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第16節 ジェフ 0-2 町田 対照的なスタンスの町田相手に完成度の違いを見せつけられる

 まず、ブログの更新ですが、今週はバタバタしておりますので、不定期ということでよろしくお願いします。
 試合の方は、0-2でジェフが町田に敗れてしまいました。

 前半は完全に町田ペースでジェフは攻撃の糸口が見つからず、守備でもハイプレスをはめられずに苦戦していきました。
 後半からはACLEから過密日程を戦っている町田の運動量が落ち、ジェフが何度か攻め込む展開も作れました。
 しかし、前半のうちに2点を奪っていた町田は、後半に入って無理をしなくなった印象もあり、90分間で見ればやはり町田の術中にはまった試合だったと思います。


 町田との相性などもあったとは思いますが、前回対戦時に続き2試合ともに力の差を見せつけられたというのは、非常に残念なところです。
 ジェフは町田に対する対抗策など打ち出せなかった印象で、当たり前のように負けてしまった試合だったようにも思います。
 この数か月間での成長も、見せられなかったということになるのではないでしょうか。

 改めて、町田は戦い方が明確に打ち出せており、どんなシチュエーションでも迷わずにプレーできている印象でした。
 それに比べると、ジェフは行き当たりばったりのプレーが多く、中途半端な戦い方になってしまったようにも思います。
 チームとしての完成度の高さに差を感じた試合で、改めてジェフはどういった方針で戦い方をしたいのか悩まされた試合だったのではないでしょうか。


 攻撃的なサッカーを指標していますが、崩す形は持っておらず遅効になると悩んでしまったり。
 プレッシングサッカーを目指している割には、プレスに隙も多く90分間続かなかったり。
 サイド攻撃をメインに戦っているわりには、中央にターゲットタイプがいなかったり。

 もちろん、それぞれに少しずつ強みがあるとも言えるでしょうし、方向性が明確でないと勝てないと言い切れるものでもないのかもしれませんが、町田に比べるとチーム作りにおいて甘さが目立つ部分を感じたというのが正直なところではないかと思います。
 それが今回のスコアの差として、明確に出てしまったのではないでしょうか。

■プレスを回避されロングボールを跳ね返されて2失点

 ジェフは石川、小林が不在で、安井とエドゥアルドがスタメン。
 安井はそのまま前線に入りました。
 サブで田口が復帰し、猪狩も入っています。

 町田は藤尾、仙頭、白崎、増山が控えに。
 テテ・イェンギ、ナ・サンホ、前寛之、中村がスタメンに復帰しました。
 相馬、ネタ・ラヴィ、中山、望月などが、離脱中となっています。


 6分、早々に町田が先制。
 前線でテテ・イェンギが、久保庭にプレスをかけてボール奪取。
 エリキが持ち上がりラストパスを送ると、ナ・サンホが決めて0-1。

 その直後にはジェフの攻撃。
 左サイドのスローインから、素早く縦に仕掛けた安井が中に入っていってミドルシュート。
 しかし、GK谷がセーブ。


 10分、ジェフの攻撃。
 PA前左で得たFK。
 日高が直接狙いますが、ゴールの左。

 15分には町田の攻撃。
 中村がジェフのプレスを交わして、前寛之が左前方へ。
 ナ・サンホがカットインからミドルで狙いますが、大きく外れます。


 ジェフはハイプレスを仕掛けていきましたが、町田はロングボールも織り交ぜてそれを回避。
 ジェフがボールを持つ時間も長くなっていきますが、町田はうまくコースを消してくるため、長いボールが増えていってしまいます。
 しかし、ジェフの前線には高さもなく、ロングボールの精度も欠いて、町田に跳ね返される場面が目立つ展開に。

 27分には町田の決定機。
 カバーリングでボールを奪ったドレシェヴィッチが、前線にロングパス。
 テテ・イェンギがバックパスでうまく繋いでエリキが仕掛けてスルーパスを出すと、ナ・サンホが抜け出してシュートにいきますが、GKスアレスが飛び出してファインセーブ。


 35分、町田の追加点。
 前寛之がジェフのプレスをかわして、エリキとのワンツーで中盤中央を取り、前線へ浮き球のスルーパス。
 テテ・イェンギが受けて縦に仕掛けて久保庭をかわしクロスを上げると、高橋の前を取ったナ・サンホが頭で合わせて0-2。

