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水戸戦で4ヶ月ぶりのスタメンとなった米倉がPKを獲得

 連日得点シーンの話になってしまいますが、水戸のゴールに繋がったPKを獲得したのが米倉でした。
 PKまでの流れを振り返ると、中盤後方でジェフがボールを拾ったところから、高木がパスを受け右サイドを持ち上がります。
 高木は相手に囲まれかけますが、中盤で横パスを送ると、バイタルエリアリカルド・ロペスがボールを受けます。

 この時に後方からロングスプリントを仕掛けていったのが、米倉でした。
 その動きを見て、リカルド・ロペスが冷静にスルーパス
 これを受けた米倉が相手の前を取って、ペナルティエリア内で倒れてPKとなりました。


 PKはきわどい判定だったと思います。
 米倉が転倒しただけだったようにも見えましたが、チャンスと見て走り込んでいったタイミングと、スプリントのコースが非常に良く、相手の前を取れたことが大きかったと思います。
 米倉のスピードと思い切りのよい走り込みが、ゴールを生んだと言えるでしょう。

 タイトルにも記載したように、先週の米倉のスタメン出場は実に4か月ぶりとなりました。
 前回のスタメンもちょうど水戸戦で5月29日(日)の試合でしたが、この試合で米倉は22分と早いタイミングでの交代。
 交代の詳細はわからずクラブからの発表もありませんでしたが、そこから数試合はベンチにも入っていませんでしたので、負傷だったのだと思います。


 しかし、7月2日(土)の大分戦には、81分から途中出場で復帰を果たします。
 その後は、コンスタントに途中出場からチャンスを得ていたことになります。
 状況からしてスタメン出場できるコンディションにはあったのでしょうが、西久保が優先されていたということになると思います。

 ただ、途中出場した試合では、可能性を見せていたと思います。
 得意とするロングスプリントと、鋭いクロスを積極的に蹴っていきました。
 結果には結び付いてきませんでしたが、惜しいプレーもあったと思います。


 特に最近のジェフは引いて守る時間帯が長く、昨年後半のようなハイプレスとポゼッションから相手を押し込む展開が少ない。
 さらにロングカウンターも機能していないことが多いだけに、米倉のようにダイナミックなロングスプリントを仕掛けて、前への推進力を出していくプレーは貴重ではないかと思います。
 水戸戦でも数少ないジェフの攻撃チャンスで、米倉が走り込んでいったことが、ゴールに結びついたことになります。

 西久保もクレバーな選手だと思いますし、他選手が攻撃を仕掛けた流れて、ハーフスペースに入り込んでサポートするプレーには可能性も感じます。
 ただ、自ら攻撃でアクションを起こす、自分で持ち込んで仕掛けるという点においては、まだ物足りないところがある印象です。
 プロの試合にも慣れて基本的な動きは習得できたのかなとも思いますが、ここからどこまで伸びるかが問われるところなのかもしれませんね。


 西久保は高さという武器もありますが、米倉もフィジカルは強く高さもそれなりにある選手。
 攻撃のアクセント作りという面においては、米倉の方が期待できそうですが、それでも米倉でなかったのはコンディションなどの安定感に不安があるからなのでしょうか。
 ここ数年の米倉は怪我が多いだけに、負荷をかけすぎると怖いところもあるのかもしれません。

 また、尹監督は1年目も米倉よりゲリアを愛用していましたし、基本的にはあまり米倉の評価が高くないのかなとも思います。
 ダイナミックな攻撃参加はありますが、ビルドアップや守備などにおける細かな動きに関しては課題があると思います。
 そのあたりがスタメンを外れていた要因なのかもしれませんが、現在のチームは攻撃の活性化というのが極めて大きな課題となっているだけに、残り試合でもアクセントになってほしいところです。
 米倉の場合、年齢的にも来年どうなるのか微妙なところがあると思いますが、来季も考えているのであれば今季の最後に良いアピールできるといいですね。