっている状況。
田口のプレースキックも最近はもう少しですし、流れからゴールが決められなければ、勢いにも乗りづらいところがあると思います。
守備に課題のある金沢相手ですし、しっかりとセットプレーに頼らない攻撃を見せて欲しいところです。
幸いにもジェフは残り8試合、中位から下位のチームとの対戦が多く残っています。
上位チームに強いと言われている今季のジェフですが、本当に強いチームはシーズン終盤に完成度が高まっていき、手を付けられなくなる状態になることもあります。
今季のJ2にはまだそこまでのチームは出現していませんが、いずれにせよ徐々にチーム力の差というものは広がっていくものでしょう。
ただ、一方で降格争いでも完全に崩壊したチームはまだないように見えますし、ここから必死に戦ってくるかもしれません。
そういった相手にこそ、強い気持ちで戦わなければいけない。
ジェフも現在中位で中だるみになってしまう可能性はあるのかもしれませんが、もう一歩強さを見せなければ来季の体制はどうなるかわからない状況でしょう。
そこは金沢も同様で、柳下監督が長年指揮を執っているからこそ、特に昨年はマンネリ感を感じる部分もあった。
それでも今季ここまでやれていることは素晴らしいと思う一方で、予算的にも楽ではないチームだし、どこかに隙もあるかもしれない。
ジェフとしてはしっかりと金沢の隙を突いて、勝ちたい試合となるのではないでしょうか。