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2024シーズンを振り返る 強力な左足のキックでチャンスを作った佐々木翔悟

 ジェフ移籍3年目となった2024年の佐々木。
 今年も序盤は怪我で出遅れたのか、鈴木大輔、メンデス、久保庭でCBを回し、佐々木はサブに控えることの多い状況でした。
 昨日も話した通り、今年はよりハイプレスを重視したチーム作りを目指したのではないかという印象もあって、相手を潰せるメンデスなどが重宝されたという部分もあったのではないかと思います。

 しかし、キャプテン鈴木大輔の負傷もあって、5月中旬に佐々木がスタメンのポジションを得ると、そこからシーズン終盤までレギュラーとして出場し続けました。
 さらに8月中旬からは副キャプテン田口も怪我で離脱したことにより、佐々木がキャプテンマークを任されることになります。
 出場試合数も昨年のキャリアハイだった21試合から29試合まで伸び、より主力選手として貢献した1年だったと言えると思います。


 佐々木の特徴は、何と言っても左足でのキックだと思います。
 2024年は昨年以上にCBから大きな展開を蹴り込む試合が多かったですし、特にCBからサイドへロングパスを供給することによって、相手の外をとったり、相手を左右に揺さぶるパターンが見られました。
 その点で佐々木の左足はチームにとって重要な起点になっており、イメージとしてはエスナイデル監督時代にキム・ボムヨンを左CBに配置して、そこからロングキックを蹴って攻撃を作る形と似たチームになっていた印象です。

 また、2024年の佐々木のプレーで、インパクトが強かったのは第20節の徳島戦。
 ハーフウェイラインを少し超えたところから、佐々木が強烈なロングシュート。
 これがバーに直撃して、こぼれたところを小森が拾ってゴールを上げています。

 さらに、第30節水戸戦でもほぼ同じ位置からロングシュートを放つと、相手GKがこぼし小森がこれを詰めてゴールを上げています。
 こちらは相手GKの守備対応にも若干の問題を感じましたが、2度同じパターンでゴールが決まったということは、もはや偶然ではない。
 それだけ佐々木の左足は大きな武器となっていたと思いますし、J1でもなかなか見ない強力なパワーと精度を持ったロングキックを蹴ることの出来る選手だと思います。

 ただ、ショートパスなどを繋ぐ細かなビルドアップにおいては、まだミスも見られる印象です。
 また、何よりも守備面での課題があって、シーズン終盤は毎試合のように失点に絡んでしまいました。
 第35節甲府戦では相手のクロスに競り切れず、第36戦藤枝戦では相手のドリブルなどから2失点に絡んでしまいます。


 藤枝戦で左SB小川の高さを狙われたというところもあったのかもしれませんが、佐々木の守備面での不安もあって左SBに回されて、CBに山越が入ることになったのではないでしょうか。
 しかし、第37節長崎戦、第38節山形戦でも、結果的に佐々木は1失点目に絡んでしまいました。
 それまでにも守備の課題は出ていましたが、苦いシーズンの終わりになってしまったのではないかと思います。

 佐々木は183cmと身長はあるのですが、うまく間合いを詰めて競り合うという点で課題があるので、クロス対応には若干の不安があると思います。
 さらに、ドリブルなどに対しても、細かなステップがあまり得意ではない印象があります。
 もっとも、チームとしても守備に締まりがないところがありますし、それによって佐々木の粗が出やすい部分もあるのかもしれません。


 今年のJ2上位チームは横浜FCの福森や長崎の田中など、左足の精度が高いCBが目立ったイメージもあります。
 ただ、田中も守備面では苦労していた印象がありましたし、佐々木を活かすことだけを考えれば、福森のように3バックにして守備面での負担を減らした方がいいのかもしれません。
 しかし、本人の成長ということを考えれば、4バックでも戦えるようにならなければいけないとも思います。

 来季こそはジェフの自動昇格を目指すのであれば、佐々木のライバルとなるCBを新たに補強すべきではないかとも思います。
 攻撃面においても佐々木のロングキックに頼ってばかりはいられないですし、やはりCBに一番求められることは本来守備面でしょう。
 より安定したCBを補強して、佐々木もそれにつられて成長するというのが、チームにとっては理想なのかもしれません。