開幕戦はホームフクアリ 昨年2勝をあげた琉球戦

 昨年の振り返りを終え、ちばぎんカップ前に今季の注目ポイントも話し、それを踏まえての分析をして、昨日には今季のJ2順位予想も終えた。
 これで一通り、開幕までにやりたいことはやれたかなと思います。
 
 そういった予習を経ての開幕戦。
 ジェフはホーム・フクアリで、琉球を迎え撃ちます。
 ジェフの2月、3月の試合日程を、以下の表にまとめました。

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 序盤でまずポイントとなるのが、琉球、町田と昨年下位に苦しんだチームと対戦すること。
 もちろん、あくまでも昨年の成績ですし、ジェフも昨年は下位に低迷しました。
 ただ、琉球と町田は予算的にもかなり厳しいチームですし、今年も苦労する可能性があると思います。

 また、開幕戦、第2節と、2試合連続でホームゲームとなりました。
 さらに新潟戦を挟んで、松本戦、北九州戦もホームとなっており、開幕5戦で4試合もフクアリで戦う日程になっています。
 J2に降格した松本は監督が代わっており、J2に昇格した北九州もあの小林監督が指揮を執っており、どちらも読みにくいチームとはいえ、試合会場で言えばかなりジェフが戦いやすい状況です。


 逆に厳しいのがGWで、4月25日から磐田、山形、水戸、徳島、福岡と上位候補との連戦になります。
 さらに、その翌週には大宮戦。
 GW前にも長崎、京都と戦力のあるチームと戦いますし、4月中旬からの1カ月は厳しい対戦カードとなるかもしれません。
 
 一方で今年はオリンピックイヤーということもあって、7月中旬から1カ月間もJ2がお休みになります。
 その分3月にも連戦があり、18日には水曜日に北九州戦が組まれています。
 シーズン序盤は比較的対戦カードにも恵まれ、ホームでの試合も多く、さらに連戦が組まれていることからも、スタートダッシュをしっかりと決めて序盤に勝点を稼ぐことが重要な年となるのかもしれません。


 樋口監督体制2年目となる琉球は、オフに石井、西岡、徳元、上門、小松などが流出し、昨夏にレンタル加入し1トップを張った山田寛人も退団。
 一方でGK田口、沼田、李栄直、茂木、阿部拓馬などを補強しています。
 外国人選手ではブラジル人DFタヴァレス、韓国の大卒新人MFイ・チソンを補強し、昨夏加入したものの終盤は怪我で棒に振った小野伸二も残留となっています。

 個人的に気になるのは、前任の金鍾成監督がパスサッカーのベースを構築したところから、樋口監督が引き継いで2年目でどう変化していくのか。
 樋口監督も攻撃的な印象のある監督ですから、昨年の移行は大きな問題なく実施できたのかもしれませんが、徐々に樋口監督の色が増すのか否か。
 そして、それが良い方向に進むのかどうか。
 まずはJ2初年度の残留を決めた琉球ですが、ここからが注目ではないかと思います。


 一方のジェフは尹監督が就任し、ちばぎんカップでも組織的な守備の構築を目指していることが見えてきました。
 ただ、選手個々の守備能力には課題が残り、実際にその甘さから失点も生まれてしまいました。
 堅守を構築するためには1人1人の守備意識を向上させ、90分間安定した守備を築き上げなければいけないはずですから、その大きな壁を乗り越えられるか。

 また、流れの中での攻撃を、ほとんど作ることが出来ませんでした。
 これは柏が相手だったことも大きいでしょうが、尹監督自身も攻撃的なサッカーというイメージはあまりないですし、今季の課題となる可能性があると思います。
 カウンターもほぼ作れなかったのが心配なところで、セットプレー頼みとなるのでしょうか。


 昨年の印象から試合展開を考えると、パスサッカーを展開する琉球はサイズや守備面では不安もあるので、ジェフは相手の攻撃に耐えつつ高さやパワー面で相手の隙を突けるか。
 昨年の琉球は見事なパスワークを展開しつつも、ラストプレーの精度には欠くところがありました。
 琉球としては、その課題を克服できるのかどうかも注目でしょう。

 逆に琉球は後方からもパスを繋いでくるので、ジェフのプレスの甘さを見逃さずにその裏を突くことが出来るか。
 当然、ちばぎんカップなどもチェックしているでしょうし、クレーベなどの守備の課題も狙ってくるかもしれません。
 そこからパスワークを構築し、ゴールを奪えるのかがポイントでしょうか。