 43分にも町田の攻撃。
 ドルシェビッチが右前方へロングキックを送ると、エリキが頭で裏へとつなぎ、昌子が右サイド奥で受けます。
 中へつないでエリキが抜け出し、ラストパスをテテ・イェンギが足元で合わせますが、ジャストミートせず。

 2点ビハインドになっても、ジェフはなかなか攻撃の手立てが作れず。
 そのまま0-2で折り返します。

■町田の運動量が下がり攻め込むも無得点で完敗

 54分、ジェフの攻撃。
 中盤右のセカンドボールをイサカが粘り、エドゥアルドが中へつないで、安井からカルリーニョスへ。
 カルリーニョスが角度のないところからシュートにいきますが、GK谷がセーブ。

 56分にもジェフのチャンス。
 高橋から裏へのロングフィードはあいませんでしたが、こぼれたところをイサカが拾って中央へパス。
 エドゥアルドがミドルシュートを放つと、昌子にあたって軌道が代わり、GK谷が弾き出します。


 58分、町田はエリキを下げて、仙頭を投入。
 60分には町田の攻撃。
 カルリーニョスのポストが潰されたところから、ナ・サンホが繋いで、徳村が仕掛けてシュートにいくも、大きく外れます。

 60分、ジェフは安井を下げて姫野投入し、そのまま前線へ。
 63分にはジェフの攻撃。
 姫野、津久井、日高と右から左へつないでグラウンダーのクロスを上げると、姫野がインステップで狙いますが、相手DF画ブロック。


 73分、ジェフのチャンス。
 エドゥアルドからの縦パスを、津久井がワンタッチで裏へ。
 オフサイドのようにも見えましたが、カルリーニョスが抜け出しシュートにいくも、GK谷がセーブ。

 その直後、ジェフはエドゥアルド、イサカ、津久井を下げて、田口、杉山、田中を投入。
 後半立ち上がりは町田の運動量も落ち、ジェフが何度か攻め込んでいきました。
 しかし、仙頭投入後からの町田は、ゆっくりと後方でパスを繋ぐようになり、徐々に試合が落ち着いていきます。


 77分、町田はテテ・イェンギ、ナ・サンホ、中村を下げて、藤尾、増山、林を投入し、徳村がシャドーに上がりました。
 84分、町田の攻撃。
 増山の逆サイドへの大きな展開から林が持ち上がって、中の徳村が右へと展開し、仙頭がミドルで狙いますが、GKスアレスがセーブ。

 前線の選手が変わった町田は、プレスが強まり守備が強化されていきます。
 88分、町田は下田を下げて白崎を投入。
 89分、ジェフは前貴之に代えて呉屋を投入し、守備時は姫野が1列下がって、田口の1ボランチ気味の布陣に。

 91分、ジェフの攻撃。
 中盤左からのFKを日高が蹴ると、ファーで呉屋が折り返し、カルリーニョスが合わせますが、ゴールの左。
 そのまま0-2でジェフの敗戦となりました。

■町田との完成度の違いを感じてしまった要因

 4月頃から立ち上がりにハイプレスをかけていき、相手を押し込む意図を見せるようになったジェフ。
 前節はそのハイプレスでFC東京から先制点を奪い勝利を掴んだだけに、今回もそこがはまるのか注目でした。
 実際、この日もジェフはカルリーニョスが前方まで深追いするなど、序盤からハイプレスをかける意識はあった試合だと思います。


 しかし、やはり町田はプレスを回避する形を持っており、ロングボールをうまく織り交ぜていきました。
 しかも、シンプルな前線へのロングボールではなく、左右の奥へ長いボールを展開し、そこで起点を作ることも多かった。
 それによって、ジェフのプレスからただ逃げるだけではなく、ジェフの守備を揺さぶって、プレスも分散させる展開を作っていきました。

 さらにジェフのプレスには甘さもあって、中盤中央で囲いに行っても相手を潰し切れず、攻撃を作られる展開も目立ってしまった。
 そこからバランスを崩して2失点目を浴びるなど、プレスの甘さも露呈してしまいました。
 町田は狭い局面でも、うまくフィジカルも活かしながらパスを回し、攻撃を作っていった印象です。


