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2022シーズンを振り返る 高木俊幸編

 高木は風間などと共に、2022年にジェフへと加入。
 Football LABのスタメン出場数からしても、見木に次ぐシャドーの2番手という立ち位置でした。

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 運動量豊富で、攻撃ではうまくボールを受けて、守備では前からプレスにいき、攻守において2列目を活性化できる。
 2022年のジェフはプレスが重要だった上、攻撃作りに課題があっただけに、2列目でパイプ役になれる高木は重要な選手だったと思います。

 しかも、動ける2列目の選手はテクニック面で課題を感じることも多いですが、高木の場合は最後の精度も高い。
 特にクロスの質が高く、ジェフはクロス精度に課題を感じる選手が多かっただけに、際立った存在だったと思います。
 田口という絶対的なプレースキッカーがいたため目立ちはしませんでしたが、CKなどでも綺麗なボールを蹴っていましたし、中長距離のキックに優れているのではないでしょうか。


 2022年のジェフアシストランキングでも田口の4アシストに続いて、ソロモン、見木、チャンなどと並ぶ3アシストで2位タイだったそうです。

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 ただし、チームとして総得点が少なかっただけに全体的に寂しい数字で、今年は各自これを伸ばすことが大きなテーマとなりますね。


 昨年はシャドーの2番手だった高木ですが、スタメン19試合、総出場29試合と、フルシーズンは活躍できなかったことになります。
 ジェフ加入前からその傾向は感じていましたが、怪我が多い選手でジェフでも試合中の負傷も含めて離脱することが多かった。
 また、スタメン出場しても途中交代が多く、フル出場は3試合にとどまっており、体力面にも課題を感じました。

 また、守備においてもプレスに行く分には良かったですが、サイズがないため球際での対応などには物足りない部分もあったと思います。
 2022年終盤のジェフは、高木の下がってからの守備に不安があることに加えて、5‐4‐1で押し込まれがちなチーム事情もあって、右シャドーの高木が前に残る変則的な5‐3‐2のようなシステムになってきました。
 ただ、それによって、チームが大きく改善することはなかった印象です。


 2023年は小林監督による新体制になるジェフですが、ポジショナルプレーを重視するサッカーになるであれば、高木はより重要な存在になるのかもしれません。
 ポジショナルプレーでは中盤での立ち位置やボールの受け方が重要になってくると思いますが、見木も意外とそういったタイプではなく、風間も運動量などには足りない部分がある。
 かといって、他にパサータイプが加わったわけではないだけに、2列目でボールを引き出せてパスを出せる高木がカギを握る可能性があると思います。

 そのためにも、高木には怪我を減らして、体調を安定化させることが期待されますね。
 今年で32歳とベテランで元々小柄な高木ですから、コンディション調整も簡単ではないのかもしれませんが、2列目で若手のお手本になるような活躍を期待したいところではないかと思います。