 昨年は4月に対戦した試合では寿人のゴールで1-0、7月に対戦した際もクレーベの2ゴールで2-0。
 どちらも完封勝利で、ジェフの2勝となっています。
 ちなみに、昨年2勝することができた相手は、琉球と福岡の2チームだけでした。

 それだけ、ジェフとしては相性の良い相手とも言えるでしょう。
 ただ、当然琉球も3連敗はしたくないはずで、意地を見せてくるはずです。
 開幕戦ということもあって緊張感も生まれるでしょうし予測の難しい試合となりますが、新シーズンのスタートを良い形で切ってほしいですね。

2020年のJ2順位予想と各チームへの一言コメント

 J2開幕直前ということで、今年も順位予想をしたいと思います。
 今年は門外なJ1の予想は諦めて、その分J2に集中しようと思います。
 あまり他チームの突っ込んだ話はしたくないのですが、失礼覚悟で一言ずつ触れていきます。

 それでも一応J1の話をすると、昇格組では柏はうまくいきそうな印象です。
 一方で横浜FMは近年継続して成功している年が少ないので、連覇は難しいかなという予想。
 神戸もどうせなら成功してほしいという思いが出てきたのですが、年末年始が良すぎると息切れするチームも多いですし、どこか勝負弱い印象も残ります。


 そこで目立った補強はないですがFC東京が優勝で、鹿島、神戸、横浜FMなどが続くという予想で。
 下位は鳥栖横浜FC、湘南が降格候補で、仙台、大分なども怪しいでしょうか。
 J1は自信がないのでほぼ勘です。

 J2に関しては例年混戦と言われつつも、優勝争いとPOを競う9チーム前後、中段の8チーム前後、残留を目指す5チームの3グループに分かれているように思います。
 昨年17位のジェフはぎりぎり中段グループの下位だったと思うのですが、今年は中の中くらいには上がってほしいところではないでしょうか。
 大きく出れば目標は10位以内、でも予想で考えれば13位くらいの予想かなと思っています。


1位:磐田
 ベタな予想で申し訳ないですが、1位は磐田にしました。
 昨年はJ1最下位で降格した磐田ですが、フベロ監督が就任して終盤は意地を見せましたし、その監督も続投して主力も大半が残留しています。
 ただし、ポゼッションサッカーは中途半端だとがたっと崩れるし、J2はカウンターが主流なイメージです。
 あとは元アルゼンチン代表DFフォルリンや元U-17ブラジル代表MFルリーニャが、戦力面で厚みを付けられるかでしょうか。

2位:大宮
 茨田、櫛引、菊地光将などが退団となった大宮ですが、長崎の翁長、愛媛の近藤、湘南の菊地俊介、水戸の黒川、横浜FCの戸島などを補強。
 監督も変わっていないですし、上位予想安定のチームではないでしょうか。
 何よりシモビッチ、ファンマなど外国籍選手が放出となりましたが、彼らはフルシーズンの活躍はできなかったので、18-19年セルビアリーグ得点王のハスキッチ、元ラトビア代表DFマクシメンコが1年間主軸として活躍できれば、大きなプラスとなるはずです。

3位:山形
 一番悩んだのが3位で、最終的に山形にしました。
 オフに主力で抜けたのは坂元くらいで、鹿島から中村、新潟の渡邊凌磨、金沢から加藤などを補強するなど、悪く無いオフになった印象です。
 木山監督から石丸監督にバトンが渡りましたが、愛媛や京都でも堅守を構築した監督ですし、方向性は大きく変わらないはず。
 カギを握るのはスペインでもプレー経験のある、元U-23ブラジル代表FWアラウージョでしょうか。

4位:甲府
 ウタカが退団した甲府ですが、ウタカは癖もある選手でしたし、バホスが復帰した上にドゥドゥも残留決定。
 それよりも気になるのは小椋、佐藤和弘、横谷などボランチがこぞって抜けて、DFからも小出、エデル・リマなどが退団したこと。
 愛媛の野澤、岡山の武田なども補強しましたが、人数不足になる可能性もありますし、世代交代は良いとしてもその分の補強が少なかった印象です。

5位:福岡
 水戸を飛躍に導いた長谷部監督が就任し、水戸で活躍した前や福満を筆頭にファンマ、重廣、湯澤などを積極補強した、今季注目のチームではないでしょうか。
 ただし、松田力、前川、加藤大、石原、初瀬、 ウォン・ドゥジェなどが退団していますし、昨年苦しんだのも監督問題だけでなく戦力不足だった印象がありました。
 ベースは残っていないですし、決して長谷部監督にとって簡単な挑戦ではないようにも思います。

