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元ジェフコーチの志垣監督「PO決勝で負けてスタッフ全員退任と悔しい思いをしました」

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志垣良監督
「私は以前ジェフでコーチをさせていただきましたが、2012年のプレーオフの決勝で大分に負けて、スタッフが全員退任という形で非常に悔しい思いをしました。その悔しさ、ジェフをJ1に上げられなかったという悔しい気持ち、眠れなかったときもあります。ただ、挫折を味わって、リバウンドメンタリティーを持って今までやってきたつもりです」

 ジェフ対山口戦後、山口の志垣監督のコメントですが、まさかジェフ時代の話も聞けるとは思ってもいませんでした。

 志垣監督は2008年、ジェフがミラー監督就任当初、通訳を務めていました。
 とはいっても、これは非常に短期間のお仕事で後任へ繫ぎの通訳であり、同じ月には故郷でもある福岡へスタッフとして加入しています。
 この件に関しては、オシム親子と間瀬通訳の関係性が注目された後だったこともあり、当時のジェフサポの中でもちょっとした話題となりました。


 そして、2010年、志垣監督はジェフに強化スタッフとして加入し、2011年にはトップチームのコーチに就任します。
 この頃のジェフは神戸テクニカルディレクターが元名古屋スタッフで、2011年に指揮を執ったドワイト監督も元名古屋コーチ。
 志垣監督も2人と共に名古屋でフェルフォーセン監督を支えたコーチ兼スタッフだったということで、名古屋色の強いチームとなっていました。

 しかし、2011年のジェフは6位で終了すると、2012年は木山監督が就任。
 志垣監督はコーチとして続投するもリーグ戦を5位で終え、迎えた旧国立でのプレーオフ決勝も0-1で落とし、J1昇格を逃しています。
 その年に神戸テクニカルディレクターが退任となると、木山監督含めスタッフも解任になったという流れになります。


 今回のように、退任になったスタッフの気持ちを聞くことは珍しいですから、貴重なお話しだと思います。
 当たり前ではありますが、退任したスタッフも悔しさを残しながら、ジェフを退団しているということですね。
 特にジェフの場合、長年J2でJ1昇格を目標として戦いつつも失敗し続けているということで、それだけ涙を飲んだ、スタッフ、選手、関係者がたくさんいるということになります。

 昨年、東京VをJ1昇格に導いた江尻強化部長もそうだし、今年もプレーオフをジェフと争う岡山の木山監督もそう。
 スタッフではないですが、元ジェフのソロモンなども横浜FCで昇格に向け頑張っています。
 これ以上悔しがるジェフのスタッフや選手を生まないためにも、そろそろ結果が欲しいところだと思います。


 なお、小林監督は山口戦後、以下のような話をしています。

小林慶行監督
「その中で今日バスで入ってきたときにサポーターの方たちが出迎えてくれて、「男を見せろ」と言われました。選手たちはしっかりと男を見せたと思います。根性を見せたと思います」

 「男を見せろ」という言葉は今どきどうなんだろうと思わなくもないですが、ともかく今回は気持ちの話がメインとなっています。
 実際、対戦相手の山口は試合内容ももう1つだったと思いますし、自分たちがしっかりと戦えれば勝てる相手だったと思います。
 天皇杯を含めれば2連敗中ということもあって、下を向かずに自信を持って戦えるかが、この試合のカギだったのかもしれません。

 正直、前半に関してはその点でも怪しい部分を感じたのですが、小森の一発で雰囲気が変わったところが大きいのではないでしょうか。
 ともかく、これで一度嫌な流れは断ち切れたということで、ここからが大事ですね。
 ジェフ時代の志垣監督のように例えプレーオフ決勝まで行っても負ければそこで終わってしまう場合もあるわけですし、今季プレーオフまで進出できた場合は現体制で2回連続となるわけですから、プレーオフ進出が最終目標ではなくその先の昇格を目標とした戦いをしていってほしいところではないでしょうか。