 一方で町田の守備は、5-2-3の3トップ気味になり、テテ・イェンギがアンカーになる前貴之のコースを消して、ジェフの後方にボールを持たせる。
 そこから緩いバックパスや横パスが出れば、スッとボールホルダーに寄せにいって、潰しにいくことが多かった。
 単純な5-2-3だと後方に人数が集まりすぎるので、左WB徳村が前に追いかけにいくことも多く、引いて守るというよりはミドルエリアで守備をするといったイメージだったと思います。

 町田はしっかりと後方へのパスコースを消していたため、ジェフの2CBや高橋がボールを持っても、なかなか前へとは繋げなかった。
 仕方なくロングボールを蹴る展開が前半から目立ってしまいましたが、高さに分がある町田はことごとくそれを跳ね返していきました。
 こういった状態になったことで、ジェフのDFラインはますますボールを持っても迷う時間が続き、結果的に遅いパスが増えて、町田のプレスがはまっていった試合だったと思います。 


 注目はエドゥアルドへの町田の対応で、前半途中からビルドアップの打開策が見い出せなかったジェフは、エドゥアルドが中盤後方に下がってボールを受けようとする展開が増えていきました。
 要するに、ダブルボランチ状態になってパスを繋ごうという場面も作られていたわけですが、そういった動きに対しても町田は迷いなくボランチの一角が前方に出てエドゥアルドに素早く対応し、穴のない守備を継続していきました。
 このあたりが、チームとしての完成度の高さと言えるのではないでしょうか。

 また、ジェフのアンカーに対しては、相手ボランチが前方に出て対応することも多いのですが、町田は1トップのテテ・イェンギがコースを消しながら様子を見て、前に出るプレスをかけてきたことになります。
 現在の町田は基本3バックですので、ボランチが出て中盤のスペースを広げてしまうことを避けたいという意図もあったのかもしれません。
 その分、最終ラインの人数は厚くなるので、ディフェンシブサードで左右CBが外や前へ潰しに出て行きやすいし、何よりもカバーリングの関係がしっかりと作れていた印象です。


 総じて町田は、チームとしていかに戦うのかといった意識が非常に高く、リスクマネジメントもしっかりと出来ている印象でした。
 対してジェフは、攻守に属人的な意識が強いので、プレスにいっても単独になりがちだし、攻撃面でも孤立することが少なくない。
 そのあたりが対照的なスタンスといった印象で、ジェフは「リスク覚悟」と言えば聞こえがいいですが、無鉄砲な印象の強いプレーが多いですね。

 攻撃においても町田はしっかりとチームとして戦えていて、例えばサイド攻撃に関しても単独ではなく、左ではナ・サンホと徳村、右ではエリキと中村などが良い関係を作って戦えていました。
 さらに、前線にロングボールを蹴る際にも、ターゲットのテテ・イェンギだけではなく、必ずエリキとナ・サンホが近くにいて、こぼれを拾える位置取りをしていました。
 要するに、ただ長身FWにロングボールを蹴っているわけではなく、チームとしてどのように仕掛けるかを考えた上でのロングボールを展開していた印象です。


 それに比べると、ジェフは行き当りばったりなロングボールが多かった印象です。
 試合の後半からは裏を狙うロングボールが増えて、相手を押し下げる工夫も感じましたが、それをハーフタイムを挟まないとできないところに、差が出てしまっているのではないでしょうか。
 要するに、ジェフがロングボールをうまく使えていないのも、単純に前線に高さがないとか、キック精度が足りないといった部分だけではなく、チームとしての狙いや工夫が足りていないところも大きいのではないかと思います。

 このあたりが完成度の差になって表れてしまった印象で、冒頭で話しているように町田はどんなシチュエーションでも迷いなくプレーしていた一方で、ジェフは迷う時間の長い試合になってしまったことになります。
 もちろん、今やJ1上位チームの町田と差が出てしまうのは仕方のない部分もあるのかもしれませんが、戦い方を明確にすることというのは、ある程度は戦力とは関係のない部分でもあると思います。
 むしろ戦力的に厳しいからこそ、チームとして戦わなければいけないはずではないかと思うのですが、その点でも大きな水を開けられてしまったといったところが、非常に残念に感じる試合だったのではないでしょうか。