6位:岡山
 昨年9位の岡山ですが、仲間こそ抜けたものの、上門、パウリーニョ、徳元、白井などを補強。
 一森も個人昇格してしまいましたが、金山が残っていますし、良いオフだったのではないでしょうか。
 あとは、イ・ヨンジェが昨年のような得点力を継続し、もう1人点取り屋が現れれば…といったところなのかもしれません。 

7位:徳島
 昨年はPO圏内で終えた徳島ですが、内田、バイス、野村、杉本、梶川裕嗣と主軸が退団し、梶川諒太、杉森、垣田、ドゥシャン、上福元などを補強しましたが、穴埋めには至っていないようにも思います。
 リカルド・ロドリゲス監督は戦術的には面白いもののチームを動かしすぎる印象もあり、勝負強さが課題だと思います。
 昨年はバイスや野村といった選手が入ってチームに一本の軸が通った気もしますので、そういった選手が現れるかどうかでしょうか。

8位:松本
 J2に降格し反町監督体制がついに終わった松本は、パウリーニョ、飯田、永井、水本、守田、永井など旧体制で主力だった選手の多くが退団し、補強も乾大知、アルヴァロ・ロドリゲス、鈴木雄斗など主にJ2で活躍してきた選手のみとなりました。
 市船を率いた布監督は群馬をJ2昇格に導いているものの、ユース代表監督時代は苦しんでいた印象ですし、ルヴァン杯も戦わなくてはいけません。
 ただ、予算はないわけではないし、藤田やセルジーニョ、浦田、高橋諒、田中隼などは残っただけに、何とかPO争いは出来るでしょうか。

9位:京都
 ウタカの補強で話題になりましたが、昨年の甲府は堅守速攻でウタカを活かすためのチームを作っていましたし、個人能力は高くても扱いにくい選手だと思います。
 昨年は一美、小屋松、仙頭などがシンプルなボールタッチとキレの良い動き出しでポジショナルサッカーを演出していましたが、ウタカでは大きく異なるはずですし、バイス、森脇、李忠成、曽根田、中川などを補強したとはいえ昨年より苦労する可能性もあるのではないでしょうか。
 戦力は豊富ですし、いっそ昨年のイメージを忘れて、大きく転換した方がうまくいくのかなとも。

10位:長崎
 昨年12位の長崎はオフに呉屋、香川などが抜け、二見、 フレイレ、富樫などを補強。
 補強ポイントだと思っていたCBをしっかり獲得しましたし、昨年はルヴァン杯による過密日程にも苦しみましたが、それもなくなります。
 ただ、手倉森監督の4-4-2で攻守にバランスよく戦うスタイルは現在のJ2には合っていないイメージがあり、J2クラブは戦力に乏しいこともあって攻守いずれかに偏重した方が良い結果をもたらす印象もありますので、今年も苦労するのかなと予想します。

11位:新潟
 J2の中でも読みにくいのが新潟で、その原因はスペイン人のオルトネダ監督が未知数であること。
 バルセロナでアカデミーコーチなどを務めニューヨークシティのコーチだったそうですが、当初はニューヨークシティの監督でバルセロナでもトップコーチまで上り詰めたトレント監督を狙っていたという報道だっただけに、妥協した感も否めません。
 戦力はレオナルド、戸嶋、大武などが抜けましたが、 舞行龍、シルビーニョ、渡邉などは残りましたし、後はお得意の新外国籍選手次第なのかもしれませんが、4年連続で監督を途中交代しているクラブですので交代後が勝負という可能性もあるのかもしれません。

12位:金沢
 山口の育成力が評価されている意見も目にしましたが、個人的には金沢の方がそのイメージが強いです。
 熊谷、馬渡、庄司、垣田、沼田、加藤大樹、山本など多くの選手が巣立ち、戦力的には厳しい中で昨年も11位だったわけですからもっと評価されるべきではないかと思います。
 今年も厳しいオフでしたが、軸である大橋と藤村は残留しましたし、下川、杉井、山田将之といった若い選手たちを補強していますので、彼らを育てながら中位を狙うという目標になるでしょうか。

13位:ジェフ
 ジェフは13位としました。
 いろいろ話してはいますが、昨年は17位のチームで戦力は大きく変わっていないこと、攻撃的なサッカーから守備的なサッカーに大きく振れることなどを考えれば、今年も苦戦する可能性は十分あるでしょう。
 また、ベテランが多くその対策を取っていないことも、苦しむ要因の1つとして考えられると思います。

