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2022シーズンを振り返る 佐々木翔悟編

 2022年、岩手からジェフに加入した佐々木。
 初年度から、14試合うちスタメン11試合に出場しています。
 CBという難しいポジションで、22歳という年齢も踏まえて考えると、まずまずの好成績と言えるのではないかと思います。


 しかし、以下のリリース通り。

jefunited.co.jp

 8月17日の甲府戦で負傷。
 右膝前十字靭帯損傷、右膝外側半月板損傷で、全治6~8カ月という大怪我を負っています。


 この怪我がなければ、もっと出場機会を得ていた可能性は高いでしょう。
 ここまで佐々木が出場機会を得られたのは、新型コロナウィルスや怪我の関係で多くの離脱者が出た影響も大きかったと思います。
 それでも貴重な左利きのCBとして評価されていたことには、間違いないと思います。

 ジェフは2021年初旬に3バックにシフトしてから、左右CBが攻め上がることが増えていった。
 そのため、左利きのCBは重要なポイントでした。
 将来性も含めて、佐々木の獲得は良い補強だったのではないでしょうか。


 佐々木の左足でのキックはパワーがあって、可能性を感じる武器となっています。
 今年はCBでの出場が中心ではありましたが、攻撃参加も積極的で効果的な攻め上がりを見せていました。
 SBでもプレーできるということで、攻撃に自信を持っているのかなと感じます。

 守備においても、183cmながら高さもあり強さを感じる選手だと思います。
 ただ、細かなスピードやポジション取りなどに関しては、課題もあるのかもしれません。
 昨年までプレーした岩手でも跳ね返す守備をしていましたし、細かく足を動かす対応が出来るようになっていくかが課題でしょうか。


 また、例えキック力があっても、細かなビルドアップに効果的に絡めるかどうかはまだ別の話。
 移籍の決まったチャンも驚くようなロングフィードを左右に振ることもありましたが、ショートパスなどで攻撃のリズムを作るプレーではあまり絡めなかった。
 ビルドアップに関しては次を予測するセンスやゲームの流れを読む力、相手のプレッシャーがあっても丁寧につなげる能力などが求められますから、そこを伸ばすことが出来るか。

 来シーズン、ジェフがパスサッカーを展開することになれば、より一層細かなビルドアップ能力が問われることになると思います。
 そこはスタイルが変わるだけに、すべての選手に変化を求められる部分となるのでしょう。
 特に佐々木は左足での良いキックを持っているわけですから、そこをどれだけパスワークの中で行かせるかどうかが注目ですね。


 来季4バックになるのであれば、佐々木は左SBでプレーする可能性もあるのかなと予想します。
 そうなると日高がライバルとなるでしょうが、日高はサイズなどはない選手ですし、守備を固めたい時などに佐々木がいれば頼もしい存在になる。
 また、3バックなのだとしても、左CB候補として貴重な存在になるでしょう。

 来季の成長が期待される選手の1人となるのではないかと予想しますが、大きな怪我を負ってしまっただけに現在の状態が気になるところ。
 まずはしっかりと怪我を治して、来季のポジション争いに挑んでほしいですね。