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第16節 ジェフ 0-0 仙台 SHを止められたジェフは前線も不発で5試合3ゴールどまりに

 上位チーム対決らしく、堅い展開で大きなミスも少ない試合になりました。
 第3者視点で見れば、お互いにクオリティを見せた面白い試合だったのかもしれません。
 ただ、ジェフは連戦でも勝点を伸ばせなかったことも考えると、勝点3が欲しい試合でもありましたね。

 この試合でのジェフは、序盤からいつも以上に積極的に裏へのロングボールを多用していきました。
 仙台はコンパクトに守り、行ける時にはプレスに行きますが、ある程度ミドルエリアで待ち構えることも多いチーム。
 それゆえに、後方からのロングパスから、裏を狙われると弱いところもあります。

 特にジェフは左右SHにスピードのある選手を置いているし、DFもフリーなら良いボールを出せる選手が多い。
 特に試合序盤は、そこから前への姿勢を見せていきました。
 ただ、一方で仙台も早い攻撃とパスワークから仕掛けていき、ジェフの守備が苦戦した前半でもあったと思います。


 前半はお互いが積極的に仕掛けていきましたが、後半からは一転。
 両チーム、守備を改善していき、硬い展開になっていきました。
 今年はこういった均衡状態でも一発でゴールを奪えるジェフですが、仙台はCBを中心にDFの個の能力も高く、大きなミスもしてくれないチームですから、そういったチャンスも生まれずに引き分けに終わったところがあるのではないでしょうか。

 ライバル相手に勝点1なら最低限とも言えますが、ジェフは最近5試合で3ゴールどまり。
 この流れが続いてしまうと心配ですね。
 特に後半に入ってからボールを持てていたにもかかわらず、攻撃を作り切れない時間が多かったことが気になるところです。

 これからはジェフ相手に引いて守られる展開が増えるかもしれませんから、そうなれば遅攻が増えてくるかもしれない。
 その時にどうゴールをこじ開けるかが、課題となるのではないでしょうか。

■お互いに攻撃面で持ち合いを出し激しい前半に

 ジェフは出場停止明けのカルリーニョスが復帰し、林が控えに。
 ベンチからデリキが外れました。

 仙台は宮崎、高田、石尾がベンチで、エロン、荒木、奥山がスタメン。
 FWだった郷家がSH、SHだった真瀬がSBに戻りました。
 エロンは久々の復帰で、発表はありませんが、怪我での離脱が推測されます。


 立ち上がりからジェフは、積極的に長いボールを使って仕掛けていきます。
 5分、ジェフの攻撃。
 PA前で得たFK、横山が直接狙いますが、バーの上。

 11分、相手のミスからジェフのチャンス。
 GK林のパスミスから石川が右サイドで受けて、ハーフレーンの品田へ。
 フリーの品田がミドルシュートで狙いますが、ポスト直撃。


 14分に仙台のチャンス。
 左サイドを素早く持ち上がって、奥山のパスを受けたオナイウが右足でクロス。
 エロンがヘディングで合わせますが、GKスアレスがセーブ。

 21分にも仙台のチャンス。
 真瀬が間で受けて、郷家がグラウンダーのクロス。
 エロンが中央で振り向きシュートに行きますが、GKスアレスがファインセーブ。


 このプレーで得たCKで、仙台のチャンス。
 左サイドから高田が蹴ると、エロンが合わせますが、ゴールの右。
 仙台も早い攻撃とパスワークから仕掛けていき、前半中頃は仙台ペースといった印象も。

 25分にはジェフのチャンス。
 左サイドからのCK。
 横山が蹴るとニアでカルリーニョスが合わせますが、ゴールの右。


 27分、仙台の攻撃。
 中盤左サイドから素早いスローインで、荒木が裏を取ります。
 そのまま中央へ入っていき、1つ戻して鎌田がミドルで狙いますが、枠の外。

 31分にも仙台の決定機。
 菅田の縦パスからエロンが落として、荒木が受けて中央突破。
 そのまま持ち上がってシュートに行きますが、ゴール左隅をかすめます。


 37分、ジェフの決定機。
 PAで椿を真瀬が倒したとして、中国人審判の傅明主審がPKの判断。
 横山が蹴るもコースも甘く、GK林がセーブ。

 44分には仙台の攻撃。
 左サイドからのCKで、鎌田からショートコーナーを選択し、奥山、武田とつないでミドルシュートに行きますが、ゴールの左。
 激しい前半になりますが、スコアは動かずに折り返します。

■ジェフがボールを持つもゴールを奪えず

 52分、ジェフの決定機。
 左サイドで前、横山とヒールで繋ぎ、椿が受けて中央へ。
 カルリーニョスのお年を受け直し、ミドルシュートで狙いますがバー直撃。

 66分、仙台はエロン、オナイウを下げて梅木、石尾を投入し、そのままのポジションに。
 70分、ジェフは椿を下げて杉山を投入。
 後半はジェフがボールを持つ時間が続きますが、相手を崩せずシュートまでいけない展開が目立ちます。


 77分には仙台の攻撃。
 武田、鎌田と中央で繋いでいって、梅木がミドルシュートを放ちますが、GKスアレスの正面。
 78分、郷家を下げて高田を投入し、真瀬がSHに。

