当ブログはプロモーションを含みます

2022シーズンを振り返る 田口泰士編

 ジェフ加入3年目となった田口。
 ちょくちょく怪我をして離脱する傾向もあり、2022年の出場38試合、スタメン35試合、出場時間3112分は、すべてジェフ加入後最多となりました。
 キャプテン鈴木大輔が長期離脱したこともあり、実質キャプテンとしてプレーしていたと言っていいでしょう。

 今年も攻守において、ピッチ上の王様として君臨。
 特にビルドアップの中心として存在感を示し、田口がいるところがチームの中心といった印象があります。
 次への予測も良いのでパスカットも多く、プレースキッカーとしても大いに貢献しました。


 Football LABによると今年の田口のアシスト数は、ジェフ最多の4だったそうです。

www.football-lab.jp

 ただし、J2全体のアシスト王は熊本MF河原の12アシストだったそうですから、4アシストではさすがに物足りないですね。

 チームとしてゴール数が少なかったことも大きいのでしょうが、田口はゴール数も1得点のみ。
 2020年は2ゴール、2021年も2ゴールでしたから、よりゴールに絡めるプレーを期待したい気持ちもあります。
 尹監督は守備的なスタイルで、田口に求められたタスクも全体のバランス調整の部分が大きかったのでしょうが、試合を決める働きも期待したい選手だと思います。


 ジェフに加入してから3年間の全シーズンで、チームの大黒柱として貢献してきました。
 ジェフの中でも屈指の名プレーヤーといった印象ですが、今シーズン後半は明らかにキック精度が落ちて、チームとしても貴重な武器だったセットプレーからのゴールが減ってしまいました。
 また、第39節水戸戦から最終節山口戦まではフル出場出来ておらず、途中交代が続いてシーズンが終わったことも気になるところです。

 初めに書いたように、毎年怪我をしている選手で、コンディションや好不調の波が気になるところがあります。
 田口は能力が高いからこそ安定感がないと、チームとしても難しい状況になってしまいますね。
 試合の中でも突然気の抜けたようなミスをするところがあり、そのあたり磐田を契約満了となった1つの要因なのではないでしょうか。


 また、田口の能力や来年で31歳になることなども考えると、よりキャプテンシーを期待したいところではないかと思います。
 W杯で活躍したモドリッチやメッシを見ると、単純な能力だけではなく、チームを引っ張ろうという強い意志を感じました。
 中心人物のそういったメンタルが、チームの躍進を支えたW杯だったのではないかと思います。

 あれを見ると、ジェフの選手たちはまだまだ意志というか、覚悟が足りないように感じてしまいます。
 あれだけ能力の高い選手がメンタル面でも強いものを見せていたことを考えると、もっとジェフの選手は強い気持ちを出していかなければあそこまでは到底届かない。
 田口を筆頭にジェフのベテラン選手たちは経験は豊富なものの、どこか内向的な正確な選手が多い印象です。

 戦術的な部分の改革は小林新コーチに期待したいところですが、チームの雰囲気やメンタル面の変化は選手たちにも期待したいところ。
 その筆頭が、田口や鈴木大輔などになってくると思います。
 田口も年齢からしてJ1への再挑戦のチャンスはそう多くないと思いますので、監督交代のタイミングにあわせて気持ちを新たに頑張ってほしいですね。