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サウダーニャがアゼルバイジャン1部ネフチ・バクーに移籍 外国人選手なしの選手構成へ

 ジェフのサウダーニャが、アゼルバイジャンのネフチ・バクーにレンタル移籍することとなりました。
 バクーは近年F1も開催されている、アゼルバイジャンの首都ですね。
 昨夏から中国クラブへレンタル移籍していたサウダーニャは、1月2日にジェフ復帰が発表になったばかりでした。

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 改めて経緯を振り返ると、2021年のサウダーニャはジェフ加入当初の6試合こそ3ゴールを上げる活躍を見せますが、その後は相手に研究され一度もゴールを上げられず、スタメンも外される右肩下がりのシーズンでした。
 その成績とレンタル契約もあって1年で退団かと思われましたが、翌年完全移籍でジェフ加入となりました。
 しかし、2022年もチームがコロナ禍で苦しむ中、半年間でスタメン3試合1ゴールしかあげられず、8月に中国1部成都蓉城にレンタル移籍することに。

 以下のサイトによると、中国に移籍した直後は出番がなかったようですが、徐々に出場機会を伸ばし、シーズン終盤はレギュラーとして活躍していたそうです。

www.transfermarkt.co.uk

 中国でのポジションは主に1トップだったようで、守備を固めてサウダーニャのカウンターという展開だったのでしょうか。
 しかし、19試合に出場した割には、3ゴールしか挙げらなかったようです。
 ジェフ時代もそうでしたが、攻撃特化の割には決定的な仕事をし切れないという課題がある印象です。


 今季のジェフはパスサッカーを目指し、より攻守に細かな動きが求められることが予想されますから、サウダーニャのような大味な選手は合わないだろうと思っていました。
 どちらかといえば、尹監督のような堅守速攻スタイルの方が、こういった選手は適しているでしょう。
 しかし、今年初めにまさかの復帰が発表され、どのような使い方をするのか疑問も感じていました。

 確かにトレンドのパスサッカーでも、ワイドにアタッカーを置いて仕掛けさせるチームはある。
 しかし、そういったサイドアタッカーでもパスワークを阻害しないセンスは問われるし、何よりプレスのタスクが強く求められるはずです。
 しかも、サウダーニャの場合、守備などを免除しても、ゴールやアシストを決めきる決定的な力はない印象があります。


 それだけになぜ復帰となったのか疑問で、以下のようなつぶやきをしていました。

 2022年にジェフへ完全移籍となったサウダーニャですから、まだ契約が残っていたのではないか。
 戦力的には期待していないものの、中国のクラブに売りきれなかったので戻さざるを得なかったのではないか。

 なお、昨年のサウダーニャは最終節の大事な試合で、ボールに乗って相手を挑発する行為をしたそうで、ちょっとした騒ぎになったそうです。
 まさかとは思いますが、これがレンタル先の印象を悪くしたのでしょうか。

 その後、今回の再レンタルが発表になっただけに、やはり売り手が見つかっていなかったため、一度レンタル復帰の発表があったのではないでしょうか。

 また、外国籍選手に関しては、強化部スタッフが個々で見つけて、選手を獲得することはほぼないのだろうと思います。
 だから、代理店がセットで選手を売ることが多いわけですが、鈴木GMは11月のインタビューで「外部企業と提携して外国籍選手を見極めていたがうまくいかなかった」と話しています。

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 この時点でサウダーニャとの関係も、厳しいものになっていたのではないでしょうか。


 サウダーニャは今季スタイルには合わない可能性が高かったですが、それでも選手層が薄いので置いておくべきという発想もあるかもしれません。
 しかし、個人的にはチームに合わない選手を強引に置いておくと、そこから雰囲気が悪くなりかねないという懸念があります。
 特に小林監督はまだ経験の浅い指導者ですから、無駄な悩みの種はなるべく減らしておきたいはずです。

 これで今季のジェフは外国籍選手なしで戦うことが濃厚となりましたが、個人的にはそこに大きな問題はないと思います。
 昨年のJ2も優勝した新潟はほぼオール日本人でしたし、上位で外国籍選手が目立ったのは岡山くらいでしたから、日本人だけでやってやれないことはないはず。
 むしろ組織的なチームを構築するのであれば、日本人だけの方が意思疎通がしやすいかもしれません。

 しかし、国籍関係なく、層が薄いポジションがいくつかあることの方が心配です。
 少数精鋭で戦うのであれば、割り切った解雇からの補強も必要なのではないかと思いますが、昨年もサウダーニャや川又を残して失敗し、今年も思い切った動きは少ない印象です。 
 外国籍選手がいない分、日本人選手の補強を強化したというようにも見えないですし、少ない戦力でどれだけのチームを作れるのか、コンディション調整も含めて、賢く、泥臭く戦うことが求められるのかもしれません。