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大盛況のまま終わったカタールW杯と森保一監督続投案について

 カタールW杯、大盛況のうちに終わりましたね。
 特に決勝は凄い展開で、言葉で言い尽くせないような試合だったと思います。

 アルゼンチン代表が2‐0でリードし完勝かと思われかけた後半途中、フランス代表が1点を返すとそこから一気に勢いを上げて追加点。
 同点のまま延長後半にアルゼンチンが再びリードするものの、フランスがすぐさまゴールを上げて同点に。
 そのままPK戦までもつれ込み、アルゼンチンの優勝となりました。


 アルゼンチンの見事なパスワークからの崩しや、フランスFWエムバペのスペシャルなゴールなどもありましたが、フランスは感染症に苦み動きが非常に悪く、アルゼンチンもトドメの3点目を刺せなかった。
 そう考えると、どちらもパーフェクトな試合だったとは言い難いように思いますが、スポーツとしてというよりもドラマとして凄まじい試合になったように思います。
 むしろ完璧ではなかったことで、より人間味を感じた試合だったとも言えるのかもしれません。

 W杯や欧州CL、あるいはF1やテニスの四大大会などもそうですが、世界規模の大会では1つのプレーや1つのしぐさが伝説として記録に残る。
 それだけ多くの人が注目し、多大のリソースを注ぎみ、関係者が努力を積み重ねたことで、こういったドラマが生まれるんだなと思います。
 Jリーグも選手の一挙手一投足にもっと注目することで、プレーのミスを減らし質を高めていって、競技としてのレベルとリーグ全体の価値を少しでも上げていきたいところですね。


 大会全体で見ると、引いて守って速攻を仕掛けるチームが注目を集めました。
 グループリーグを突破した日本代表やモロッコ代表などがそれにあたると思いますし、今年までのジェフも大きく間違っていなかったのかなとも思ってしまいます。
 しかし、大会終盤になるとやはり引き籠るチームは減っていきましたし、本格的に優勝まで狙うとなるとそれだけでは厳しいのかもしれません。

 下のチームが守備的に戦ってカウンターを繰り出し下剋上を狙う展開は、新しいスタイルというわけではない。
 J2などでも昔から見受けられましたし、W杯のような一発勝負の舞台ではより活きる部分もあるでしょう。
 5レーン対策として5バックでレーンを埋めるという発想も、前回のロシアW杯で見えつつあった手法だと思います。


 ただ、引いて守るスタイルがトレンドの1つになったとしても、どちらか一方のチームは当然ボールを持たなければいけない。
 そうなると、格上のチームがボールを持つことになることが多いでしょうから、本格的に上位を目指すのでば引いた相手からどう点を奪うのかを問われることになる。
 見方を変えれば、格下チームの中で堅守速攻が流行れば流行るほど、格上と思われるチームはそれを打ち破る術をより求められる傾向になるとも言えるのかもしれません。

 ジェフもJ2の中では予算のあるクラブですし、堅守速攻だけでは昇格は厳しいかもしれない。
 今年のJ2も新潟、横浜FC、熊本、大分、山形など、上位は攻撃的なチームが多かった印象があります。
 小林監督が目指すところも底だと思いますので、その手腕に期待したいところです。


 日本代表に関しても、少なくともアジアではもっと前へ出ていかなければいけないのでしょう。
 今大会でもアジアと世界で立場が大きく異なるところが、難しいところだろうなと感じました。
 ただ、次回大会は48ヶ国に増えて、予選突破も緩くなりますから、気軽に見えるところがありますね。

 次期監督に関しては、森保一監督続投という案が本格的に動いているようです。
 個人的には反対の気持ちが強く、日本代表監督は重圧も大きいでしょうし、森保監督自身にとってもベスト16進出でキレイに終わった方が良いのではないかと思っていました。
 また、日本代表としてもビジネス的な要素は大きいですから、マンネリを生む監督続投はいかがなものなのかなと。


 特に予選突破が楽な状況になるのであれば、少なくともW杯予選は盛り上がらずに終わるでしょうし、ますます人気商売的な発想が重要なのではないか思っていました。
 しかし、カタールW杯後のマスコミなどの取り上げ方を見て、気持ちが変わりつつあります。
 今回の日本代表の活躍もあって各マスコミはかなり森保監督に好印象を与えていて、世間一般の印象もこれに近いのかもしれない。

 そもそも森保監督を批判していたのは、一部のサッカーマニアだけだった可能性があるし、今大事にすべきなのはライト層でしょう。
 新監督に交すればW杯で集まったライト層は離れてしまうかもしれないし、森保監督続投も悪くはないのかなと思うようになってきました。
 もちろん引き出し面など運営面においての不安はありますが、その時は途中で交代すればいい。


 このW杯において森保監督は非常に人柄がよく、気遣いの出来る人格であることが評価されています。
 一方で個人的には、かなりマイペースな方でもあるのかなといった印象も受けるようになってきました。
 それが結果的に重圧にも耐えられるメンタルを生んでいるのかもしれませんし、続投も問題ないのかもしれません。

 W杯前に書いた以下の記事ですが、かなり当たっていたのではないでしょうか。

yukkuriikou.hatenablog.com

 今回も日本代表は日本人監督でベスト16まで進出したことになるし、メンバー発表時に不人気だと散々言われていましたが、いざ大会が始まったら大きく盛り上がったことも当たりました。

 私の周辺やネット上でも、普段はスポーツを見ない方たちが、深夜や早朝まで試合を見ていたそうです。
 娯楽が増えている中で、これだけの盛り上がりを見せ、国内が1つになって応援できたことはとても素晴らしいことだと思います。
 もちろん、その背景には日本代表の活躍があったからこそだと思いますし、それがなければW杯全体も話題にならなかったのではないでしょうか。


 この日本代表が作り上げた盛り上がりを引き継ぐべきは、やはりJリーグでしょう。
 未だに一部のサッカーマニアは日本代表のプロセスがどうのとか批判しているようですが、もっと広い目で見なければいけない。
 日本代表の問題以上にJクラブの方が世界での結果も人気も劣っているとも言えるでしょうし、そこに関してもっと厳しく見なければいけないと思います。

 改めて、日本代表の活躍もW杯全体の盛り上がりも含めて、素晴らしい大会になったと思います。
 これを少しでも、日本サッカーの将来に繋げるように、ここから頑張らなければいけません。
 ジェフもJ2慣れしている場合ではなく、J1への飛躍に向けて歩んでいかなければいけないと思います。