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第5戦マイアミGP フェルスタッペンが1984年以来の9番手グリッドから勝利

 5月7日、マイアミGPが行われました。
 アメリカでは現在Netflixが作成したドキュメンタリーが成功しF1ブームが巻き起こっており、今年はなんとアメリカだけで3レースも開催されます。
 ただ、アメリカは長らくF1不毛の土地と言われており、どこまでこのブームが続くのか懐疑的な意見もあります。

 そのアメリカGP、角田裕毅はフリー走行から苦戦。
 土曜日にはセッティングを変更して臨んだようですが、うまくいかずチームメイトのデフリースにも初めて敗れ17位で終わってしまいます。
 金曜に苦戦してセッティングをいじるも、さらに悪化するという展開は昨年から何度かあって、チーム力にも問題があるのでしょうか。


 しかし、決勝ではスタートから好調。
 直線スピードなどの問題もあって、相手に詰まるシーンもありましたが、粘りの走行で11位でフィニッシュしました。
 昨年までは同じような展開だとレースペースも上がらずズルズルと後退して終わってしまうことも多かったですが、マイアミではレースペースでもライバル勢と良い勝負をできたことが大きな収穫ですね。

 角田の評価はパドックでも上がっているようで、F1公式のマイアミGPパワードランキングでも7位タイ。
 今季累計でもハミルトンと並び、6位タイにつけています。

 マイアミGPでも驚異的な走りを見せたのが、フェルスタッペンでした。
 予選ではフェラーリルクレールがクラッシュしたこともあり、最後のアタックが出来ず9番手に終わってしまいます。

 しかし、決勝ではハードタイヤスタートにもかかわらず、怒涛の追い上げを見せていきます。
 このハードタイヤでのペースが極めて良く、最後はチームメイトのペレスの先を行き9番手から逆転優勝を果たしてしまいました。
 9番手スタートからの優勝は1984年のニキ・ラウダ以来で、実に39年ぶりとなるそうです。

 2位には同僚のペレスが付け、3位にはアストンマーチンアロンソが付けました。

 レッドブルが強すぎると一部では批判も出てきているようですが、それよりもライバルチームの不甲斐なさが目立つ状況ですね。
 ここでは予選でメルセデスが低迷し、決勝ではフェラーリが大きく失速してしまいます。
 結果的に2位以降の争いが面白い展開となっているので、レッドブル圧勝でも楽しんで見ていられますが、チャンピオンは早々に決まってしまいそうです。


 また、アルファタウリのデフリースも、批判を受けつつあります。
 ここまで角田に完敗となっているデフリースは、ようやく予選で初勝利を上げましたが、決勝ではスタート直後に衝突してしまい、レースを台無しにしてしまいました。
 日本のスーパーフォーミュラで戦っているリアム・ローソンや、F2の岩佐歩夢との交代の話も出ています。

www.as-web.jp

 ただ、岩佐に関してはスーパーライセンスがまだないので、交代となっても来年以降になります。


 デフリースはプレッシャーもあるのでしょうし、新人ですからまだ様子を見るべきだとも思います。
 ただ、デフリースの場合は、現在28歳とF1の新人としてはかなり年齢が上ですから、どこまで伸びしろを期待していいのかという疑問もある。
 さらに予算制限が厳しくなる中でクラッシュが多いことも大きな問題で、それらもあって交代の話が出つつあるのではないでしょうか。

 角田としても相方の評判が低すぎると、結果的に比較対象がいなくなって、評価を上げにくくなる部分があると思います。
 しかし、ドライバー人事に口を挟める立場でもないと思いますし、今のうちにチーム内での評価をさらに高めて、今後につなげていきたいですね。