 80分、ジェフは横山、田中を下げて、岩井、日高を投入し、前がボランチに。
 85分、仙台は荒木、武田を下げて、宮崎、工藤を投入。
 その直後、ジェフはカルリーニョス、石川を下げて、呉屋、林を投入。


 90分には仙台の決定機。
 鎌田、梅木と中央へつないでいき、宮崎がシュート。
 しかし、GKスアレスがセーブ。

 その直後には、ジェフのチャンス。
 呉屋のパスを受けた杉山がクロス。
 ファーで岩井が頭で狙いますが、枠の外。


 試合終盤は選手交代で前への勢いを増した仙台の仕掛けが増え、91分にも仙台の攻撃。
 FKの流れから、右サイドで高田、鎌田、真瀬とつないでクロス。
 ファーで菅田が合わせますが、枠の外。

 94分にも仙台のチャンス。
 梅木のキープから宮崎が中央で繋いで、石尾がクロス。
 フリーでファーの鎌田、真瀬が飛び込みますが、合わせきれず0-0で試合終了となりました。

■カルリーニョスをいかに活かすイメージなのか

 試合序盤は積極的にジェフがサイドの裏を狙って、良い流れで戦えていたと思います。
 昨年も同様の流れでしたから、ロングボールで仙台の裏を取るというのが、ジェフの作戦だったのでしょう。
 SHのスピードはジェフのウリですし、チームとしての相性も良いところがあった思います。

 ただ、仙台の方も当然そこは理解していて、ジェフ対策をしてきました。
 左SBにはベテランで守備力の高い奥山を投入し、右サイドでもスピードのある真瀬を1列下げてSBに戻してきた。
 結果的に左右SBを前節から変えて、ジェフのSH対策をしてきたことになります。


 その結果、ジェフのSHを走らせる展開は惜しいシーンこそ作ったものの、完全にSHが裏を取った攻撃はほとんどなかったと思います。
 仙台も無理をせずにラインを少しずつ下げていったため、前半途中からジェフは裏狙いも減っていきました。
 そして、後半からは仙台が守りを固め、ジェフがボールを持つ時間が長くなりましたが、シュートまで行けず持たされるような展開となっていってしまったと思います。

 一方で仙台も、特に前半は早い攻撃とパスワークで仕掛けていきました。
 ジェフは押し込まれると前線と中盤が下がりがちになり、相手DFに守備へ行けなくなって、サイドチェンジをされてしまう。
 そこからのマークのずれを突かれていた印象があります。


 さらに後半から仙台は攻撃時に左SHオナイウを前線に上げて、荒木をトップ下におろす形で、強引に中央突破を狙ってきた印象でした。
 そこから何度かチャンスを作られてしまいましたし、やはり相手の間を狙うパスワークにジェフは弱い印象もあります。
 ただ、一方のジェフも相手のサイドチェンジや中央攻撃などを踏まえて、SHが中に絞り気味な状態で守備にいく修正をしていった印象がありました。

 総じて試合は均衡状態でしたが、個人的には若干仙台の方に分があった試合だったようにも見えました。
 試合終盤の選手交代から仙台がプレスを強めていった展開も含めて、仙台の方が自らの動きで流れを作り出していったところがある。
 一方でジェフは、この日も選手交代が不発だったと思います。


 それでも無失点で終えられたことは収穫で、この日もCBとGKはしっかりと貢献してくれたと思います。
 ただ、一方で攻撃面がやはり心配ですね。
 この日だけの無得点ならよいのですが、ジェフはゴールデンウィークもあまり点を奪えていません。

 個人的に気になるのは、やはりカルリーニョスではないかと思います。
 確かに局面では強さを示し、キープ力もあるのですが、もともとはSHの選手ですし、前への圧力やゴール前で強さを出せるタイプではない。
 ポストプレーと言っても粘りからのキープによるポストが多いので、シンプルに落としてジェフが得意とする素早い仕掛けにもっていくという選手でもありません。


 昨年、仙台と2戦2勝だったころを思い返すと、やはり今は前線の前への強さというものが、少し足りないように思います。
 だからこそ、カルリーニョスの個の力に頼りたいと思ってしまうのかもしれませんが、現状だと本当に個人技だけでチームに効果的に絡めているかというと疑問があると思います。
 それならばいっそ、林や呉屋を使って最前線で潰れてくれた方が結果的にいいのかもしれませんが、小林監督は個の能力を重視する傾向があるからこそ、カルリーニョスなのかもしれませんね。

 ただし、問題はカルリーニョス自身でも起用法でもなく、いかにカルリーニョスを攻撃に活かすパターンを、明確にイメージしているのかというところではないでしょうか。
 サイド攻撃が多い中で、カルリーニョスを前線起用するというのも普通に考えれば少々不思議ですし、現状だと単発単発になってしまっている印象もあります。
 石川もはまれば強いけれど流れが悪いと消えてしまうタイプですし、カルリーニョスも攻撃パターンが少ないとなると、当然ゴール数も減ってしまうような気がします。

 このあたりが、ここ最近ジェフが勝点を伸ばしきれない要因なのかもしれません。
 対する仙台も昨年からゴール数には悩む傾向があるので、文字通り痛み分けということになるでしょうか。