14位:東京V
 昨年途中に永井監督が就任して一時的な可能性を見せた印象もありましたが、終盤は苦戦していましたし今年もその流れで苦労する可能性があるのではないかと思います。
 ポゼッションサッカーを目指しその形は作ったものの、チームとしての深みまでは作り切れていないということでしょうか。
 戦術上、地味に大事そうなクレビーニョも残り、大久保、高橋祥平、福村なども補強しましたが、梶川、内田、李、上福元などの退団も痛いのではないかと思います。

15位:水戸
 昨年7位と躍進を遂げた水戸ですが、そこから小川、清水、福満、前、白井、志知、宮など、多くの主力選手が流出。
 昨年の水戸の飛躍は環境面も大きいと思いますし、ジェフの乾など選手も補強したとはいえ、さすがにこの流出は心配な状況と言えるのではないでしょうか。
 長谷部監督の後任も元ジェフの秋葉監督で、群馬でも悪くないチームを作っていた印象ですので、何とか頑張ってほしいチームですね。

16位:町田
 町田は相馬監督が退団し、オシム監督の元でもプレー経験のあるポポヴィッチ監督が2度目の就任。
 ポゼッションサッカーになると思われますし、ジェフ同様に大きな変化となりそこで苦戦する可能性もあるのではないでしょうか。
 戦力的にもGK秋元、水本などを補強しましたが、GK増田、小林友希、ロメロ・フランク、戸高、富樫などが退団し、苦しい状況ではないかと思います。

17位:北九州
 昇格組は予想しにくいのですが、昨年首位でJ2昇格を決めた北九州は小林監督が指揮を執っていますし、大きく崩れることはないと予想。
 主力も残留しましたし、ほぼ昨年のチームのままJ2に挑むことになります。
 ただ、新加入も徳島のGK永井、東京Vの永田拓也C大阪U-23の 斧澤くらいで、補強も少ないことが不安材料でしょうか。

18位:琉球
 昨年J2に昇格し序盤は快進撃を遂げたものの、中川、鈴木孝司、増谷などが引き抜きにあい、周囲の対策もあって徐々に苦戦していきました。
 もともと予算は厳しく、小野伸二の補強もプラス面は少なかった印象で、今オフも上門、徳元、西岡などが流出。
 それでも茂木、沼田、李栄直、阿部拓馬などを補強しているので、何とか残留が目標でしょうか。

19位:山口
 昨年15位に終わった山口ですが、宮代、三幸、菊池、前の慰留に失敗。
 特に長らくチームを支えてきた三幸の変えは見つからないでしょうし、安在和樹菊地光将、ヘニキなどを補強したとはいえ、流出選手とのタイプが違う気もします。
 昨年は右肩下がりで4連敗で終わったことも、懸念材料ではないかと思います。

20位:群馬
 J2昇格組の群馬ですが、大前、内田達也、宮坂、岩上などを積極補強して話題になりました。
 しかし、J3得点ランク2位の高澤、ボランチの主軸だった元ジェフの佐藤祥、正守護神の吉田など、流出も激しいオフでした。
 何より布監督に代わって就任した奥野監督は実績が薄い状況ですので、苦労する可能性もあるのではないでしょうか。

21位:栃木
 昨シーズン終盤に結果を残してJ2残留を決めた栃木ですが、ユ・ヒョン、ヘニキ、乾大知、浜下、西谷和希などが退団。
 ただ、補強もしていて矢野、カン・スイル、佐藤祥、溝渕などを獲得していますので、何とか戦えるかもしれません。
 今年5月から栃木は新スタジアムを使用するのですが、ジェフや北九州などスタジアムを変えてからがたっと低迷するクラブも多いので、栃木や京都はその辺りも注目かもしれません。

22位:愛媛
 最下位は申し訳ないですが、愛媛にしました。
 今オフは西岡、横谷、渡邊一仁なども補強しましたが、近藤、野沢、下川、神谷など主力が流出。
 また、栃木とは違って愛媛は昨年終盤の成績が悪かったですが、昨年終盤の流れが尾を引くチームは少なくない印象です。
 川井監督も守備に関してはベースを作っていたものの攻撃の深みは作れていない印象で、徐々に引き出しの面で苦労する可能性があるのではないでしょうか。


 1チームずつ書いていくとますます自信がなくなってしまいましたが、一応まとめるとこんな感じに。

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 あくまでも予想なので、当たってほしいところもあり、そうでないところもあり…。
 愛媛などは岡本や吉田もいるわけですしね。
 まぁ、あまり深く受け止めずこれが開幕前の予想で、そこからどう印象が変わるのかを見ていきたいと思います。