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G大阪から山形へレンタルしていたMF杉山直宏がジェフに加入

 G大阪のMF杉山直宏が、ジェフへレンタル移籍することが発表されました。
 杉山は今季山形へレンタル移籍しており、山形との契約を終了して移籍したことになります。

jefunited.co.jp

 杉山は巻誠一郎や櫛野亮の母校でもある大津高校出身で、順天堂大学を経て2021年に当時J3の熊本へ加入。
 プロ入り1年目から28試合に出場しチームのJ2昇格に貢献すると、2022年にはJ2でも42試合に出場して9ゴールと大活躍。
 この年の熊本はJ2でいきなり4位と躍進し、杉山はJ1参入プレーオフでも3試合出場1ゴールと結果を残しています。

 熊本がプレーオフで京都と引き分けて昇格を逃すと、翌年杉山はG大阪へ移籍。
 しかし、J1ではリーグ戦8試合の出場に留まり、ゴールも上げられず。
 今年は山形にレンタル移籍となりましたが、14試合出場でスタメンは4試合止まりとなっていました。


 熊本でのイメージが強い杉山は、テクニックがあってキレのある仕掛けを売りにした右サイドアタッカー。
 田中がスピードで相手を抜き、岡庭が抜き切る前にクロスを上げるタイプなら、杉山はドリブルで相手を抜き去ってゴールに向かえるタイプと言えるのではないかと思います。
 レフティということで、そのままカットインしてのシュートが特徴ですね。

 左サイドでもプレーできる選手ということですが、G大阪でも山形でも右サイドでプレー。
 熊本は流動的なスタイルでポジションもあまり関係なかったため、左サイドでも出場できていたのかもしれませんが、やはり本来は右サイドでのプレーがあっているのかもしれません。
 左利きのサイドアタッカーとはいえ、左右では見え方が違うと言う選手もいますし、慣れなどの問題もあるのかもしれません。


 個人的には、今季開幕前のジェフの補強ポイントは、CBと左SBの控えと左SHではないかと思っていました。
 実際、開幕してからも左SHは椿、ドゥドゥ、高木、岡庭などとスタメンが頻繁に入れ替わっており、選手が定着していない状況です。
 そこに杉山がはまってくれればとも思うのですが、上記の通り左サイドとしては未知数な部分もあるのかなと思います。

 一方で、右サイドに関しては田中、岡庭などがいる上、ワイドに開いてのプレーを要求されることが多い。
 熊本もサイド裏を狙うチームではありますが、うまく崩してサイドでも内寄りを取ったり、逆サイドからのクロスに合わせるパターンも多い。
 その点ではまったのが杉山だったのかもしれませんし、逆にG大阪や山形でそこまで活躍しきれなかった要因も、そのあたりにあるような気もします。


 あるいは、ここ数戦のジェフは、コンディションも落ちていてプレスにもいけていない。
 そこでアタッカーを増やすことによって、プレスの強度を維持したいという発想もあるのでしょうか。
 杉山もある程度は、守備が出来る選手だった記憶もあります。

 また、杉山は1人で打開してゴールまで狙える選手ということで、単純に個人での突破力でチームの停滞感を打開してほしいということなのか。
 小林監督は最終的に個の仕掛けを要求するタイプですが、ドリブルからゴールまで持ち込めるタイプは意外と少ない。
 途中出場からも行けるタイプではないかと思いますし、攻撃の変化を期待しているのかもしれません。


 ただ、全体的なチーム構成を考えると、またアタッカータイプが増えるのかとも思ってしまいます。
 杉山自身は良い選手だとは思うのですが、現状のジェフは4トップ気味に前に構えて、そこへDFからロングパスを供給するような展開が多い。
 1つのパターンとしては十分ありだとも思うのですが、そればかりになったことで対策を取られてしまっている部分があるようにも思います。

 とはいえ、杉山としては山形にいても右SHにはイサカもいるし、環境を変えたいということなのでしょう。
 今年で26歳ということですから若手とも言いづらいですし、ともかく出場のチャンスを得たいということなのかもしれません。
 杉山は熊本でもつけていた18番を付けることになるそうですが、熊谷が移籍して空いた18番は大津高校先輩・巻誠一郎が付けていた大事な番号でもありますし、それに恥じないプレーを見せて欲しいと思います。

