当ブログはプロモーションを含みます

カタールW杯 日本代表 2-1 ドイツ代表 後半からハイプレスをかけ逆転の金星

 カタールW杯初戦、期待以上の結果になりましたね。
 日本代表がW杯で強豪国に勝ったのは、これが初めてではないでしょうか。
 こんなブログを書いておいてよかったと思います。

yukkuriikou.hatenablog.com

 スタメンから振り返ると、怪我で出遅れている冨安、森田はベンチスタート。
 しかし、それ以外はほぼ予想通りのメンバーとなったのではないでしょうか。

 格上相手ですし、日本はスタートからガンガン前に出ていくかとも思ったのですが、意外と慎重でした。
 初めから我武者羅に前に出ていくと、スタミナ面も心配だし、裏も取られる恐れもある。
 単純に前に出して交わされる怖さもあったのかもしれませんが、立ち上がりは冷静だったように思います。


 8分には中盤でボールを奪って、ハーフカウンター。
 鎌田のボール奪取から、伊東が駆け上がってクロス。
 前田のゴールはオフサイドになりましたが、狙い通りの展開だったと思います。

 しかし、その後は徐々にドイツが調子を上げていき、前半途中からは完全にドイツペース。
 ドイツは右SBズーレが引いて後方3枚で回し、左SBラームが前に出て、ビルドアップをスタート。
 これによって左サイドに人数をかけて伊東を押し込み、さらにそこに左SHムシアラ、トップ下のミュラーボランチギュンドアンなどがうまく絡んで、日本を押し込んでいきました。


 ドイツの後方3枚に対して日本は2トップで追う状況だったわけですが、そこから既に劣勢に立たされていたように思います。
 久保が前に出てフォローする形が作れれば良かったのでしょうが、前に出ると長友のところが怖いという判断だったのか。
 全体がずるずると下がって、前半のうちに1点ビハインドとなってしまいました。

 しかし、後半からは、久保を下げて冨安を投入。
 思い切って前3枚でプレッシャーをかけていってから、一気に状況が改善しましたね。
 ドイツは比較的前に人数をかけていたので、ハイプレスにいっても嵌めやすい判断だったのでしょうか。
 

 選手交代策も、面白いようにうまくはまりました。
 1点目は三苫の仕掛けから、南野がニアゾーンを取って、最後は堂安がゴール。
 2得点目の浅野が裏を抜けて決めたゴールはドイツの足が止まっていた印象もありましたが、1トップの裏抜けは日本の狙いの1つですし、そこまでの試合の流れも良かったと思います。

 また、リードしてからも堂安や南野、浅野などが、しっかり守備も出来るのが凄く助かりました。
 三苫も期待以上に、守備面で頑張っていたと思います。
 采配も含めて、チームで勝った試合だったのではないでしょうか。

 加えて1点リードされた後も、日本の選手たちは冷静でしたね。
 ドイツ相手にビハインドで折り返しては、メンタル的にも厳しいのではないかと思ったのですが、そこは日本の選手たちの海外での経験も大きかったのかなと思います。
 気持ちの面でも、逞しさを感じた試合だったのではないでしょうか。


 前半はかなり厳しい試合で、初めから前に出ていればもっとうまく戦えていたのではという意見もあるかもしれません。
 しかし、試合終盤の日本守備陣はかなり消耗していましたし、前半から飛ばしていれば90分は持たなかったかもしれない。
 W杯初戦でドイツ相手ということで、普段以上の疲労が予想される展開でしたから、前半は抑えるという発想だったのではないでしょうか。

 ドイツ相手に金星をあげたとはいえ、まだまだ次は控えています。
 ハイプレスに行かない時の対処法には大きな課題も残りましたし、久保や冨安などの怪我も心配です。
 これで終わりではないわけで、この勝利を次にうまく続けて欲しいですね。