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大卒ルーキー小森飛絢が開幕戦から3試合連続ゴール

 群馬戦でも大卒ルーキー小森がゴールを決め、開幕戦から3戦連続ゴールとなりました。
 ちばぎんカップでもゴールを決めていますし、華々しいデビューを飾っています。

 ジェフでは城彰二が、デビュー戦から4試合連続ゴールを決めた記録があります。
 しかし、城のデビューは1994年のことですので、約30年前の歴史になるわけですね。
 城の場合は鹿児島実業からプロ入りした高卒ルーキーで、小森のように2種登録で試合に出た経験などもなかったわけですが、時代も違いますし小森も素晴らしい活躍となっています。


 群馬戦での小森のゴールを振り返ると、小森が小林の縦パスを受けると、狭い局面で一度はボールを失ってしまいます。
 しかし、ボールロストからの切り替えが速く、小森のプレスからボール奪取。
 切り返してシュートを放ち、ゴールの右に決めています。

 この時、GK櫛引の逆を突く形で、冷静にシュートを放っているのがポイントですね。
 ユース年代の代表GKとして当時から有名でリオデジャネイロ五輪にも出場した櫛引ですが、あの頃からファイセーブはあるものの、ポジショニングなどで怪しい印象があり、厳しい評価を受けることも珍しくありませんでした。
 ジェフ戦でも前に出て決定機を止めるシーンもありましたが、小森のゴールシーンでは不安定な部分が出てしまいましたね。

 櫛引としては小森が切り替えたタイミングで、クロスの可能性も考えバックステップを踏んでしまった。
 それによってシュートへの反応が半歩遅くなり、ニアにシュートコースが出来てしまったということなのでしょう。
 ただ、GKとしてはニアコースは確実に消さなければいけないというのが、基本的な守備対応となるはずです。


 そこを小森はしっかりと見て、シュートを放ったのではないかと思います。
 小森はここまでのゴールシーンでもこぼれ球に素早く反応してシュートを放っていますし、一瞬で状況を判断して冷静に決めるというプレーが得意なのかもしれません。
 山形戦でのゴールなどもしっかりと決めていますし、単純にシュート精度も高いのでしょうね。

 また、素早い切り替えからのボール奪取は、チームとしても狙っている形。
 群馬戦での椿のゴールもエリアは異なりますが、同じパターンでしたし狙い通りのゴールではあったと思います。
 ただ、他のパターンからのゴールも増やしていきたいところですね。


 一方で、群馬戦での小森は、失点にも絡んでしまいました。
 相手が左サイド奥で得たFKを、佐藤が蹴ってゴール前の畑尾が合わせて決めたシーン。
 畑尾についていたのは小森でしたが、小森が倒れ込む形になってしまい、畑尾に頭で決められています。
(畑尾のマークは小林だったそうです、コメントでご指摘頂きました。)

 今年のジェフは昨年までとは異なり小柄な選手が多いですから、178cmの小森や177cmの呉屋といった前線の選手も攻守のセットプレーで頑張らなければいけない。
 小森は群馬戦でもいくつかヘディングシュートを放っていますし、ヘディングのセンスも感じます。
 ただ、フィジカルコンタクトに関しては、これからもっと改善出来るところがあるのかもしれません。


 それと共に、セットプレーの守備はチームとしても課題を感じますね。
 ゾーンの意識も強く、ゴール前はラインで守る傾向を感じますが、山形戦でもその間を取られてしまった。
 選手の高さがないからこそ、ゾーン気味で守りたいのかもしれませんが、逆にそれが仇となっている印象も受けます。

 簡単な失点を減らすことは、勝点を積み上げていく上で非常に重要。
 小森に関しても良い流れでここまで来ていますが、小森の勢いを止めないためにも、チームとしての結果が欲しいところですね。