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本日は熊本戦 予算が縮小する中でジェフは方向性を確立できるか

 先週の金曜日、ジェフアカデミーTwitterアカウントのつぶやきが、ちょっとした話題となりました。

 予算縮小で練習後の食事が、提供できていなかったとのことで残念な話です。

 ただ、私の無知もあってアカデミーの練習後に、食事を提供することが当たり前のことなのかは判断がつきません。
 一方で、広島の練習場が過疎地にあって選手から不満の声が上がっていることを安芸高田市市長が取り上げ話題になりましたが、その方がサッカーに集中できていいんだという話になっていました。
 私もつぶやきましたが、ジェフもユナパより姉崎の方が練習には専念できていたようにも思います。

 祖母井GMがハングリー精神を養うためあえてホペイロをつけなかったなんて話もありましたし、先日吉田麻也がユース選手がスパイクをもらえると勘違いをしてしまうと発言しているように、恵まれているからうまくいくとも限らないでしょう。
 今回の話とはまた少し違うところもあるのかもしれませんが、極端に悲観的になるのもどうなのかなとも思います。
 もちろんアカデミーの選手や親御さんにとっては大変な面もあるでしょうが、そこは一つ頑張って欲しいところではないかと思います。


 それよりも注目すべきは、やはりジェフの予算縮小が進んでおり、現場にまで影響が及んでいるということ。
 大宮、大分などもJ2暮らしで苦しい経営になっているようですし、ジェフというクラブの立場も変わっているのかもしれない。
 サポーターも結果が出ないと補強の話になることが多いですが、切り替えて現状を受け入れなければいけないのではないでしょうか。

 サポーターもある種の勘違いをしている部分があるのかもしれませんし、いつまでも成金クラブのサポでは周囲から遅れをとってしまうかもしれません。
 縮小したとしてもJ2の中での予算規模は上の方かもしれませんが、固定費等々は簡単には変えられないですから、お金のあったクラブの予算が減るのと、もともと小規模経営のクラブとでは状況が異なる。
 むしろ予算のない状況でいかに工夫を凝らした運営をして、一致団結して戦えるかという方向にもっていかなければいいけないのではないかと思います。


 話は変わってしまいますが、本日ジェフが対戦する熊本も経営面では厳しいチーム。
 昨年J2での飛躍もあって、オフには高橋、坂本、杉山、河原、イヨハ、菅原と多くの主力が流出してしまいました。
 しかし、苦戦が予想される中、今のところ3勝4分3敗で13位と健闘しています。

 戦い方も変更になる可能性があるかと思ったのですが、大木監督はスタイルを継続。
 3‐3‐3‐1のシステムで、ビルドアップ時はアンカーを中心に左右へ展開する。
 アタッキングサードでも同サイドに人を寄せてパスを繋いでいき、そこで打開できなければ逆サイドのウイングやWBをターゲットにクロスを上げる攻撃が特徴です。

 3‐3‐3‐1で中央を軸に、左右でタメを作りつつ反転する。
 岡田監督が第2期日本代表時代に「接近・展開・連続」を掲げましたが、それを指導していたのも大木コーチだったのではないかと言われています。
 その集大成が熊本で完成しつつあるのかもしれません。


 ジェフとしてはまず、どのような姿勢で戦うか。
 開幕戦以来の勝利を飾った前節東京V戦は、新井章太曰く割り切って戦った部分があったようです。
 しかし、前々節までは前掛かりになり過ぎて裏を取られた印象もありましたし、うまいバランスを見つけ出せるかが注目ですね。

 また、ジェフはマンマーク気味に守っているので、熊本の特殊なシステムにいかに対応するのか。
 人に食い付き過ぎてスペースが出来てしまっては、熊本の思う壺。
 事前の準備が重要になってくるかもしれません。


 一方で攻撃に関しては、ある程度目途が立ちつつあるのかなという印象もあります。
 前節東京V戦でも後半は守備の時間が長くなってしまいましたが、ジェフが先制するまでは良い攻撃が出来ていた。
 遅攻の形も見えつつありますし、しっかりと動ければ期待できるのではないかと思います。

 今日の試合は連戦後の金曜開催となる上、遠方でのアウェイゲーム。 
 コンディションも気になるところで、スタメン選びも重要となってくるかもしれません。
 小森に続き試合中の負傷者も出ていましたので、うまく回していく必要があるのではないでしょうか。


 前節勝利をあげたとはいえ、チームとしてはもっと前に出たかったという意欲もあったはずです。
 自分たちのやりたいサッカーで勝てなければ、次の試合でまた戦い方が変化して苦戦する懸念もあります。
 だからこそ、ネタにされがちですが、「自分たちのサッカー」というのが本来非常に大事になってくるはず。

 熊本はぶれない「自分たちのサッカー」を持っているからこそ、選手が入れ替わっても良い戦いが出来ているのではないでしょうか。
 ジェフも理想を目指してもっと前に出るのか、それとも前節の勝利によって守備的な方向に進んでいくのか。
 ジェフも予算が厳しくなっているからこそ、戦力勝負ではなくチームとしての方向性が重要になってくると思うわけで、方向性を確立する上でも重要な期間に入っているのかもしれません。