第16節 ジェフ対町田 プレビュー 前節に続いて町田相手にもハイプレスがはまるのか

 水曜日に行われたFC東京戦で、3-0の勝利をあげたジェフ。
 このままだと、ゴールデンウイーク連戦は全戦全敗かと心配していましたから、嬉しさ以上にほっと一安心といった印象です。

 これでジェフは柏を上回って、最下位を脱出しJ1 EASTの9位に浮上しました。
 柏は現在6連敗と絶不調に陥っています。
 ジェフと柏は最終節で戦う予定となっていますので、このまま最終節は裏天王山の千葉ダービーとなってしまうのでしょうか。

 もっとも、ジェフも最下位を脱出したとはいえ、柏との勝点差は1。
 3勝3PK敗9敗と15試合経過して3勝しか出来ていないわけですから、FC東京に勝利出来たとはいえ、まだまだこれから。
 残り試合で実力を、証明しなければいけない立場だと思います。


 明後日ジェフが対戦する相手は、ACLEで準優勝にも輝いた町田。
 第4節に対戦した際には1-2と僅差でジェフが敗れていますが、意外とシーズン序盤戦で一番力の差を感じた試合だったようにも思います。
 個々の強さはもちろんですが、攻守に組織的に戦えている印象も受けて、完成度の高さを痛感した試合でした。

 町田は基本的に後方で引いてスペースを消しつつ、そこからじわじわと前に出ていって、相手のボールを追いやる守備が基本ではないかと思います。
 そこまで積極的に前でボールを奪いにいくプレスではないのですが、しっかりと穴なくコースを消しながら詰めていき、相手のミスを誘う守り方が印象的です。
 そこからの鋭いカウンターというイメージが強いチームですね。


 ただ、今年の町田はボールを持つと、後方からショートパスを繋いでいくパターンも増えている印象があります。
 最終的には大きなサイドチェンジからのクロスや長いボールを使う展開が多く、最後までパスワークで崩すイメージはないですが、パスをしっかり繋いでいくことで、落ち着きを作るという狙いもあるのではないでしょうか。
 また、前節もゴールを決めているように、セットプレーの強さも武器となっています。

 加えて、町田はPK戦での勝利が非常に多く、ここまでPK戦4勝は水戸に並んでJ1 EASTで最多タイとなっています。
 Youtubeでも話しましたが、GK谷はPK阻止回数が極めて多く、第13節水戸戦でも最後にパトリッキのシュートを止めてPK戦勝利を遂げています。

www.youtube.com

 ジェフとしては、FC東京戦序盤ではまった、ハイプレスが機能するのかが、大きな注目となるのではないかと思います。

 FC東京は後方からもしっかりとつなぐチームだからこそ、ハイプレスをかけやすく戦いやすい展開となりました。
 しかし、ここまでの数戦を振り返ると、東京V戦や川崎戦は長身FWに対するロングキックで、そのハイプレスを回避されています。
 また、浦和戦では相手のハイプレスに苦戦し、押し込まれた印象もあります。


 そして、町田は前線に高さのある選手もいますし、ショートパスも増えたとはいえ、プレス回避の術を持っているチームではないかと思います。
 その相手にジェフがいかに戦うのか。
 今回も序盤に押し込んでゴールを奪うプランでいくのか、戦い方を変えるのか注目ではないかと思います。

 また、連戦ということで、お互いに選手起用法も気になるところではないでしょうか。
 ジェフは前々節浦和戦で主力選手を休ませましたが、町田戦は前節FC東京戦でも勝利しましたし、連戦最終日ということで、大きく変えない可能性もあると思います。
 夏に向けて、選手のJ1での見極めも進めていかなければいけない状況ですね。


 対してACLEもあった町田は、来週も水曜日に東京V戦が行われます。
 しかし、前節横浜FM戦では、テテ・イェンギ、相馬、前、ネタ・ラヴィ、中村、林、中山などがお休み。
 それでも2-0で勝ってしまうところがすごいところですが、ある程度ジェフ戦では主力が戻ってくるのかもしれません。

 ジェフとしてはもちろん勝点が欲しい気持ちもありますが、J1の強さも経験したいシーズンですから、主力が来たとしても良い勉強にはなるのではないでしょうか。
 どのような相手でもしっかりと戦えることが何よりも大事ですから、FC東京戦に続く結果を残してほしい試合となると思います。