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2022シーズンを振り返る ブワニカ啓太編

 修徳高を卒業し、2021年にジェフでプロ入りしたブワニカ。
 1年目は14試合に出場し、うちスタメンは4試合。
 プロ入り直後の開幕戦でゴールを決めるという華々しいデビューを果たしましたが、1年目のゴールはその1ゴールでした。

 2年目となった2022年は、25試合に出場しスタメンが16試合。
 得点も5ゴールと、出場機会もゴール数も大きく成績を伸ばしたことになります。
 体つきも逞しくなって、プレーにも落ち着きが出てきたのではないでしょうか。

www.football-lab.jp

 2022年は前年から練習していた2列目でのプレーも増え、夏場は怪我人などもあって一時シャドーのレギュラーとして貢献。

 もともと守備でも頑張れる選手で、足元の技術もそれなりにあるので、2列目で起用されたのかなと思います。
 そして、何よりも前を向いたプレーで持ち味を出せるタイプなだけに、相手を背負わなければいけない最前線よりも、少し下がった位置の方が良いという判断だったのかもしれません。
 186cmのブワニカが2列目に入ることが出来れば、高さの面で厚みが増えるという大きなメリットもありますね。


 順調に成績を伸ばした2年目のブワニカですが、最終的なスタメンは9月3日の第34節長崎戦。
 それ以降は途中出場のみとなっており、最後は若干勢いが落ちてしまった印象もあります。
 スタメンを外れたのは、高木の復帰が大きかったのでしょう。

 しかし、それよりも気になるのは、スタメン起用だと途中出場ほどの勢いを感じなかったこと。
 ブワニカの持ち味は、前へのパワフルなスプリントやゴール前への飛び込みだと思います。
 スタメンだとペース配分を考えたり、細かな仕事も増えたりすることで、そこが発揮しづらくなるところがあるのかもしれません。


 オシム監督時代のジェフは、林、工藤、水野が途中出場セットで、一気に流れを変えることも少なくありませんでした。
 オシム監督はそういった選手も「レギュラー」と呼んでいたほど、途中出場の選手もチームにとって重要な存在ではあるはず。
 しかし、選手本人としてはスタメンで長時間戦いたいはずですし、ブワニカもスタメンでも戦えるように体力強化などを頑張ってほしいところです。

 今年はソロモン、レオンソなどが退団してしまいましたし、ブワニカは数少ない高さのあるCF候補になります。
 呉屋は昔から怪我がちな印象もあるしライバルも少ないので、CFとしてチャンスが増えるのではないかと思っていました。
 逆にパスサッカーになれば、2列目にはより小技を求められる可能性が高いので、ブワニカには厳しいのかなとも思っていました。


 しかし、こちらによると1月25日の練習試合鳥栖戦では、サイドでプレーしていたようです。

www5.targma.jp

鳥栖の強力な武器になりつつある横山歩夢のドリブルは非常に目立ちます。主に相手になったのが、FWながらサイドにも挑戦中のブワニカ啓太です。

 サイドに怪我人でも出たのか、テスト的な意味合いがあったのか、具体的なポジションも含めてこの記事だけではわからないところがあります。
 ただ、明らかにCFは少ない状況だと思うだけに、それでもサイドで起用されていたということは、CFには本当に動けるタイプを置きたいということなのかなとも思います。
 そうなると呉屋、小森、田中なども候補になるのでしょうか。

 しかし、いくらパスサッカーなどを目指すにしても、あまり極端に技術やスピードばかりに偏重するのは不安が残る。
 ブワニカのような選手をいかにそこに組み込めるかが、チームとしても注目となるのではないかなと思います。
 ブワニカ自身も困仲動きなどをより一層求められる難しい状況になるかもしれませんが、焦らず新しいスタイルで勉強していってほしいと思います。