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2022シーズンを振り返る 末吉塁編

 末吉は2021年に、山形からジェフへと加入。
 ジェフ1年目の2021年は25試合に出場し、1ゴール3アシスト。
 2年目の2022年は22試合に出場して、ゴール・アシストは共になしだったので、残念ながら成績は若干落ちていることになります。

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 ただ、末吉の場合は新型コロナウイルスの影響か、怪我などもあったのか、離脱期間が多かったと思われます。
 出場できた試合では活躍していた印象で、チームの攻撃面に課題が残る中、末吉の仕掛けには可能性を感じられるところがありました。

 末吉はサイドでの出場が多いプレーヤーではありますが、プレーの幅が広い。
 敏捷性に優れて一瞬のスピードやキレで勝負できるため、サイドを縦へ仕掛けるだけでなく、中に入っても勝負できる。
 クラシックなサイドアタッカーはトップスピードを活かす形で縦ばかりにいってしまうことも多いですが、末吉の場合は小技もあるのでカットインやパスワークも狙える選手だと思います。


 さらに2022年は左WBだけでなく、右WBでもプレー。
 もともと山形時代にも右SHだけでなく、左WBでもスタメン出場していましたし、右左関係なくプレーできる。
 これも縦へ直線的に仕掛けるだけではなく、局面で相手と勝負できるタイプだからではないでしょうか。

 とはいえ、数字上で言えば、まだまだ物足りない部分があると思います。
 山形時代も負傷離脱していた時期がありましたし、怪我の多いタイプなのでしょうか。
 現在26歳という年齢とポテンシャルを考えれば、フルシーズン主力として活躍してほしいレベルの選手だと思います。


 新体制となる今年のジェフがパスサッカーを展開するのであれば、末吉には適しているのではないでしょうか。
 層の薄い左SBの候補でもありますが、末吉の攻撃力を考えれば前目の位置で見たいところですね。
 SHの位置から中で受ける動きも、外で仕掛ける動きも出来る選手と言うのは、現在のポジショナルプレーにおいて重要なタイプだと思います。

 ただ、より攻撃的な選手にはなるのでしょうが、新加入の椿も似通ったタイプになるのではないでしょうか。
 それだけ中へも外へも仕掛けられるアタッカーを置きたいという意向なのかなとも思いますが、ライバルが増えたことも事実。
 さらに2列目の選手に関しては、見木、高木、風間、田中などライバルが多数存在することになります。


 そのためSB予想などが出ている場合もあるのでしょうが、末吉の場合は守備もしっかりとこなすものの、サイズは166cmと小柄なタイプ。
 後方に配置することになれば確実に狙われるでしょうし、攻撃面のことを考えても勿体ないと思います。
 ぜひポジション争いに競り勝って、2列目など高い位置でプレーしてほしいですね。

 個人的にはとても能力の高い選手だと思っているのですが、能力が高いからこそそろそろブレイクしなければ、次も考えなければいけなくなる可能性もあるのではないでしょうか。
 椿などライバルを補強したのは、あえて末吉などに競争意識を与えて、より逞しくなって欲しいという配慮もあったのかもしれません。
 見木などと共にチームを引っ張る意識が必要になってくる年齢になってくるはずですし、よりレベルの高いポジション争いを期待したいですね。