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2022シーズンを振り返る 見木友哉編

 見木は2022年も40試合に出場し、スタメンも39試合で、いずれもGK新井章太に次ぐ成績です。
 2021年も42試合の出場でスタメンが41試合でしたので、2年連続でフルシーズンレギュラーだったことになります。

 24歳とまだ若いこともあってか、怪我が少ないことも大きなプラス材料ですね。
 特にこのコロナ禍においては、より一層タフなことが求められる時代だと思います。
 見木はフル出場も多く2022年も3452分と、出場時間でも新井章太に次ぐ成績でした。


 しかし、プレー内容で言うと、2022年は前年ほどのインパクトは残せなかった印象です。
 特にゴール数に顕著に表れていて、2021年は14ゴールだったのに対し、2022年は7ゴールと半数に減ってしまいました。
 チーム内得点ランキングにおいても、新井一耀の8ゴールに一歩及ばず、2番手に落ちてしまったことになります。

 チームとして攻撃がうまく作れず、ゴール数が少なかったことも影響した部分はあったと思います。
 しかし、2021のジェフ総得点は48ゴールで、2022年のジェフ総得点は44ゴール。
 若干減少したのは事実ですが、大きな変化とまでは言えない数字だと思います。


 昨日も話したように、シーズン終盤は右シャドーの高木が前に残って、左シャドーの見木は下がって守る展開が多かった。
 それもあって見木がゴール前に飛び出せなかった部分もあったのかもしれませんが、そもそもシーズン終盤までにハイプレスをかけ続けられなかったため、左右でバランスを取る形になったのだと思います。
 それだけシーズンを通して、前へ出ていけなかったことが苦戦の要因ではないでしょうか。

 見木の場合、下がっての守備もある程度こなせると尹監督に評価されたからこそ、損な立ち回りをすることになってしまった部分もあるかもしれません。
 ただし、2列目で7ゴールという結果自体は、そこまで悪いものでもないと思います。
 個人的に課題を感じるのは、それ以外のプレーに関して。


 昨年オフにも話しましたが、見木はゴールに絡めないと消えてしまう試合が多い。

yukkuriikou.hatenablog.com

個人的に少し気になるのは、何度かシーズン後半に話しましたが、チームの流れなどが悪いと見木自身も消えてしまう試合が多いこと。
守備やラストプレーに絡むことは多かったですが、ビルドアップなどに関わることは少ない。
(中略)
その分、見木はゴール前でのプレーに集中したということかもしれませんし、それで14ゴールも上げたわけですから立派なことには変わりありません。
しかし、マークが厳しくなれば簡単にはゴールを狙えなくなるかもしれませんし、そうなると試合から消えてしまうことも増えてしまうかもしれない。

 こういった傾向にあるため、ゴールに絡めなかった昨年は、活躍しきれなかったイメージが強いのではないでしょうか。

 見木の場合、オフザボールでパスを引き出したり、2列目で受けてパスを散らすような仕事はあまり見られない印象です。
 ゴール前へ飛び込んだり、パスを受けてスルスルと仕掛けていくようなプレーの方が多い。
 ボランチで起用されればパス出しも出来る選手ですが、2列目で攻撃を作るような動きに関しては目立たないタイプだと思います。


 チームの状況が良ければそれでも活躍できるでしょうが、自ら攻撃を活性化するような動きが少ない。
 そこが攻撃面においての見木の課題ではないかと思いますし、チームの主軸として君臨するためには自らチームを作っていかなければいけないのではないか。
 特に小林新監督がポジショナルプレーを重視するのであれば、相手の間で受けてボールを引き出した上で、決定的なプレーもできなければいけないと思います。

 先日のマイベストイレブンでもお話ししましたが、昨年山形で活躍した山田などは「動き回って受けること」と「決定的な仕事」の両面が出来たからこそ、J1レベルでも評価され柏へと移籍になったのではないでしょうか。
 見木は守備に関しても貢献度が高く、タフにプレーできる選手ですから、当然今年も主軸選手の1人として期待される選手。
 ラストプレーや守備でも貢献した上で、オフザボールやビルドアップの面でも関与できるようになるかが、大きな注目ではないでしょうか。