当ブログはプロモーションを含みます

川又堅碁の契約満了と元柏U-18監督永井俊太コーチの就任

 今年初め、川又堅碁の契約満了が発表になりました。

jefunited.co.jp

 川又は2020年に練習生からジェフに加入。
 鈴木大輔とは同期で新潟にプロ入りしており、その頃の新潟スカウトが鈴木健仁GMでした。
 また、選手時代の小林監督とプレー経験がありますので、その繋がりもあったのかもしれません。

 ジェフ1年目は尹監督体制初年度で、開幕スタメンを果たしています。
 しかし、第2節からはスタメンを外れ、不安定なシーズンとなりました。
 それでもスタメン13試合で、トータル27試合に出場しています。


 しかし、2年目は怪我に悩まされ、1試合も出場機会がなく終わっています。
 そして、3年目となった昨年も途中出場2試合で、合計2分間の出場時間に留まりました。
 1年目から怪我があって、コンディションに苦しんだ3年間と言えるでしょう。

 昨年も結果が残せなかったですが、2年目終了の段階で契約延長に驚くような状況だったと思います。
 現在33歳とベテランですから、どうしても怪我の回復などは遅れが来るはず。
 予算の問題もあるはずで、シビアに見なければいけない部分もあったのではないかと思ってしまいます。


 ただ、確かにストライカーとしての雰囲気はあって、試合に出れば何かしてくれる空気感はあった。
 実際、ジェフ初年度も限られた出場時間で、6ゴールを上げています。
 万全な状況なら前へのパワフルな動きや、ゴールに向かう姿勢には可能性を感じました。

 鈴木GMはこういった得点力のあるFWを、何とか置いておきたいという意向が強いのでしょうか。
 だから、今オフも呉屋を補強したのかもしれません。
 しかし、最終的にFWが点を取る形をチームで作った上で、そういった選手が欲しいというのであれば理解できますが、ただ単にとりあえず点取り屋のFWを手元に置きたいというのであれば、どうなのかなとも思ってしまいます。

 実際、昨年J2を優勝した新潟やポジショナルプレーを実施した山形は、1人のストライカーが点を取るチームではなかった。
 むしろ黒子になれるCFが必要な印象すらあったわけで、そういったタイプが少ないように見えるのが今季の心配なところですね。
 川又は手術をして次のチームを探すとのことですから、リハビリ含めて頑張ってほしいと思います。


 続いて、永井俊太コーチの就任について。

jefunited.co.jp

 古河やジェフでプレーした永井良和の息子にあたる永井俊太は、市船時代の2000年に強化指定選手としてジェフに加わっていたので、ジェフ復帰と言えなくもありません。
 ただ、その後永井は柏に入団。
 こういった経緯もあって、当時の祖母井GMは強化指定やレンタルでの補強をやめる方向になったと記憶しています。

 というのも、当時のジェフは選手以上に監督にお金をかけていたような時代。
 それだけジェフの練習に加わるということは、その選手や他チームにとっても貴重な経験や知識となるはずです。
 それをみすみす、相手に与えたくないという発想があったのではないかと思います。


 永井コーチは2009年に現役引退後、柏のアカデミースタッフを歴任。
 2016年、17年には短期間ですが、柏U-18の監督も務め、昨年もU-18コーチ兼Bチーム監督だったそうです。
 坂本ヘッドコーチもジェフアカデミーでの指導経験があるので、ジェフと柏のアカデミーコーチが、ジェフトップチームでタッグを組むことになりました。

 ジェフは小林コーチが監督に昇格するので、その分コーチ枠が空くことが決まっていました。
 誰がコーチとして入るのかには注目していたのですが、それが永井コーチだったことになりますね。
 永井コーチが柏U-18監督を率いていた頃には傾向が薄れていたという話も聞きますが、もともと柏ユースはバルセロナ風のパスサッカーを展開していたことでも有名でした。

 今年のジェフもパスサッカーを目指していくはずですから、永井コーチの知識は重要な位置付けとなるのかもしれません。
 監督経験のない小林監督が指揮を執るということで、コーチ陣のサポートも重要な年になるのではないかと思いますから、坂本ヘッドコーチ含めて、皆でうまくバックアップしてほしいと思います。