ハンガリーGP 激動の展開も角田裕毅は1ストップを敢行しポイント獲得

 先週末行われたハンガリーGP。
 予選からさまざまなドラマが展開される、激しいグランプリとなりました。

 まず予選Q1では雨が降ったりやんだりの難しいコンディションで、ペレスがまさかのクラッシュ。
 FP2では4位とまずまずの走りを見せていただけに、驚きのミスでした。
 8月にはドライバー交代とも言われているだけに、プレッシャーもあるのでしょうか。


 一方、RBは低速サーキットのハンガリー向きとも言われていただけあって、予選では2台揃ってQ3進出。
 しかし、角田裕毅はそのQ3でコースをはみ出してしまい、クラッシュしてしまいます。
 FP2ではマシントラブルにより満足に走行できなかったものの、Q2では同僚のリカルドを上回るなど好調だっただけにショッキングなクラッシュでした。

 それでもチームは何とか一夜でマシンを仕上げて、ペナルティなしで10番グリッドに。
 スタートではソフトタイヤを履いたドライバーに先を越されますが、そこからのロングランでもペースを落とさず粘り強い走行。
 ピット遅らせると、唯一の1ストップ作戦を成功させ9位でフィニッシュしています。


 レース終盤にはアストンマーチンの2台に追い回されますが、それでもブロックに成功したのは角田がうまくタイヤを持たせたから。
 メカニックのマシン修復やチームの戦術もはまったレースでしたが、角田自身も予選での失敗を挽回することに成功したと言えるのではないでしょうか。
 なお、RBの公式サイトによると、角田は予選時のクラッシュで68Gもの衝撃を受けており、レース後にも足を引きひずりながらも完走を果たしたことになります。

www.visacashapprb.com

 逆にリカルドは早めのピットで渋滞に巻き込まれて、12位で終わっています。
 そこはさすがに残念なところもありますが、むしろ角田チームの作戦勝ちだったとも言えるでしょう。


 上位争いでは、予選でノリスが1位、ピアストリが2位とマクラーレンが1-2。
 一方、アップデートを施したレッドブルのフェルスタッペンは3位。
 タイムは僅差でありながらも、明らかに勢力図が変わっていることがわかります。

 決勝でもピアストリが先行し、ノリスが続くと、これにフェルスタッペンはついていけず。
 さらにレース終盤には、3位ハミルトンに4位のフェルスタッペンが仕掛けますが、まさかの接触でフェルスタッペンは5位で終了。
 ペースでは明らかにフェルスタッペンが上回っていたにもかかわらずミスを犯したということで、王者にも焦りを感じるシーンでした。


 一方、優勝争いでもドラマが。
 ピアストリがピットを遅らせたことによって、一時ノリスが首位に立ちますがレース終盤に、チームから2人の順位を入れ替えるような指示が。
 チームとしてはノリスのタイヤも懸念して先にピットに入れたため順位を戻したという説明ですが、チームオーダーを出すほどの状況だったのか。

 これによってピアストリがF1初優勝を果たしますが、何ともスッキリとしない展開になってしまいました。
 ただ、マクラーレンが力を付けているのは事実。
 逆にフェルスタッペンとレッドブルは追う立場の立ち回りに課題も感じる状況ですし、今後が気になる展開となってきました。


 なお、レッドブルのペレスは16位から7位まで巻き返して、レースを終えています。
 ただ、予選でのダメージが大きすぎただけに、決勝での挽回は良かったとはいえトータルで見るとどうなのか。
 予選後には首脳陣からも厳しい言葉が出ていましたし、難しい立場にあることには変わりないと思います。

 今週末のベルギーGPを終えれば、F1は夏休みに。
 このレースの結果次第で、レッドブルのドライバーが変わるのではないかとも言われてるだけに、昇格候補の角田やリカルドも含めて大きな注目点となっているようです。
 RBはあまり得意ではないサーキットかもしれませんが、その中でも実力を示せるか重要なレースとなってきました。