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黒田剛監督率いる堅守速攻の首位町田を下し勢いを止められるか

 3連勝で迎えた前節仙台戦で、ジェフは1‐2で敗戦。
 1点を取り返したとはいえ、内容も厳しいものだったと思います。
 今一度流れを変えたいというところで、首位町田戦となりました。

 青森山田高校を率いた黒田剛監督率いる町田は、オフに積極補強を敢行。
 エリキ、デューク、高橋、稲葉、下田、池田、チャンなどを補強し、大幅にメンバーが変わりました。
 また、コーチにはジェフOBで元鳥栖監督の金明輝が就任し、攻撃を金明輝コーチが、守備を黒田監督が主に担当しているようです。


 新チームは、堅守速攻のスタイル。
 引いて守る守備だけでなく、前からも積極的にプレスにいく。
 しかし、単純な前プレスだけでなく、プレスバックも早く、サイドに入っても圧力を弱めず、2度追い、3度追いは当たり前で、カバーの意識も非常に高い。

 そこからのカウンターがメインの攻撃で、スピード感のある縦への展開や、サイド攻撃が印象的です。
 チャンスと思えば2列目の選手も飛び出していく姿勢を見せ、基本的にはクラシックなカウンターチームというイメージです。
 18試合終えて総失点数10と東京Vに次いで2番目に少い数字なのに対し、総得点数26は5番目タイの数字ということで、やはり堅守がベースと言えるのでしょう。

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 その町田を支えているのは、何よりもフィジカルコンディションではないでしょうか。
 1人1人の運動量が豊富で、スピードもあって、球際にも強い。

 そのため、プレスも速く、連動して他選手がついてくる上、展開されても継続して追いにいき、カバーも充実。
 セカンドボールへの反応も早く、非常にパワフルなサッカーを披露しています。
 その走力の部分を攻撃面でも活かして、スピード感のあるカウンターを見せてきます。


 プレスを牽引しているのが、岡山でもファーストディフェンダーになっていたオーストラリア代表FWデューク。
 エリキもそれにつられてしっかりを守備に参加し、2トップから献身的に守備にいけている。
 2人がさぼらないから2列目以降もそこについていくし、中盤では稲葉、下田、高江あたりがバランスを取りながらボールを奪えるわけですから、相手からすると厄介ですね。

 ただ、個人的な印象としては、こういったフィジカルを中心としたチームは、シーズン中に息切れする場合もある印象です。
 霜田監督初年度の山口もそうでしたし、関塚監督が率いた2015年のジェフもシーズン序盤は相手チームの選手よりも数倍も走れているようにすら見えましたが、夏頃からガタっと落ちてしまいました。
 町田は守備組織もしっかりしているからそこまで落ち込むかはわかりませんが、まだ長いシーズンどうなるかはわからないと思います。


 ジェフを含むライバルチームとしては、まず町田の勢いを止める切っ掛けを作らなければならない。
 ちょうど町田は前節徳島戦を1‐2で落とし、7試合ぶりに敗れています。
 後半途中に平河が退場となった部分も大きかったとは思いますが、ジェフとしてはよいチャンスなのかもしれません。

 試合に関しても、徳島の戦い方は参考になるのではないでしょうか。
 町田は徳島がパスサッカーのチームということもあってか、いつも以上に積極的なプレスをかけていった印象もありました。
 しかし、徳島はそれに負けじとスルスルと間を突くパスワークで、チャンスを伺っていった試合だったと思います。


 昨日も話したように、ジェフも基本的に相手を引き出してその裏を取るパスワークを狙っているわけですから、町田のプレスを怖がらずパスを繋いでいく必要がある。
 前節仙台戦では繫ぎのミスで失点していますが、それまでは失点に繋がるミスはなかったわけですし、無駄に慎重になり過ぎるのも良くはない。
 簡単ではないとは思いますが、堅守速攻の町田相手にもパスサッカーが展開出来れば、自信にもつながるはずです。

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 また、前節までの3試合は好調清水も含めて勝利しているわけですが、清水戦はいつも以上に集中して戦えていたと思います。
 町田戦でも相手のことをリスペクトして、攻守に集中力を切らさずに戦い続けることがポイントですね。
 1プレー1プレーに対して、強い意識を持って戦うことは、上位を目指す上で非常に重要なところだと思います。


 ここ数戦は得点力が課題となっているのに対し、相手は堅守の町田。
 厳しい試合になるかもしれませんが、逆にこういった試合で結果が残せれば、キッカケが見えてくる可能性もあるかもしれません。
 ポイントとしてはやはり、いかにゴールを奪う形を作れるかではないでしょうか。

 また、相手はフィジカルに長けた町田ですので、球際の勝負なども重要となってくるはず。
 小森が復帰した中で、どういったスタメンを組むのかにも注目だと思います。
 しっかりと局面で戦って、大事な試合をモノにしてほしいと思います。