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第6節 ジェフ 1-1 岡山 風間と田中のスタメン起用で圧勝ペースも2点目を奪えず

 ジェフ対岡山戦は1‐1の引き分け。
 開幕戦に続く、今季2勝目とはなりませんでした。

 ただ、モヤモヤした内容だったここ数戦よりは内容は良く、今のところ今季ベストゲームかもしれません。
 この日は気温が低く、ジェフの選手たちが動けたこと。
 岡山が中途半端に前に出てきてくれたので、後方で引き付けて前へ出すビルドアップが展開しやすかったことも大きいのかもしれません。

 しかし、それよりも風間と田中のスタメン起用が、当たった試合だったのではないかと思います。
 風間がトップ下気味の位置で、自由に動き回って、要所要所でポイントになったこと。
 田中が右サイドで運動量豊富にアップダウンすることで、幅を使った攻撃が出来たこと。

 これらによって、広くピッチを使ったパスワークが展開出来て、選手たちも流動的な攻撃を仕掛けることが出来た。
 結果的にサイドだけでなく中央でも攻撃を作れるようになったことで、岡山の守備陣も的を絞りにくかったのではないでしょうか。
 ゴールシーンもパスワークからの中央突破で生まれたゴールでしたし、狙い通りのパターンだったと思います。

 ただ、2点目が奪い切れなかった。
 さすがに、あそこまでチャンスを作ったのであれば、もう1点は決めないと。
 そこがこの試合の全てだと思います。

■ジェフペースで攻め込むもゴールを奪えず折り返す

 ジェフはGK新井、小林、田中、風間がスタメンで、GK鈴木、熊谷、呉屋がサブに。
 控えに西久保、高木俊幸が入って、GK松原、高橋、福満、ブワニカが外れました。
 田中が右SH、風間がトップ下気味に入る4‐2‐3‐1に。

 岡山はソロモンが契約の関係で出場できず。
 代わりにルカオが初スタメンで、坂本、佐野のU-20代表組もスタメン復帰。
 仙波、木村が控えに回って、ムークが中盤に戻りました。


 2分、岡山の攻撃。
 坂本が中央でキープして、左サイドの佐野へ。
 佐野が仕掛けてグラウンダーの鋭いクロスを上げますが、鈴木大輔がクリア。

 5分、ジェフの攻撃。
 左サイドで見木とパス交換をした日高が抜け出し、グラウンダーのクロス。
 これは合わず、見木が拾ってシュートを放ちますが、相手DFに当たります。


 このプレーから、ジェフの決定機。
 左サイドのCK。
 日高が蹴ると後方から入ってきた風間がフリーで合わせますが、GK山田がセーブ。

 15分、ジェフの攻撃。
 右サイドを持ち上がった、田中が田口とパス交換をして受け直し、右サイドからシュート。
 左足で巻いたボールでしたが、枠の外。


 18分、セットプレーから岡山のチャンス。
 中盤右からのFKを。一度はジェフが跳ね返します。
 しかし、ファーに流れてバイスが狙いGK新井がセーブし、こぼれをルカオが狙いますが、田中がクリア。

 30分にもジェフの攻撃。
 新井からの展開を日高が受けて、見木に繋いでクロス。
 このこぼれを日高が拾い、田口と見木のパス交換から日高が中央へ抜けてシュートを放ちますが、相手DFがブロック。

 前半はジェフペース。
 中盤で流動的にパスを回し、サイドを中心に仕掛けていく。
 しかし、ゴールまでは奪えずに折り返します。

■後半も攻め込み続けるも1‐1で試合終了

 後半からも、積極的に前に出るジェフ。
 52分、ジェフのチャンス。
 左サイドからのCKは弾かれますが、田口が拾って風間がクロスを上げると、松田が頭で合わせますが、GK山田がセーブ。

 55分、ようやくジェフが先制点。
 新井一耀からの中央への縦パス。
 田口、見木と繋いで再び受けた田口が裏へのスルーパスを送ると、小森が抜け出してゴール。


 60分、ジェフは足を痛めた田中を下げて、高木俊幸を投入。
 岡山もムーク、坂本、田中を下げて、田部井、高木友也、ハンを投入。
 ハンが佐野とシャドー、田部井が輪笠とボランチ高木友也が左WBで、鈴木喜丈が左CBに回った3‐4‐2‐1になりました。

 選手交代後も流れは変わらず、ジェフが攻め込む展開が続きます。
 70分、岡山は河野を下げて木村を投入。
 71分、ジェフは風間に代えて椿を起用し、椿が左、見木が中央へ。


 73分にもジェフのチャンス。
 こぼれ球を、田口が拾ったところから縦パス。
 バイタルエリアで前を向いた見木が強烈なミドルシュートを放ち、こぼれたところを高木友也が狙いますが、ゴールならず。

