まだ10月下旬に入ったばかりで、例年よりも時期が早くピンと来ないところもあるのですが、今週末の試合で今季のJ2リーグが終わることになります。
最終戦を前にして、ジェフの順位は10位。
まだ一桁順位で今季を終える可能性は残されています。
ジェフ前後のチームを確認すると、8位山形が勝点61、9位東京Vが勝点58、10位ジェフも勝点58で並び、11位長崎が勝点53、12位秋田も勝点53で続きます。
しかし、得失点差は山形が19と大きく稼いでいて、東京Vは5、ジェフは0、長崎が-4で、秋田は-7。
ジェフは現実的に上がれて東京Vを上回っての9位、下手をすれば長崎に抜かれて11位もあり得る立場と言えるでしょうか。
ちなみに、ここに来て5連勝と好調な東京Vの最終戦は岡山。
逆に長崎は終盤にきて低迷し、現在6試合勝ち星なしの4連敗中で最終戦は大宮となっており、どちらも読めないカードとなりますね。
ジェフの最終戦の対戦相手は勝点50の16位山口。
ジェフより順位は下ですが、9月から4勝3分1敗と好調。
ジェフの9月からの成績は4勝4敗とイーブンですから、山口の方が勝点を稼いでいることになります。
山口は昨年途中に渡邉監督が退任し、名塚ヘッドコーチが昇格。
プレスとパスワークを中心としたサッカーを展開していきました。
特に名塚監督になって、プレスが厳しくなった印象です。
前任の渡邉監督に加えて、上野監督時代も含めパスワークをを構築してきたチームなだけに、伝統的にパスサッカーを展開しやすい文化があるのかもしれません。
また、夏に補強した成岡、前貴之に加え、佐藤謙、田中渉、吉岡、橋本などテクニカルな選手が多く、特に左SBにパスの出せる橋本がいるのは、パスサッカーを実施する上で大きいと思います。
この辺りは、来季以降のジェフも参考になる部分があるのではないでしょうか。
また、細かなところですが、クロス時はファーを狙って折り返し、相手を揺さぶる攻撃を狙っているように感じ、それによって高さを補おうとしているのかなと思います。
また、プレスに関してもより整備されており、そこがシーズン後半の好成績に直接つながっているのではないでしょうか。
ただ、ラインが高いためその裏を取られることが多く、そこが守備の課題となっている印象です。
なお、山口は菊地と渡部の現役引退が発表されており、それに合わせてか過去2試合は交互にスタメン出場しています。
ジェフも引退選手がいないのかもしれませんが、契約満了などは当然あるはず。
オフの動向が気になる時期にもなりますね。
前節は琉球に2‐1で勝利したジェフですが、基本的な課題は変わっていないと思います。
ここ5試合で3ゴールしか決められていませんし、総じて内容もあまりよくない。
とはいえ、今季の最終戦ですし、尹監督体制でのジェフラストゲームともなりますから、最後は綺麗に終わってほしいですね。
相手はラインが高いチームですから、その隙を突けるのかどうか。
高さでもジェフが勝っていると思いますので、そこも武器に戦いたいところですね。
また、守備では山口のパスワークを抑えられることが出来るのか。
堅守を目指していたジェフですが、今季後半は相手のパスワークに苦しむことも多かった。
最後の試合で「堅守速攻」を見せられるか、注目ではないでしょうか。