DFとGKに続いて、MFとFWをチェックしていきます。
システムは2列目候補の選手が多いので、4‐5‐1と想定。
ただ、4‐5‐1ではなく4‐4‐2であっても、2列目の1人がFWのセカンドトップに入るだけでしょうから、数字上はさほど大きく変わらないと思います。
ボランチは主力に怪我などさえなければ、田口、熊谷、小林がいれば安泰でしょう。
攻守に計算できる選手たちで、どんなスタイルでもある程度こなせると思います。
2列目は多くの候補がいて、ここに末吉なども加わってくると思います。
昨年は3‐4‐2‐1の2シャドーで、今年は4‐2‐3‐1で2列目が3枚、あるいは4‐4‐2で2列目の2枚とセカンドトップの1枚と考えても、ポジションが増えることになります。
しかし、他に層の薄いポジションがあることも踏まえて考えると、さすがに人数が多い印象を受けます。
CFはソロモン、レオンソなど多くの選手が退団し、補強したのは呉屋のみ。
呉屋、田中などを補強したことからも、小林監督は攻撃陣に縦に抜けられる選手を希望したのかもしれません。
緊急事態に陥れば、小森あたりが0トップ気味に前線に入る可能性もあるでしょうか。
流動的なポジショナルプレーを目指しているということなのかもしれませんが、こういったスタイルこそ、ゴール前の最終局面では高さや強さが欲しくなるケースも多い。
その理想と現実を、監督初経験の小林監督がどれだけ掌握できるかがポイントとなるでしょうか。
個人的には椿や小森などに期待していますが、全体的に選手の幅が狭そうなのが気になるところです。
最後にレギュラー予想をフォーメーション図にまとめました。
記載したのは主な選手のみで、末吉など表とは異なるポジションの選手もいます。
3バックになれば末吉が左WBに回ると思われますが、末吉と日高がポジションを争うのはもったいないでしょう。
CBの薄さがより顕著に表れる懸念もあり、基本はやはり4バックではないかと予想します。
ちなみに、層の薄いCBと左SBをこなせる佐々木ですが、昨年8月末に全治半年以上の大怪我を負い開幕は絶望的となっていますので、より不安は大きいですね。
全体的に見ると高さ・強さに物足りなさを感じ、ポスト役やプレス要員が少ないことも懸念材料です。
また、2列目に縦に仕掛けられる選手を多く補強しましたが、間で受けるタイプが少ないのもパスサッカーを目指すのであればどうか。
見木も意外とそういったタイプではないですし、高木や風間へ期待が高まる展開となるのでしょうか。
スタイルが大きく変わる割には選手の入れ替えも少なかったですし、新規外国籍選手もなくかなりスリムな印象を受けます。
強かった頃のジェフも少数精鋭でしたから、やり方次第だとは思うのですが、ポジションの偏りも気になります。
昨年のようにコロナの影響が出た場合に、少人数で乗り越えられるのか。
今年は新体制1年目ですので、クラブとしては基盤作りの年と考えているのでしょうか。
ただ、良いチームというのは、1年目からしっかり結果を残すことが多い。
近年のジェフも監督交代後は2年目から右肩下がりで落ちていくことの方が多いですし、1年目から勝負を仕掛けていくことが大事だと思います。
率直に言って戦力には不安もありますが、チームが小規模化したからこそ、関係者1人1人が危機感をもって戦えるようになれば、クラブの意識は変わるかもしれない。
驕らずに危機感を持つこと、地に足を付けて一喜一憂しないことが、このクラブの課題だとも思いますし、チームだけでなくサポーターなども含めて良い方向に意識改革が出来ればと期待したいところです。
心機一転となる年ですから、ベテラン若手など関係なく、それぞれが強い気持ちで頑張ってほしいですね。