当ブログはプロモーションを含みます

レオンソ、ダニエル・アウベス、リカルド・ロペスが契約満了に

 シーズンも終わって、別れの季節がやってきましたね。
 寂しくもありますが、スポーツチームにおいて新陳代謝は重要なこと。
 お互いに前を向くためにも、別れが必要なケースもあると思います。

jefunited.co.jp

 まず、今年3月に加入したレオンソが、契約満了となりました。
 ジェフでは27試合に出場し、4ゴールという結果に。

 テクニカルなタイプのCFで、ポストプレー時の視野も広く、シュートなどのテクニックもあったと思います。
 ジェフでのデビュー当初は日本人DFの粘り強いチェックに苦労していた印象もありましたが、徐々に慣れてボールを捌けるようになっていったように思います。
 性格の面でもプレーの面でも落ち着いており、ポルトガルや中国など複数の国でプレーしてきた経験が生きていたのかもしれません。


 ただ、外国人FWにしては、特出した部分が少なかったようにも思います。
 また、守備においても最低限のタスクはこなしてくれましたが、周囲を引っ張るファーストディフェンダーになれるほどではなかった。
 良くも悪くも、無難なCFといった印象でした。

 他にCFがいなければもっと出場機会も得られたかもしれませんが、徐々にソロモンやブワニカのプレーが安定していったこともあって、お役御免となったのかもしれません。
 9月3日の長崎戦以降は、スタメン出場からも遠ざかっていました。
 ジェフでは目立った活躍は出来ませんでしたが、ソロモンが一人前になるまでのパイプ役としてしっかり仕事をこなしたという見方も出来るのかもしれません。

jefunited.co.jp

 今年初めに加入したダニエル・アウベスは、主にCBや左WBでプレー。
 貴重な左利きのDFとして期待されました。
 CBとしては187cmの長身をいかした高さを見せていましたし、サイドで起用された際には思い切りの良い攻撃参加からのクロスやシュートなども見せていました。

 ただ、出場機会は12試合のみで、そのうちスタメンは5試合。
 他の外国人DFもありがちですが、日本人のアジリティに苦しみ、特に反転スピードで後れを取って、そこを相手に狙われる試合もありました。
 20歳とまだ若く出場機会が増えればもっと戦えるようになるのではないかと感じた一方で、アジリティの部分は持って生まれたものもあり、簡単には改善できないのではないかとも。

 最後にスタメン出場したのも10月8日の秋田戦でしたが、CBではなくWBとして。
 高さを期待されての起用でしたが、何度も裏を取られて2失点に絡んでしまいました。
 本人も「得意なポジションではなかった」と話していましたが、得意とするCBとしては評価されなかったという点も含めて、限界だったのかなと思います。

jefunited.co.jp

 もっとも意外だったのが、リカルド・ロペスの契約満了でしょう。
 夏に加入したばかりですので、わずか数カ月での退団となりました。

 相手との間合いで勝負するテクニカルなパサーで、ジェフでも徐々にコンディションや連携面が上がっていた印象でした。
 10月2日の水戸戦でPKを演出するスルーパスを出すと、最終節でもキープからのスルーパスでジェフの今季ラストゴールの起点となっていました。
 どちらもバイタルエリアでボールを持ってスルーパスを出す展開で、ジェフにはいないタイプの選手だったと思います。


 それだけに来季小林コーチが監督に昇格して、パスサッカーを目指すのであれば、貴重な存在になるのかなとも思っていました。
 ただ、ジェフでは10試合に出場しスタメンは0ということで、コンディションには依然として不安があったのかもしれません。
 また、運動量や守備面・スピード面などには課題もあり、スタメンで起用すれば諸刃の剣となった恐れもあるでしょう。

 そもそもとして、クラブは本来テクニカルなパサーを期待していたのではなく、縦に突破力のある選手を欲していたのかもしれない。
 リカルド・ロペス昨年末に前十字靭帯断裂という大きな怪我を負っているため、そこでスピードを失いパサータイプにシフトした可能性もあるのかなと思います。
 実際、過去のプレーを動画で見る限りではもっと縦に鋭く仕掛けられる選手でしたし、得点力も期待していたけれど、今のリカルド・ロペスはかなり落ち着いてしまっている印象もあります。


 さらにリカルド・ロペスの場合は給与も高く、2017年には年俸約1億円を受け取っていたそうです。
 今は値下がっているとしても安くはないでしょうし、可能性は感じる選手だったものの、可能性レベルでは済まされない費用が掛かっていたかもしれません。
 大怪我もあったため半年間のお試し期間で補強したのかもしれませんが、予算に見合う活躍までは出来なかったということなのかなと思います。

 サウダーニャも将来性を期待して完全移籍に移行したもののやっぱりダメで早期に移籍となってしまいましたし、新監督になることも考えればすっきりとした状態で来季に臨むのは冷静な判断と言えるのではないでしょうか。
 成績などを見ても安易に3人が残留となった方が、来季が心配な状況ではあったと思います。
 3人とも性格は良かったと思いますし、良いクラブが見つかるといいですね。