 75分、岡山がワンチャンスで同点。
 左サイドからのFKの流れから岡山が拾って、左サイドの高木友也から、木村、鈴木喜丈へと中に繋ぎます。
 鈴木喜丈が角度のないところからシュートを放ち1‐1。


 その直後にもジェフの攻撃。
 高い位置でボールを奪ったところから、椿がマイナスのクロス。
 田口がミドルシュートで狙いますが、バーの上。

 失点後、ジェフは運動量が落ちて、岡山が攻め込む回数も増えていきます。 
 78分、岡山の攻撃。
 右サイドからのCKを佐野が蹴るとゴール前で木村が狙いますが、枠の外。


 84分、ジェフの攻撃。
 カウンターで、見木のスルーパスを受けた椿がクロス。
 これは小森に合わず、見木が拾って高木俊幸が狙いますが、相手DFに当たります。

 86分、岡山は輪傘を下げて仙波を投入。
 91分にもジェフの攻撃。
 中盤右で得たFKを日高が蹴ると、ファーで松田が狙いますが、枠の外。

 94分にもジェフのチャンス。
 左サイドの椿の折り返しを、ファーで田口が頭で合わせますが、GK山田の正面。
 ジェフが最期まで攻め込み続けますが、2点目を奪えずに勝点1で終わりました。

■風間と田中をスタメン起用した効果

 冒頭でも話した通り、スタメン変更もあって、ジェフは流動的な攻撃を展開できたと思います。
 スピードのある田中が右サイドでアップダウンすることで、右からも攻め込むことができ、逆サイドの日高と左右から攻撃を作れれるようになった。
 昨日の日本代表の試合を見ても、やはり今のパスサッカーは左右から仕掛けることで、横に相手を広げることが重要ではないかと思います。

 また、トップ下に入った風間も狭い局面でしっかりとパスを回せるし、良い位置でボールを受ける動きが出来る。
 風間が自由に動き回るので、ボールが回るし、左ボランチの田口も状況に応じて前に出て、チャンスメイクを狙うことが出来る。
 さらに1トップの小森も裏に抜けたり受けに下がったりと、どんどん動いていくので、流動的な動きを作れていたと思います。 


 特にここ数戦のジェフは、なかなか中央に起点を作れなかった。
 献身的な守備を見せていた呉屋もポストプレーでは潰されることが多かったし、小森も裏抜けやシュートは見事ですが、繫ぎの面ではミスが多い。
 それだけに狭いエリアでも落ち着いてパスを繋げる風間が、中央で起点になれるというのは、非常に重要なポイントだったと思います。

 また、DFやGKが低い位置でパスを繋いで相手を引き付け、中盤より前にスペースを作って、そこに縦パスを出すビルドアップも機能していました。
 システムは異なりますが、これは群馬戦などでも見られた形で、ビルドアップの基本的な狙いとなるのでしょう。
 ゴールシーンもCBの縦パスからの流れで、ゴールが生まれたことになるわけで、理想的な展開だったのではないでしょうか。


 やはりパスワークにおいて、流動性というのは大事で、この日は良く選手も動けていたし、ボールも素早く動かすことが出来た。
 前節から4‐4‐2のシステムにしていますが、これによってSBも含めた幅が使を使った攻撃が狙いやすくなったし、バイタルエリアも使いやすくなったと思います。
 3‐1‐4‐2だとバイタルエリアが窮屈になりがちだったし、WBが孤立しやすかっただけに、今日だけでなく前節からの改善点も機能したところがあったと思います。

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 しかし、もう1点を奪うためには、より冷静に確実に攻撃を仕掛けていかなければいけないと思います。
 流動性を選んだのだから仕方のない部分もあるでしょうが、ゴール前の強さ、重さといった点でも物足りない部分を感じる。
 そこは個々の選手の頑張りも、必要になってくるところでしょう。
 
 また、岡山は中途半端にプレスに来てくれたからこそ、中盤が空いてひっくり返しやすかったところがあると思います。
 さらに、岡山はビルドアップもシンプルなので、プレスもかけやすかった印象ですね。
 秋田のように後方を固められたり、大分戦のように早々に先制された場合でも、相手を崩せるかどうかはまだわからないところがあります。

 それでも、この日はここまでより良い試合が出来ていたと思うし、これを続けることが大事ですね。
 どんな相手にも今日のようなサッカーを実施することを、まずは最優先に考えるべきなのかもしれません。
 システムもスタメンも変えて、目指すべきサッカーを構築するにおいて、どのような形がベターなのかわかりつつある部分もあると思いますので、それを信じて頑張ってほしいと思います。