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田中和樹のアシストから椿直起が今季2ゴール目をマーク

 熊本戦の2ゴール目は、椿のゴールでした。
 椿は今季2ゴール目で、ブワニカに続くチーム2位タイとなっています。
 1位は当然、5ゴールを上げている小森です。

 試合は60分。
 相手のサイドチェンジのボールを、左サイド後方で拾ったところからスタート。
 そこから、中盤を日高が田口とのワンツーで抜け出します。


 椿はカットインしていき、中央の見木へ。
 見木は一つ跨いで、右サイドを駆け上がった田中へ繋ぎます。
 田中は中央でラストパスを送ると、椿がゴール左隅に流し込んでゴールという展開でした。

 この前のシーンで、うまく椿が中盤の左を掻い潜ったところが決め手の1つだったと思います。

 ただ、椿と田口の動きも良かったとはいえ、熊本の戻りも非常に遅く、守備も甘かった印象です。
 椿がカットインした時点で3対3の段階で、その後田中が駆け上がっても4対4の状況でした。
 それだけ熊本の動きも重かった印象ですし、やはり相手の状態を考えれば勝ちたい試合だったと思います。


 とはいえ、ゴールを決めた椿も、アシストした田中も良いプレーを見せていると思います。
 このシーンでも田中はシュートにいくかとも思ったのですが、冷静に中央の状況を見て椿に送った判断が良かったですね。
 椿も群馬戦に続いて力を抜いたシュートをしっかりと決めており、シュートセンスの高さを感じます。

 それ以外のシーンでも椿は左サイドを鋭く仕掛け、チャンスメイクに貢献。
 左SBの日高も攻撃に魅力のある選手ですから、動きが被ってしまわないか心配なところもありましたが、2人とも連携でも攻撃を作れるタイプなのかなとも思います。
 日高も椿もドリブル突破が狙えて、パスワークでも攻撃が狙えるとなれば、ジェフとしても大きな武器になり得るのではないでしょうか。

 また、椿は今回のように、カットインしてゴールを狙うパターンも持ち合わせている。
 チームの決定力不足を考えると、椿はフィニッシュの面でも期待されているのかもしれません。
 守備面に関しても、今のところさぼらずしっかりと頑張っている印象です。


 右サイドの田中も、攻守に貢献しています。
 当初は試合途中から左SBで起用されてぎこちない印象も受けましたが、3月25日の岡山戦からは右SHでスタメン出場。
 現チームには少ないパワフルにプレーできる選手だと思います。

 岡山戦の翌戦となった金沢戦では対面のバイーアに完全に勝っていましたし、続く徳島戦でも右サイドから幾度となくチャンスを作っていました。
 前節東京V戦ではスタメンを外れましたが、負傷した福満の代わりに途中出場すると守備面で貢献。
 しっかりと相手に寄せる守備を見せており、アリバイ守備ではない献身的な対応をしていたことが印象的です。


 ただ、ここ最近のジェフは、2列目に風間や福満などパサータイプもスタメンに1人入っていた。
 風間や福満によって2列目でパスを引き出したり繋いだりといったポイントが出来て、パスワークを展開出来ていたい部分もあったし、多少の落ち着きも生まれていたところがあったと思います。
 しかし、熊本戦ではブワニカを目がけたロングボールが多かったという部分もあるとは思いますが、2列目の構成もあってパスワークがあまり見られなかったところもあるのではないでしょうか。

 椿、田中の動きが良いとなれば、立場が苦しくなるのは見木ではないかと思います。
 この日も見木はバックパスが目立っていましたし、相手のマークをはがしきれないところもあった。
 加えて、ここまでは守備面で健闘していたので外せないという印象もあったのですが、熊本戦では疲れもあったのかプレスの面でも物足りない状況でした。


 それでもこの日も見木はフル出場。
 見木もカウンター時などは光るものがありますし悪いばかりではないとは思うのですが、どんな状況でも変えない特権を与えるほどの状態ではないようにも思います。
 チームとしては見木が1ゴールを上げればプレッシャーもなくなって伸び伸びプレーできると思っているのかもしれませんが、その1ゴールが遅すぎてその時期は過ぎてしまった印象もあります。

 むしろ今の見木の場合は一度代えた方が、初心に帰って良いプレーが出来るのではないかとも。
 また、小林監督は前を向いたらは積極的に仕掛けて良いという発想でやっているのかなとも思うのですが、それが逆に見木にとっては相性が悪い部分があるのかなとも思わなくもありません。
 ともかく、CFやCBは手薄ですが、2列目に関しては比較的人材が豊富な状況だと思いますし、しっかりと競い合って、レベルの高いポジション争いを見たいところですね。