1-2でジェフが敗れた栃木戦。
ジェフのゴールが生まれた13分でした。
ジェフが前から守備に行く状況で、栃木のCB平松が縦パス。
これを小森が触ったことで軌道が変わり、横山がボール奪取。
そのまま中央を持ち上がって、左の高木へパスを出します。
高木はダイレクトでシュートにいきますが、GK丹野がはじき出します。
これを田中が拾うと、中央に少しずらしてミドルシュート。
これが決まって、先制ゴールを上げました。
🎦 ゴール動画
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) 2024年6月22日
🏆 明治安田J2リーグ 第21節
🆚 栃木vs千葉
🔢 0-1
⌚️ 14分
⚽️ 田中 和樹(千葉)#Jリーグ pic.twitter.com/MSidaNacvB
田中の前には2人、3人と相手選手がいましたが、狭い間を通してゴールを決めています。
相手DFにも当たってのゴールでしたが、冷静にコースを狙って放ったように見えます。
良い判断のシュートだったと思います。
今季の田中はシュートやクロスに対して、より積極的なプレーが増えている印象があり、それが結果に結びついたシーンだったと思います。
これはライバルとなる同ポジションの岡庭の加入が大きいのではないかと、感じるところもあります。
岡庭はプレーから自信を感じるタイプで、思い切ったプレーが魅力だと思います。
昨年までの田中は縦への鋭いスプリントなどが武器で、チームのサイド攻撃を引っ張ってくれていましたが、ボールを持った後に迷いを感じることもあった。
しかし、今季はボールを持ってからも、アグレッシブなプレーが出来ているように感じます。
黄金期のジェフは祖母井GMとオシム監督の下、若い選手たちを積極的に起用しつつ、その選手が主力になったらライバルになりそうな選手を補強しさらなる成長を促す運営をしてきましたが、田中と岡庭の関係はそれに近いものも感じます。
これで田中は3ゴール目を上げ、昨年の2ゴールを上回ったことに。
さらにFootball LABによるとアシストも5つで、昨年の4アシストを越えています。
岡庭という強力なライバルがいる中で、この結果は見事。
もし二桁アシストまでいけば、リーグの中でも立派なアタッカーと言えるでしょうね。
栃木の話に戻すと、昨日も取り上げた通り、栃木は失点してから3トップ気味のプレスにきていました。
その分、WBが前に出て中盤を埋め、最終ラインでは3バックがスライドして対応。
そうなると、栃木の左右CBがジェフのSHとマッチアップすることとなるわけですが、右CB福島は機動力もあってSBでもプレー経験のある選手ですから、高木に対処することが出来ていました。
しかし、左CBは長身DFラファエルだったので、田中のスピードに苦労していた印象でした。
特に前半終盤はそこで攻撃を作れていたと思うのですが、後半からはうまくそこをジェフが突けずにチャンスも作れなかった。
アイソレーションを狙うのであれば勝てるところはどんどん使っていかなければいけないと思うのですが、有効に田中を使い切れなかったところが課題の1つだった印象です。
もう1つチームの課題をあげると、ゴールシーンを見てもわかるように、ジェフの守備は3バック相手に左右SHが絞って追いかける態勢でした。
そこに1トップの小森と横山も絡んだ4枚が、前に出ていくプレス。
小林と田口のダブルボランチは、相手の2シャドーを警戒してか、あまり前に出ない形だった思います。
しかし、相手は3バックとダブルボランチを中心としたビルドアップ。
さらにダブルボランチが縦関係になり、ジェフ選手の背後で受ける姿勢を見せることで、ジェフのプレスを抑制していきました。
ジェフは前方4枚でプレスに行くのに対し、相手は5枚ということもあって、あまりプレスがはまらない試合だったと思います。
以前のジェフならボランチも前へ出てプレスに加勢することも多かったですが、今季は比較的バランスも考えたプレスになっている印象です。
バランス重視の守備も悪くはないと思うのですが、栃木は後方からのビルドアップの質も高く、空いたところからうまく前に持ち込んで攻撃を作っていった印象でした。
結果的にではありますが、ジェフの守備は中途半端とも捉えられる状況となってしまったのかなと思います。
特に栃木は中盤などでボールを持つと、味方選手の1人が受けに来てジェフのSBやボランチを引き付け、もう1人がDFライン裏を抜ける関係性がうまく出来ていましたね。
栃木は守備だけでなく攻撃面でも、緻密なサッカーが作れていたと思います。
対してジェフは攻守にダイナミックな動きが多く、そこが強みではあるのでしょうが、もう少し細かな動きの質も期待したいところではないでしょうか。